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狂犬病について考える:潜伏期間やワクチンの有効期間

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定期接種が義務とされている狂犬病ワクチン。「根拠」の中身を調べると、純粋な獣医療や科学以外の力が働いている印象を受けます。現在の狂犬病予防法では1年に1回のワクチン接種が飼い主の… もっと読む
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記事一覧

狂犬病をまた考える⑥農水省を批判した獣医さんたち

前回は、犬以外の動物に対する狂犬病予防の必要性を考えてみました。一方、犬に対しては、今は…

狂犬病をまた考える⑤ノーガードの動物は放置?

前回は、アメリカの状況をご紹介しました。あの国では、狂犬病を人間にうつす動物は、ほとんど…

狂犬病をまた考える④イヌからの感染はゼロ

前回、「99%までがイヌからの感染」という表現について、WHO(世界保健機関)などの文書やデ…

狂犬病をまた考える③"ほとんどがイヌから"?

前回は、狂犬病予防の選択肢として、抗体検査による免疫力のチェックを加えるべきだと考える理…

狂犬病をまた考える②もっと安全で効果的な予防法があるのに…

前回、狂犬病ワクチン接種のタイミングは慎重に判断する方が安心なことをご紹介しました。毎年…

狂犬病をまた考える①春のワクチン接種は "目安"

春ですね~!桜の開花宣言も聞かれるようになりました。日も長くなり、わんことのお散歩には絶…

再び狂犬病予防を考える③:色んな矛盾…

前回まで2回にわたり、犬を海外から日本に連れてくる場合の検疫についてご紹介しました。基本的には、以下の3つの条件を満たすとすぐに一緒にお家に帰れます: 今回ウクライナから来たワンコは、「3」に当てはまらないのに検疫施設の外に出ることが認められたため、「狂犬病のリスクが上がる」と反対する声があるようです。農林水産省(農水省)は、この処置が「特例ではない」ことと、「狂犬病のリスクは上がらない」ことを強調しています。日本獣医師会も、農水省の主張をサポートしています。 色々、いろ

再び狂犬病予防を考える②ウクライナの犬でリスクは上がるか?

前回は、ウクライナから来たワンコの検疫について、議論となっているポイントを農林水産省(農…

再び狂犬病を考える①ウクライナから来たワンコ

ウクライナから日本に来たワンコの検疫について、農林水産省(農水省)の対応が一部で議論を呼…

狂犬病ワクチンはどうなの? その8 …リスクは36万年に1度

これまで7回にわたって、狂犬病の恐ろしさと予防の大切さをご紹介してきました。同時に日本で…

狂犬病ワクチンはどうなの? その7 … ワクチンの違いは瓶のラベルだけ?

前回は、狂犬病ウイルスに対する抗体検査の有効性とそれに反対する意見をご紹介しました。あく…

狂犬病ワクチンはどうなの? その6 … 世界統一基準に沿わない(?)法的接種義務

前回、狂犬病の場合はウイルスに対する抗体があっても、病気の感染から守られているとは言えな…

狂犬病ワクチンはどうなの? その5 … 過剰接種の回避 vs 抗体検査への反論

前回は、定期的な狂犬病ワクチン接種を義務とする現在の法律が「エビデンス」=科学的根拠に基…

狂犬病ワクチンはどうなの? その4 … 現在の法律は非科学的?

ジステンパーやパルボウイルス感染症などと同様、狂犬病についても抗体検査が行われています。にもかかわらず、検査結果は例外的にワクチン接種の要否判断として認められていないことを、前回、ご紹介しました。また、北米では狂犬病のワクチン接種に関する法律が地域によってバラバラなこともわかりました。(前回はこちらです) 狂犬病ワクチン接種に関する法律は非科学的?あまり多くが語られていないようですが…、 アメリカには狂犬病ワクチンの過剰接種に警鐘を鳴らす専門家がいます。カレン・ベッカー獣