【エッセイ】自分の感情を信じられない。
「仕事の邪魔してんじゃねぇよ!」
本日、仕事の帰り際
とある後輩に話しかけようとしたら
後輩の上司からこんな言葉が飛んできた。
その上司とは割と仲が良いので
冗談が少し混じってはいたと思う。
とは言え会話を始めてもいない段階で
そんなことを言われたのでびっくりしてしまった。
仕事の話ではなかったのだがそれでも
「例の件よろしくね」
くらいのことを言ってさっさと帰ろうとしていた。
私の本心はたぶんこう
「は?あなた普段、
仕事中に全く雑談しないんですか?」
「めんどくさいんで今後
仕事中に話しかけるの一切やめます。」
「お疲れ様でした。」
ひねてますね。
子供みたい。
でもぐっと飲み混み
何も言わず帰る私。
その後輩とはアイコンタクトで会話。
力強く頷く後輩。
それだけで用事は済んだのだ。
*
嫌な感情を飲み込んだ時
いつまでもそのことを
ぐるぐると考えてしまう。
ストレスでおなかが痛くなる。
だから今これを書いて吐き出している。
もういい大人なので
感情のままに反論したり
表情に出したり
逆切れしてはいけない。
らしい。
なので私は
自分の感情から目を背ける。
大丈夫。気にしなくていい。
大した事は言われていない。
勢いで言ってしまっただけだ。
悪意はないし私も悪くはない。
*
私は何かを注意されたときに
過剰に自分を責めてしまう癖がある。
私が悪い。
辛い。
消えたい。
そんな風に考えてしまう。
自分に自信が無さすぎる。
理不尽な事だってあるはずなのに。
だから自分の感情と向き合いすぎると
心が壊れてしまいそうになるのだ。
かといってそれから
目をそらすとどうなるか。
嫌なことを嫌だと
思わないようにしようとする。
そしたら少しずつ
「嫌」がたまって重たくなって。
つぶれそうになってからようやく気が付く。
*
たぶん上手に生きている人は
程よく自分の感情を出して
上手く人と付き合っているのだろう。
でも私にはそれができない。
自分の感情を上手に表現できない。
我慢し切れなくて顔に出ていることもしばしば。
それでまた指摘される。
どうやっても上手く出来ない。
自分が嫌だと思った感情を
素直に受け入れて
上手に表現することが出来ないのだ。
客観的に見たらどうだろう?
もしかして私が悪かったのだろうか?
これくらいで不機嫌に
なるなんて小さい人間だと思われる。
なんて余計な事ばかり考える。
だから瞬発的に自分の感情に自信がもてない。
自分中心で生きられていないなぁと思う。
*
ある時、60代のパートさんに相談した。
「自己肯定感が低くて生きづらいんですよね。」
その人は
「自分の感情を客観的に見ることが
出来るようになったら生きやすくなったよ。」
と教えてくれた。
感情的になったときに
一旦立ち止まって
自分の心をてのひらに取り出して
そっと眺めてみるのだそうだ。
そうだ、そのことをすっかり忘れていた。
次からそうしてみよう。
瞬発的に自分の感情を見極めるのは
まだ出来ないかもしれないけれど。
ゆっくりでも
自分を知ることを始めよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?