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【風呂酒日和15-1】 山崎湯(やまざきゆ)


【風呂酒日和(フロサケびより)とは】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。
https://note.com/hino_sou/m/m5fe912dcc57f


閑静な住宅街の中にそびえ立つ大きな煙突。
裏手の方から歩いてくると薪が積まれているのが見える。
昔ながらの薪で沸かすお湯が楽しめるのが山崎湯だ。


ぐるりと回って入口へ。
大きな「ゆ」と書かれたタイルと、脇のブロック塀に縦書きでレタリングされたような「山崎湯」の文字。シャッターが上がりきっていなかったため、入口上に看板等があるのかは見えなかったが、どうやら開店はしているようだった。なんとなく、静かな雰囲気を感じながら入口のドアを開ける。

受付と休憩ロビーを兼ねた空間にはテレビの大きな音が響いていた。
テレビの前にはソファと時代を感じる花柄の座布団。
一昔前の親戚の家に来たような、ティピカルなTHE銭湯という感じ。


カウンターにはおばあちゃんがいて、タオルを借りて左手の女湯へ。
少し薄暗い脱衣所には、年季の入った体重計や赤ちゃんのおむつ交換台、そして男湯との境の壁には、かなり高い位置に大きな振り子の付いた柱時計が鎮座している。
ほどほどに人はいるものの、照明のせいかなんとなく物悲しいようなセンチメンタルな雰囲気が漂う。

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