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(合格体験記)京都大学大学院と大阪大学大学院に合格した


概要

かつて大学院入試にて、以下の大学院に合格した。

  • 京都大学大学院 情報学研究科 システム科学専攻

  • 大阪大学大学院 工学研究科 知能・機能創成工学専攻

2013年入学で、10年ほど前の話になる事をご了承頂きたいのですが、基本的な大学院入試へのアプローチ方法は変わっていないと推察しており、
今後外部の大学院を目指す方への参考になればと考えています。
 

背景

高校時代、京都大学に行きたくて、修学旅行などのイベントにまで参考書持ち込んで勉強したり、朝から深夜まで毎日猛勉強するなど取り組んでいた。
しかし、能力的に叶わず、最終的に京都工芸繊維大学に入学した(この部分の話はまた別の機会に書くかもしれない)

京都工芸繊維大学に入学した理由として、以下のような理由である。

  1. 実家の経済的に大学に行くなら国立大学進学が必須であったこと

  2. 国立前期受験に失敗し、進学先が [中期]大阪府立大学(現:大阪公立大学)か [後期]京都工芸繊維大学の2択に迫られていたこと

  3. 当時「京都工芸繊維大学から京都大学大学院」に多くの人が進学していた事を、高校の副担任に教えて貰ったこと
    ※ この話については、以下の記事でもまとめています。

そのため、自身に関しては、大学院受験を行うことをそもそも既定路線で考えていた。
 

大学3年生までにやったこと

大きく以下の2つのことを行った。

  1. 行きたい大体の研究科、研究室選び

    1. 京都大学をはじめとした国立大学の研究室を一通り調査。

    2. 興味関心の高そうな研究室をピックアップし、所属する大学院研究科の入試要項を確認。

    3. 2024年現在では、以下のようなサービスも存在しているらしい。
      https://lab-search.app.labbase.jp/

  2. 試験科目から単位科目の選択

    1. 入試要項にて、大学院入試に使われる受験科目も紹介されている。
      この受験科目と同じ科目や付随する科目を中心に単位を取得し、特に意識的に学習。

    2. 受験科目は選択科目だが、科目ごとの難易度の差や得意・不得意が起こり得るため、選択科目全て単位取る意識。

    3. 入試直前に興味領域が多少揺らぐ可能性もあったので、その可能性も加味して単位を選択。

※ 大学4年生以降に大学院進学を意識する方も多いと推察されるため、上記はあくまで参考までにと思います。
大学4年生でも上記で活かせるアプローチもあるのでは?とも思います。
 

大学院受験のための準備

大学3年生後半以降、以下のことを順番に行った。

  1. 入試説明会や研究室ツアーへの参加

    1. 意中の研究科とのミスマッチ防止

    2. 各大学院の研究科・専攻別に受験年前年の後半くらいから徐々に公示されるので、忘れないようにチェック。

    3. 研究室ツアーを行なっている研究科・専攻だと、意中の研究室だけでなく、研究科に所属する他の研究室も見れるので視野が広がるため、是非参加すべきだと思う。

  2. 研究室に個別訪問

    1. 意中の研究室とのミスマッチ防止(個人的に必須)

    2. 研究室スタッフ宛に個別訪問の依頼のメールを書く。
      以下のページのメール文面の書き方が大変参考になると思う。
      https://acaric.jp/articles/2638#toc13

    3. 研究室スタッフのみならず、研究室に所属する学生を紹介してもらえたらより理想(よりフラットに雰囲気を把握できるため)

  3. 志望理由書など、出願に必要な書類の準備

    1. 志望理由書の書き方は、以下がポイントがまとまっていて良かった。
      https://graduate.chuo-u.ac.jp/media/index.php/2024/04/26/graduate-school-personal-statement/

  4. 本番に向け試験対策!!!(後の項で詳述)

    1. 結局、本番での試験の出来が特に大事

    2. 研究科によっては、英語もTOEFL/IELTS/TOEICで代替している研究科もあるので、どれが使えてどれが使えないか、も確認しておく

    3. 研究科によっては、論述や面接・口頭試問をのウェイトを大事にしている研究科もあるので、その点もしっかり確認しておく

 

大学院入試のための試験対策

上記まで準備できたら、あとはやることはシンプルに以下2つ。

  1. 過去問を集める

    1. 過去5年分は集めておくことが望ましい

    2. 過去問をホームページで公開している研究科もあれば、大学でのみ販売している研究科もあったり、配布方法は様々なので要確認

  2. 過去問を解けるようにする

    1. 同じく過去5年分は解けるようにしておくことが望ましい

    2. 各科目の体系的理解が大事なので、全体像の理解とその中でどこを解いているかも理解できるように努める

    3. 頼れる人がいたら、真摯に頭を下げ教えを頂く

※この項目については、以下の記事も別途書きましたので、もしよろしければ参考にされてください。


個人的に起こったこと

今振り返ってみても当時色々あったな…なのですが、以下のようなことが自分は起こりました。
参考になるかは分かりませんが、是非一助となれば幸いです。

  1. 元いた大学の大学院は受験しなかった(4年間何を思って過ごした?と自分に言い聞かせ退路を断った)

  2. 試験の時の面接は、とても緊張した(最低限対策はしていったほうがいいかもしれない)

  3. 東京大学大学院と大阪大学大学院の受験日程が重複(最終的に研究面で志望度の高かった大阪大学大学院を受験)

  4. 京都大学大学院のあとに、大阪大学大学院の受験だったが、当時はどちらを選ぶか悩んでおり、両方を受験

  5. 結果両方合格したものの、大阪大学の研究室からは京都大学の滑り止めとみなされ、当時の研究室のスタッフから反感を買ってしまった…

    1. この点、複数の大学院を受験する際は本当に気をつけたほうがいいと思う(「時系列的には、受験タイミングが京都大学大学院の後の受験だし、決してそうではない」と先方にもお伝えしたのだが….)

    2. また、京都大学大学院の当時の教授にも合格後に「他の研究室とも悩んでいて待ってもらえないか」と相談したが、「君の人生だから」と入学手続きを待って貰えたこと、今も感謝の想いでいっぱいです。

 

大学院に入学とその後

入学してからの詳しい話は、またいつか書く機会もあるかもしれないが、結論入学して本当によかったと本当に思っている。

特に以下の面で、人生の中でも大きく影響があったと思っています。

  1. 良くも悪くも自分の身の程を知れた。

    1. 研究における議論のレベルが高く、正直面食らった。

    2. 当時の経験は、社会に出て以降の論理的思考や粘り強さ、そして誠実さに大きく影響していると思う。

  2. 機会の絶対量が違った。

    1. 学問・研究にしても就活にしても興味関心の面にしても、提供される機会の絶対数が多く、その経験が自身の視野を広げたと思う。

    2. 自分の将来を見据えた時に、社会的に各領域で活躍している先輩方もたくさんおり、具体的に自分の将来を考える大きな道標になった。


どうかこの記事を読んだ受験生も大学院受験、更にはその先の人生が上手くいくこと、強く祈っています。
本記事が何らかのアシストになりましたなら、本当に幸いです。


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