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【エッセイ】自分の感情を信じられない。

「仕事の邪魔してんじゃねぇよ!」

本日、仕事の帰り際
とある後輩に話しかけようとしたら
後輩の上司からこんな言葉が飛んできた。

その上司とは割と仲が良いので
冗談が少し混じってはいたと思う。

とは言え会話を始めてもいない段階で
そんなことを言われたのでびっくりしてしまった。

仕事の話ではなかったのだがそれでも

「例の件よろしくね」

くらいのことを言ってさっさと帰ろうとしていた。

私の本心はたぶんこう

「は?あなた普段、
 仕事中に全く雑談しないんですか?」

「めんどくさいんで今後
 仕事中に話しかけるの一切やめます。」

「お疲れ様でした。」

ひねてますね。

子供みたい。

でもぐっと飲み混み
何も言わず帰る私。

その後輩とはアイコンタクトで会話。

力強く頷く後輩。

それだけで用事は済んだのだ。

嫌な感情を飲み込んだ時
いつまでもそのことを
ぐるぐると考えてしまう。

ストレスでおなかが痛くなる。

だから今これを書いて吐き出している。

もういい大人なので

感情のままに反論したり

表情に出したり

逆切れしてはいけない。

らしい。

なので私は
自分の感情から目を背ける。

大丈夫。気にしなくていい。

大した事は言われていない。

勢いで言ってしまっただけだ。

悪意はないし私も悪くはない。

私は何かを注意されたときに

過剰に自分を責めてしまう癖がある。

私が悪い。

辛い。

消えたい。

そんな風に考えてしまう。

自分に自信が無さすぎる。

理不尽な事だってあるはずなのに。

だから自分の感情と向き合いすぎると

心が壊れてしまいそうになるのだ。

かといってそれから
目をそらすとどうなるか。

嫌なことを嫌だと
思わないようにしようとする。

そしたら少しずつ
「嫌」がたまって重たくなって。

つぶれそうになってからようやく気が付く。

たぶん上手に生きている人は
程よく自分の感情を出して
上手く人と付き合っているのだろう。

でも私にはそれができない。

自分の感情を上手に表現できない。

我慢し切れなくて顔に出ていることもしばしば。

それでまた指摘される。

どうやっても上手く出来ない。

自分が嫌だと思った感情を
素直に受け入れて
上手に表現することが出来ないのだ。

客観的に見たらどうだろう?

もしかして私が悪かったのだろうか?

これくらいで不機嫌に
なるなんて小さい人間だと思われる。

なんて余計な事ばかり考える。

だから瞬発的に自分の感情に自信がもてない。

自分中心で生きられていないなぁと思う。

ある時、60代のパートさんに相談した。

「自己肯定感が低くて生きづらいんですよね。」

その人は

「自分の感情を客観的に見ることが

 出来るようになったら生きやすくなったよ。」

と教えてくれた。

感情的になったときに

一旦立ち止まって

自分の心をてのひらに取り出して

そっと眺めてみるのだそうだ。

そうだ、そのことをすっかり忘れていた。

次からそうしてみよう。

瞬発的に自分の感情を見極めるのは
まだ出来ないかもしれないけれど。

ゆっくりでも

自分を知ることを始めよう。


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