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こどもはかわいいが、たまに困る

こどもというのは、好奇心がいっぱいで「なんでなんで」と聞いてくる。そうやって一つずついろいろなことを覚えて大人の階段を登っていくんだろうなと思う

親としてはそんなこどもの成長を喜びつつも、その「なんでなんで」に答えることに困ってしまうことも多い。

そして、こどもは正直である。
大人ならば、心で思っても口にださないが、こどもは思ったこと思った時に口にだすのだ。

冬でもないのにヒヤヒヤ感を感じたことも一度や二度ではない。

息子が幼稚園くらいの年だったと思う。本屋さんでの出来事である。息子が色々絵本を見ていたがふとしたときに多分男性の姿が目に入ったのだろう。そして私の顔をみて何か言いたそうにしていた。

一瞬、嫌な予感がした。

その直後、息子がその男性を指さしながら大声で

「なんであのおじさん、ハゲてるのー。ねーなんでなんでー」

私は固まっていた。

予感が当たってしまったのだ。

とっさのことで、どうすればいいのかわからず、とりあえずその男性から離れることだけを考えていた。

今考えれば、その男性に対して謝ればよかったと思いながらも、何もできなかった。

そんな息子も二十歳になり、そんなことを言ったことも全く覚えていないだろう。

けれど、これらの親の冷や汗からきっと学んだことはあったと思う。

そして、そんな「なんでなんで」に答えることで、親も成長していく。

けれど、私は成長できたのだろうか。今でも、あの時どうすれば良かったのか正解はわからない。