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オトナ女子の「売り」は「カワイイ」が正解なのか?

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひなひよ子です。

我が家は夫婦の年齢差が9つであるわたしが上である。

最近でこそ言われなくなったけれど、結婚当初から10年ほどは「どうしたらそんな結婚ができるのか」とよく問われた。正直「自分でもよくわからない」

ただ「こうではなかった・・・・・・・・・・から、うまく行ったのではないか」という仮説は立てられると思う。


「離婚するとモテる」という噂の真相


よく言われる「離婚するとモテる」は、離婚した時に実感した。その理由もわかる気がした。

離婚した女性は、男性に寛容な人が多い。なぜかと言えばダメ男に慣れていることが多く、よほどでない限り動じないのだ。

離婚した女性が男性に求めるのはいたってシンプルだ。前夫の嫌なところに当てはまらなければそれでいい、と考える人が多い。

初婚の女性は相手の容姿や年収に細かい要求をする人が多い。しかしバツイチ女性は、「普通にまじめに働いてくれればいい」とか、逆に「イケメン過ぎない方がいい」など、相手に望む条件のハードルが低いのだ。

わたしも初婚前と比較して離婚後はモテたと思う。でも彼らのほとんどは、わたしが優しそうに見えたから、わたしなら何でも許して受け入れてくれそうだから近づいてきたのではないか、と今では感じる。


若さと母性


一般的に男性は若い女が好きである。それはもう種の保存のために生物としてDNAに組み込まれたものらしいから仕方がない。ヒトのオスには、目の前のメスに生殖能力があるかどうかが「魅力」として伝わるようにインプットされているそうだ。

実際に若いの女性の腰は細くくびれてヒップまで美しい曲線を描く。腰の「くびれ」はその女性が「出産適齢期」であるバロメーターなのだそう。中年女性(わたし含む)の多くが、どんなにダイエットをしても腰に昔のような「くびれ」が取り戻せないと嘆くが、それも自然の摂理なのである。

それでも人間の結婚は、生殖のためのみにあらず。

子作りのためではなく、「共に生きるパートナー」を選び結婚する人は少なくない。そのようなとき、人は相手に何を求めるかと言えば、「包容力」なのではないか。

また、すべての男性が若い女を好きなわけではない。人として魅力を感じるのに年齢の上下は関係ない、と考える人もいる。まさにオットはそういうタイプだ。

この点も誤解されやすいが、年上の女性が好きな男性のすべてが、マザコンだったり甘えん坊だったりするわけではない。

女性に母性を求める男性は確かに多い。でもそれは年上の女性相手とは限らない。たとえば、まだ感動冷め止まないNHK 朝ドラ『らんまん』。主人公の万太郎と10以上若い妻であるスエ子との関係は母子のようである。

実際に牧野富太郎博士の妻・壽衛スエさんは夫のことを「大きなドラ息子を抱えているようなものだ」と言っていたのだとか。

朝ドラではかなりソフトに描いているが、実際の富太郎博士の生活の破綻具合は半端なく、朝ドラのように一つ所に住めず、しょっちゅう夜逃げしたり家財を借金の形に取られたりしていたのだそう。

話がそれたが、男性の「性」としては若い女を求めても、「人」としては、相手に母のような慈悲や包容力を求めるものなのだろう。


年齢に関係なく結婚生活に必要なこと


女性が「若い」と言われなくなるのは何歳ごろからだろうか。年齢は相対的なモノなので、今50代のわたしでも70代からすれば若いわけで、25歳でも18歳からすればおばさんであるが、それは置いておいても。

出会って結婚し子どもを産むリミットまで、数年の猶予があることを考慮すれば、男性は30代前半までの女性と結婚したいと望むだろう。

では、30代後半以降の女性が「何を売り」に婚活に臨むべきかを考えてみよう。

「シンデレラ・コンプレックス」という言葉がある。自分を幸せにしてくれる王子さまを待つだけの夢見がちで「受け身」な女性を揶揄しているが、王子さまを待ってサマになるのは10代までで、結婚適齢期以上の女性が待つのは生身の男性であるべきだ。

プロポーズで男性はよく「幸せにするよ」と口にするが、男性だって幸せになりたいのである。(若くてかわいい女性を見ているだけで幸せになれる男性もいるだろうが、30代後半の女性には、残酷だがそのステージに立つことは難しい)

年齢に関係なく「結婚を長く続かせる」には「相手に幸せにしてもらおう」と考えていては難しい。「相手を幸せにしたい」と考えながら、自ら「幸せになろう」という意識が必要なのである。


「生活の充実」が大前提


年齢を重ねると結婚しにくい理由の一つが「ライフスタイルの固定化」である。年齢が行くほど急に生活を変えることは難しい。好きなことを自由にできる「独身生活」が快適すぎて、結婚に気持ちが向かない人も多いものだ。

(ただそういった人は充実した独身生活で「幸せ」だと感じているわけで、それこそ無理に結婚する必要はないと個人的には思う)

かといって、独身生活がつまらないから結婚すればよいという問題でもない。現在の生活からの救いとして「結婚」を求めてはいけないのだ。

「結婚しさえすれば幸せになれる」と期待して結婚すると、大抵の場合「こんなはずじゃなかった」となる。恋人時代の甘い言葉も贅沢なディナーも、結婚したら生活に埋没されるのだ。

男性の方も「結婚前は『カワイイ』と思っていたけど、家庭を任せて大丈夫か?」と感じるようになる。それでも相手が20代なら、まだ伸びしろがあると見てもらえるだろう。

では年を重ねた女性は何で勝負すればいいのか?そこで、年齢なりの「包容力」が求められるのが必然だというわけだ。少なくとも、魅力的な女性は「幸せ」を「誰かに依存」したりはしない。


「カワイイ」は大切


女性はいくつになっても「カワイイ」と言われたい生き物である(個人差はある)。しかし40代になって「カワイイわたし」で勝負するのはイタイ。

身ぎれいにすることは大事だし「若々しく見える」ことは悪いことではない。けれど若さや若さゆえの美しさだけで勝負するなら、40代女性が20代女性にかなうわけがない。

カワイイだけで勝負できるのは20代まで。

ただ、いくつになっても(性格的な)「かわいげ」は必要だ。その上で、精神的に自立していることが、「大人の女性」には求められる。


30代後半からの女性の勝負どころ


ここまでつらつらと書いて来たことをまとめてみたい。30代後半からの女性が勝負するために必要な要素とは?

・男性の欠点や弱さも受け入れる包容力
・一人でも人生が充実していること
・結婚相手に「幸せにしてもらうこと」を期待しない

オットと知り合った頃の自分を振り返ってみても、この3つは当てはまっていたのではないか、と思う。つまり「相手に過大な要求をしない」ということである。

でも重ねて言うけど、一人で人生が充実しているのなら、無理に結婚しなくていいんじゃね?

本日も熟成下書き(2021年2月)


10/9(月)、先週もっともスキを集めた #結婚#熟成下書き の記事だったそうです!たくさんのスキ、ありがとうございます!!

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