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【風呂酒日和133-1】 第二かねき湯

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


本日はサウナ気分だったので旗の台のとある銭湯に向かっていたのだが、たどり着いたら電気が消えている...。
のーん、今日は臨時休業だったのだろうか。残念。
仕方がない。近場で探してみましょう。

調べてみると、歩いて行けるところにもう1つ銭湯を発見。サウナはないけどこれも何かのご縁。今日はここに行ってみよう。
大きい通りを歩いてしばらくすると脇道に階段が。そこを降りた住宅街の方にあるようだ。


あった、第二かねき湯。
入口の前でお風呂上がりであろうおじさんたちが仲良く話している。靴を入れて中へ。

「いらっしゃい」

左手前の受付にいた穏やかそうなおじちゃんが迎えてくれる。
受付の目の前にはラックがありリンスインシャンプーとボディソープのカゴが。なるほど、必要な人はここから持ってってねというスタイルだ。
浴室の入口ではなくロビーにあるのは珍しいかも。

「これ、お借りしてもいいですか?」

「はい、じゃあここに靴の札置いて、帰りに戻したら札を持ってってね」

なーるほど、ちきんとカゴを戻さなければ帰れまてんということね。ナイスアイデアかも。ついでにタオルも借りて(レンタルタオルは小さいタオル1枚無料!嬉しい)入浴料を払い、脱衣室へ。


脱衣室は深い茶色と赤茶っぽいレンガの壁でシックな雰囲気。懐かしいのになんだがちょっと洋風というかモダンさを感じる。レンガだから?
脱衣室から見える浴室の扉には大きな赤富士のフィルムシールが。スケルトン富士山。壁にペンキ絵で描かれているのはよく見るけど扉に富士山は初めて見たかも。

身支度して浴室へ。
手前に洗い場、奥に浴槽のスタンダードなつくり。
お...?左端のところに何やら扉が。もしや...

あ、あぁぁサウナ!しかし、サウナスペースではあったものの今は休止中とのこと。サウナ欲があったので一瞬わーいと思ったけど仕方がない。予定通りお風呂を楽しもう。
先客のいなかった左端の島に桶と椅子を持っていき体を洗う。


さて浴槽へ。
ひと続きの大きなスペース。右の方にジャグジーとジェットがついてて、左端は電気風呂だ。ほうほう。ではジャグジーの方から行ってみましょう。
するりと足を入れてみる。おっ、熱め。深く息を吐きながら体を沈めていく。ふぃーーー。

このなんとも言えないほっとする感覚、お風呂以外では味わえないよね。至福の瞬間。
体が疲れている気がして、ふくらはぎやら首の後ろあたりをもみもみしてセルフマッサージ。最近首の後ろの生え際のあたり、頭の始まりの部分というのだろうか。その辺を揉むと「ぐわぁぁ凝ってるなぁ」と感じる。そうだよね、一番重い部分を支えてるんだもんな...いつもご苦労様です。

ジャグジーからジェットゾーンに移動。うん、強くないけどいい感じ。
壁にはペンキ絵はなく、脱衣室から続く赤茶のレンガと、群青色のタイルが広がっている。ここだけみるとブルックリン調と言えなくもない。
浴槽に浸かっていると、入口のガラス扉に貼ってあったフィルムの赤富士がよく見える。
浴槽って普通壁側を背にして入るから、そう考えると入口の方を眺めている時間の方が実は長いかもしれない。だからあそこに富士山なのかしら。


一度上がって髪を洗う。
あれ?そんなに浸かってないのにちょっとのぼせ気味かも。水分不足か、はたまた実は結構熱かったのか。今日はさくっと入ってあがるが吉な気がしてきた。

では、最後に〆の電気風呂行っときますか。
いつまでたっても慣れない電気風呂、おそるおそる足を伸ばす。ん?効いてない...?と思ったらビビビビ〜!
しっかりビリビリしてた。どうやらビームに波があるタイプのようだ。
後ろに向き直し、いけるとこまで下がってみる。
膝を曲げしゃがむような形で両手を前に伸ばしながら後退していったのだが「ビビビビ〜」の波に合わせて左手だけ手首がこまねくように勝手に曲がる。
な、なんだこれは。右手にもビリビリは感じてるのに右手首は動かない。なんかこの現象、どこかの電気風呂に入った時もあった気がする。
これは…曲がるのがよくないのだろうか、それとも曲がらない方が麻痺してる的な感じでよろしくないのだろうか。気になるなぁ。誰か知らない?
痛みはなく気持ちは良かったので、ひとしきりおいでおいでしながらあたたまり、浴室を離脱。


脱衣室で身支度してると、どこからか小さめに音楽が聞こえてきた。有線かラジオだろうか。Love Somebody。懐かしい、踊る大捜査線のやつだ。
ララララブサンバディトゥナイ。
うーん、なんだかオクラとか山芋が食べたくなってきますなぁ。(フライング歌いのネバネバ違い)

織田さんの影響で(?)程よくお腹も減ってきたのでちゃちゃっと準備して脱衣室を出る。シャンプーのカゴを返して人質の靴の札(言い方)を返してもらい、退店。


うん、さくっとなのにしっかりあったまった。
ちなみに第二かねき湯にはアイスは売ってたけどアルコールはなかったので本日のロビールはなし。
そうそう、多分毎回やっちゃダメなのよ。たまに遭遇するご褒美として飲むのが嬉しいよね。

【第二かねき湯】
住所: 〒151-0071 東京都渋谷区本町1-31-2
電話: 03-3377-2088
アクセス: 京王新線「初台」駅下車、徒歩8分
定休日:月曜日


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