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嫌われたくはないけど好かれたいとも思わない。

「僕、年上のオネェさん好きなんです。」

と話しかけてきたのは、

年下のかわい顔をした男性だった。



「私、年下の男性って嫌いなの。」

と思わず言ってしまった。


一瞬にして、

場の空気が凍りついたのがわかった。

永遠が一瞬のように、

一瞬が永遠のように感じた時間だった。
(きっとお互いにw)


そんなことを言って、

今まで口説き落とせた年上女性が

何人もいたのかもしれないし、

それが彼の

決め台詞だったのかもしれない。

たまたま、

リップサービスで
言ってくれただけかもしれない。


”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


そんな言葉を覚えたのかもしれないし、

それが、

彼の生きる術だったのかもしれない。

”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


周りと自分を同調させることで、

ある一定の安心感が生まれる。


愛想を振りまいてみたり、

まるでいい人であるかのように

演じてみたり。

自分の実力以上の自分で

あるかのようにみせてみたり。

”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


「私はあなたの敵ではありませんよ。」

という素振りをしながら、

「私はあなたの味方でもありませんよ。」

という素振りをする。

”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”



誰にも嫌われない人は

誰にも愛されない。

逆も然り。

誰にも愛されない人は

誰にも嫌われない。


”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


他人の顔色を伺ってみたり、

他人のご機嫌をとってみても、

満たされないのは、

自分だけ。

”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


そうやって生きてきたんだもの。

”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


自分が自分である権利も

自分が自分であったことも

その誰かに譲渡し続けてきたんだもの。

”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


そうやって

自分を犠牲にしてきてしまったんだもの。

仕方がないよね。

”誰かに好かれるため。

誰かに嫌われないために。”


でも、

もういいんじゃないかな。

誰かに好かれなくても

誰かに嫌われても。


あなたがあなたを好きで、

あなたがあなたを嫌わなければ、

誰かに好かれなくても

誰かに嫌われても。

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ただの人じゃなく、ひとかどの人物になろうと思ったら、ずいぶんたくさんの人が離れていくものよ(ココ・シャネル)






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