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夢だった、はじめての「ペット」との思い出

少女日野は頭を悩ませていた。
幼稚園児の頃、私の一番の夢は「ペットを飼うこと」だった。

幼なじみのマイちゃんの家に犬がやってきたのは去年のこと。
知り合いの家でたくさん生まれたからと、マイちゃんの家に薄茶色のラブという子犬がやってきたのだ。(ラブラドールではなかったと思う)
最初は立派な鳴き声でガウガウと吠えられひぃぃと怯えていたものの、毎日のようにマイちゃんの家に遊びに行っているうちに、ラブも慣れてきてくれたのかそのうち大人しく撫でさせてくれるようになった。
そうなってからは、もうラブにメロメロになった私。

「いいなぁ。私もラブみたいな犬飼いたい!」

「お願いすればいいじゃん!一緒にお散歩行こうよ!」

もちろん幼稚園児が犬を連れて2人で散歩に行けるわけはないのだが、マイちゃんのそんな魅力的な言葉に、もしペットがいたらマイちゃんと毎日犬を連れて一緒にお散歩に行けるんだ...と楽しそうな絵面を想像する。
私のペット飼いたい欲はどんどん高まっていった。


「ねぇお母さん、うちも犬を飼おうよ!」

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