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【風呂酒日和117-1】 高松湯(たかまつゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


目黒駅を降りて大きな駅前通りを歩く。地図的には割と駅チカだけど、こんなTHE駅前に銭湯が?

てくてくと歩いていくと交差点の目の前に高松湯が現れた。おぉ、すごい、ほんとにあった。都会のど真ん中に昔ながらの銭湯。
扉をカラカラと開けると入口が2つに分かれている。番台スタイルだ。
たいして見もせずになんとなく左側で靴を脱いでからあわてて女湯か確かめる。よかった。あってた。
危ない危ない。下手したらノールックで男湯に乗り込むとこだった。でも右か左かだと女湯は左にある方が多い気がする。


扉を開けると「いらっしゃいませ」と右上の番台から声がした。
お兄さん…おじさん?年齢的には40才くらいだろうか。脱衣室には他に誰もいなくてちょっと緊張しながら銭湯共通券を1枚渡し、タオルを借りる。
レンタルタオルは小さいのは50円。

脱衣室は番台の目の前にあった小さなテレビの音が響いている。
昔ながらの木板の床に大きな体重計、揉み玉のなくなったマッサージチェア、どれも歴史を感じる。マッサージ機は新しい物もあって、隅の方にどーんと置かれていた。

マッサージ機の近く、奥の方のロッカーに荷物を入れて身支度。
うぅ、ちょっと寒い。エアコンは壁についているがどうやら入れていないようだ。どこかの窓が開いているのかちょっと風を感じるし結構肌寒い気がするけど、番台のおじさんは平気なのかな?
寒いので急いで服を脱ぎ、浴室へ避難。

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