【風呂酒日和67-1】 栄湯(さかえゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。

【風呂酒日和】〜ついでのお風呂、のついでのお酒〜｜日野笙 / Sou Hino｜note

笹塚駅を出てしばらく歩く。
甲州街道を渡り商店街の方へ。少し商店街の通りから小道に入ったところにひっそりとした明かりが見えた。ここが栄湯だ。

おや。なんだか、綺麗。
そしてなんとも言えないおしとやかな雰囲気を感じる。

靴を脱ぎ入口を通るとすぐ左手側に受付があった。
「はい、いらっしゃいませー」と店主のおじさんが言う。
クレジットカード、交通系マネー、電子マネーなどなんでも決済ができる。便利。小さいタオルを借りてお金を払うと、淡々とした少し早口めの口調で「ロッカーは返却タイプですが100円かかりますからねー。ドライヤーなどの小銭も必要でしたらこちらでくずしていってくださーい」と言われる。

よかった。100円はある。
「ドライヤーは20円ですか？」と聞くと「そうです、20円で3分になりますー」と同じ口調で返ってきた。

愛想が悪いわけではないのだが、なんだかさらさらとした話し方だ。
なんて言うのだろう。駅員さんみたいな感じ。
駅員さんの共通スタイルがあるかはわからないが。