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【風呂酒日和38-1】 神代湯(じんだいゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


うん、いい気配がする。
大きくて賑やかっぽい建て構え。「ゆ」のネオンサインが優しく灯る。

靴箱に靴を入れて扉を開けると、広いロビーが見えた。
ここは券売機スタイルのようだ。
レンタルタオルは60円。その他にも色々なボタンがある。
お、生ビールボタン。素敵じゃないか。
おつまみ20、おつまみ50、なんてボタンもある。それぞれその数字の通りの値段。
20円のおつまみとは一体...そんなことを思いながらふと券売機の横のカウンターを見ると、小さな柿ピーや駄菓子のようなスナックが置いてある。
なるほどなるほど。
多分これがおつまみ20でこれが50だな、なんて思いながら眺める。
ガリガリくんなどのアイスボタンまである。券売機をここまでフル活用している銭湯は初めてかもしれない。

多彩なボタンに魅了されながらもまずは入浴料とレンタルタオルの券を購入して受付へ。
ロビーはちょっとした集会所か、昔の喫茶店のようだ。
椅子とテーブルがあって、テレビやコロコロコミックなどの漫画雑誌もある。これはお風呂上がりにぜひ居座りたい空間。

大きめの受付は、なんだかちょっと昔のホテルのカウンターみたい。
受付の中央に座るお兄さんに券を渡し、タオルをもらう。
靴箱の鍵は回収スタイル。なくさなくてすむ。ありがたい。

入口を入ってロビーでいい気配がすると、大体その銭湯は当たる。
そしてそのジンクスは、ここにも通じていた。

女湯ののれんをくぐって脱衣室へ。
入ってすぐ、階段が数段。脱衣室までの道がフラットじゃないのは珍しい。
でも段差自体はそこまで高くはないのできっとお年寄りでもそんなに大変ではないだろう。

脱衣室はシンプルなつくり。
自販機、マッサージ機、脱衣ロッカーに洗面台とドライヤーが2台。
ロッカーはよくある普通のサイズだが、上段と下段の間にフリースペースのようなちょっと物が置けそうな棚っぽい空間がある。
小さめのロッカーの場合、これがあるとすごく助かる。
荷物を整理するのに一時的にものを置くにもいいし、お風呂を出た後、タオルや持ってきたアメニティをちょっと置いておくのにも重宝する。


さて、いざ浴室へ入場。
扉を開けてまず見えたのは右手にサウナの扉、左手にライオンの口から水がとばとばと出る水風呂。

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