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笑いあえた初めての大晦日の夜


私には彼氏がいる

付き合ってまだ半年の、いわゆる

「楽しい時期だよね~!」

と周りに言われる時期。

そんな私たちだが、同棲はしていないものの、お互いの家がそれなりに近いので主に私が彼の家によく行っている。

(というのも私が住んでいるところがシェアハウスで「他人を家に入れてはいけない」という、文字面だけで見たら何かの物語に出てくる家訓のようなものがあるためだ)

彼の実家は長野県

私の実家は埼玉県

特に私は今住んでいる家から1時間ほどで帰れてしまう距離だ。

ただ、2020年は、お互い高齢の祖母、祖父がいたため

帰省を断念した。

私にとっては

人生30年生きてきて

初めて実家で過ごさない年末年始

というある意味記念すべき年越しとなった。

ということで

私たちは彼の家で一緒に年を越すことになった。

迎えた大晦日。

私の実家は

大晦日は温かい年越しそば

というのがお決まりである。

彼は、なんと、

温かいつけそば

というものを食べたことがなかったらしい..!!

これはびっくり。

長野県といえば信州そば

どうやらざるそばが主流なようだ。

ということで、彼の家で温かい年越しそばを作ることになった。

と言っても、

・そばを茹でて

・てんつゆを薄めて

・ネギを切って

・買ってきた海老天を載せる

という至ってシンプルなものだ。

ただそこで、お互い笑いあえる出来事があったのだ。


彼はそばを自分の家で食べたことがない。

つまり、天つゆを薄めたことがないのだ

彼「あたし天つゆやるね」(彼の一人称はあたし)

私「薄める割合書いてあるでしょ?」

彼「うん。」

彼、計量カップを持ってくる

私「いや!目分量でいいよ!薄かったら足すし、濃かったら薄めればいいから」

彼「そう?」

と、計量カップをしまう。

と、

ドバドバドバドバー!!!!!!!!!


私「?!?!?!?!?!?!?」


私「え?!それ天つゆ入れすぎでない?!」

彼「え、そう?これぐらいじゃない?」

私「え、じゃぁそれで薄めて味見してみなよ(確実にしょっぱいとわかってる)」

彼「うん(あまり納得してない)」

(コンロが一口しかないので、大きめのどんぶりに水とつゆを入れてチンしてあたためた)

チン!


ぺろり。


2人「しょっっっっっっぱ!!!!!!」


と次の瞬間、同時に大笑いした。


なんなんだろう

このくだらなくて

でもあったかい笑い。

彼が次に言った一言が忘れられなくて、でもまた笑ってしまった


彼「あー!!!料理って楽しい!!!」


いや!あなた天つゆ薄めただけよ笑!

という突っ込みは心にしまっといた。


きっと彼にとっては

料理をすること

が楽しいというより、

料理を誰かとしている共有する時間や雰囲気

が楽しかったのだろう。


こんなご時世だったけど

こんなご時世だったからこそ生まれた私たちのあたたかい時間。

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ネギがこんなに厚いのは彼の家の包丁の切れ味が最高に悪いからです笑

正月に開ける用の日本酒を、飲み終わるまで正月用って気づかなくて

四合まるまる飲んでしまった

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どこか抜けている私たち。

これからもあったかく笑いあえたらいいな。

忘れられない

私たちの大晦日の年越しそば

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