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2人はきっと、別の世界の中で同じ「いい時間」を共有している

先日大学時代の先輩と久しぶりに会った。
割と近くに住んでいたのはお互い知っていたのだが、距離的には近いものの使っている沿線が違うという絶妙な位置関係だったため、なかなか会うことがなかったのだ。

最近たまたまメッセージを交わす機会があり「ご近所飲みしよう!」と今回は私の沿線の方で集合し、よく行くお店にご案内することに。

2人きりで会うのはもしかしたら初めてだったかもしれない。彼女は2つ上の先輩なのだが、音楽サークル時代はセッションバンドで何度か一緒に演奏したこともあり、先輩だけど「りっちゃん」とあだ名で呼んでタメ口で話せるような関係だ。

久しぶりに会ったからか話は尽きることがなく、相変わらず楽しい時間。
お互いしばらく彼氏もいなくて、でも結婚しません!と決めているわけでもなくて「昔は色々あったのに人生うまくいかないもんだねぇ」なんて話したり。学生時代には想像もしていなかった大人独身女子会のような話題に花が咲く。

しばらくして2軒目に移動することに。
りっちゃんは道中で彼女の同期のエミちゃんにビデオ通話をかけた。私も久しぶりにエミちゃんと話せて3人で思い出話をする。

「私最近いっつもエミに電話しちゃうんだよね」

電話を切ったあとりっちゃんが言った。
2人は後輩の私から見ても、当時からニコイチと言われるくらい仲がよかった。エミちゃんは今はシングルマザーとして小学生の女の子を育てながら関東の端の方に住んでいる。


「エミちゃん子どももいるし、遠いからなかなか会えないもんね。電話しながら家で飲んだりとかするの?」

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