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コロナ体験記-10日間の記録

私もついに新型コロナウイルスに感染してしまった。

私はコロナが流行る前から菌というものに敏感で、エレベーターのボタンは小指の第2関節で押す、デパートの扉も肘で押す、電車の吊り革は極力触らない、帰宅したら手洗いうがいは当たり前、スマホをアルコール液で拭く、といった日々の感染対策が習慣化されていた。

今回私の感染経路は、恐らく会社の同僚からと思われる(それくらいしか心当たりがない)が、実際のところ誰からどこから感染したのかははっきりとはしない。どんなに気をつけていても、私のような半ば潔癖症のような人でも感染してしまうし、誰が感染してもおかしくないほど、コロナの感染力は強くなっている。

今回は、コロナを発症してから自宅療養していた10日間についてまとめたい。症状は人によって違うため、一概には言えないが、感染された方の参考になればと思う。

私の基本情報
20代女性/東京住み/同居家族は私含めて4人/ワクチン未接種

0日目:何となく頭痛っぽい?

いつも通り出勤。お昼ごはんを食べようと外に出て歩いていると、何となく頭と肩周りが重いような感覚がする。疲れなのかな、でも普段頭痛持ちであるわけではないのに、なんだか変だなと少し思う程度だった。何となくの違和感で、そんなに重くはなかったので、その日は夜までいつも通り過ごした。

1日目:頭痛、関節痛、肩こりがひどい

頭痛と関節痛からいきなり38度の熱
明け方、頭痛と肩に何者かが乗っているような重みを感じて目が覚めてしまう。元々凝っていた肩周り、肩から手にかけての節々、元々少し痛かった左ふくらはぎの筋肉など、体全体の節々が痛く、とにかく体が重かった。ベッドで肩をぐるぐる回すも、重たい何者かは去ってはくれず、これは熱がありそうだと悟った。

親に頭が重いのだと話し、熱を測ると38.2度。38度を超える熱は久しぶりすぎて、立っているのもしんどかった。

保健所へ連絡→病院で診察と検査
会社を休み、まずは保健所へ連絡。かかりつけ医はどこもコロナが疑われる患者は受け付けていないとのことで、保健所で近所の病院を探してもらった。保健所への電話はすぐにつながり、3軒ほど自宅から歩いて行ける距離の病院を教えてくれた。

3軒のうち、1軒だけ診察券を持っている病院があったため、そこに電話をかけた。コロナの疑いがある場合、他の患者や看護師が全員帰った後の19時以降に来てほしいとのこと。診察を受けてから医者の判断で抗原検査を行うことになる。

病院に行くまでが長く辛かったので、市販の解熱剤を飲んだ。かなり効き目があり、症状が少し和らいだ。

19時に病院へ。診療室には入らず、受付の椅子に座ってカウンター越しの対応だった。症状を聞かれた後、抗原検査を行うことになった。長い棒を鼻の奥に入れて細菌を採取するタイプの検査で、痛いのなんの。右、左、また右と、左右2回ほどほじほじされる。なんて下手くそなんだ!私のかかりつけ耳鼻科医はこれがすごく上手で、まったく痛くないから、久々に下手な鼻ツッコミを味わった。まぁ内科医だから仕方ないと思うことにする。

結果は陽性。症状としてはオミクロンだろうとのことだった。その場で熱を測ると38.6度に上がっていた。1人で10分ちょっと歩いてきたのでフラフラで、頭が朦朧とし、結果を聞いている間にまた倒れ体質が発動。こんな時にまたやめてくれって感じだが、頭を横にしたらすぐにおさまってくれた。今回は回復が早かった!えらい、私の脳!笑 ※倒れ体質についてはこちら↓

保険が適用され診察と検査は2500円くらいで済み、なんと薬はすべて無料だった。薬は解熱剤と風邪薬で全4種類を処方された。

幸い食欲はあり、嗅覚・味覚症状は出なかった。隔離生活がスタートし、自分の部屋で毎日過ごすことになった。1日目がやはり一番辛く、夜ごはんを食べてすぐに寝た。

2日目:一時的に復活

解熱剤を飲むとかなり回復する。微熱があるが、動けるので寝込んでいるのも勿体無く、在宅で仕事をした。会社は社内の感染拡大を鑑みて、全員リモートワークにしてくれたので、ラッキーだった。出社であれば休んでいたと思う(いずれにしても自宅待機だが)が、リモートなら働けるという感じだった。

時折ベッドで横になりながら通常通り仕事を進めた。さらにピアノも少し弾いた。夜に熱を測ると35.7度。解熱剤で下がり過ぎた笑?

2日目には保健所からDMが届き、「My HER-SYS」という健康状態入力フォームにログインし、毎日ここで体温や症状を入力することになる。お昼過ぎに保健所の専属看護師から電話がかかってきて、「症状は大丈夫ですか?何か質問はありますか?」などと親切にお声がけしてくれた。大量に感染者が発生しているため、正直ここまで手厚くフォローされるとは思っておらず驚いた。ありがたい。

また「うちさぽ東京」から食料配送サービスが受けられるので、これもDMに届いたお問い合わせフォームから注文した。指の先を入れるだけで酸素飽和度と脈拍数を測れるパルスオキシメーターも貸し出ししていただける。国のサービスはありがたく活用したい。

3日目:微熱で辛い

会社休みの土曜日。前日に頑張り過ぎたせいか、熱がまた上がってきてしまった。37.1度。何となく頭痛があり、ベッドの上でごろごろと過ごす。

ドラマ、コント、ラジオ、音楽…私を満たしてくれるコンテンツはたくさんあり、助けられていた。そういえば私の好きな空気階段も同じ時期に感染して自宅待機期間が少しかぶっている。推し芸人と同じ時期に感染するなんて、嬉しくはない話だ。

1人でご飯を食べている間や、目が痛くてコンテンツを観るのすら疲れた時は「空気階段の踊り場」が本当に役に立った。1人で食べていても、2人の面白エピソードに笑えて、寂しさも紛れた。1人という孤独を救ってくれるのはラジオなのかもしれないと思った。

4日目:何となく体が重い→平熱に戻る

熱は36.4度まで下がったものの、何となくまだ体が重たく、またベッドの上で過ごす。夕方には昼寝もしてしまった。

2日前に注文した食料配送サービスが届いた。段ボール2箱+飲み物の1箱。同居している家族がいるため、親が開けて写真を撮ることができなかったが、噂通り量がすごかった。栄養バランスが悪いなどという噂も聞いていたが、総菜、海藻サラダやミックスビーンズもあったし、飲み物だけでも水だけでなく、アイスコーヒー、紅茶のティーバッグ、カロリーメイト飲料など充実。お菓子もゼリー、ビーノ、ビスコなどたっぷり。国に感謝だ。

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この日から少しのどに痰が絡み、咳が出るようになる。鼻水症状も出始める。初日はのどがカッとするような痛みはあったのものの、咳症状や鼻水の症状はなく、後から出てきた。普通の風邪なら先にのどや鼻水の風邪になってから熱が出るのに、コロナは逆だった。不思議だ。

5日目〜10日目:微熱と平熱、風邪症状が続く

5日目は朝熱を測ると37度。若干かったるさはあるものの、リモートワーク。少し横になったりして休み休みやっていると、夜にはまた平熱に戻っていた。

6日目は何事もなく平熱。

7日目は平熱だったが、夜に掃除をしたらまた微熱っぽくなり、37.1度。薬が足りなくなり、初めて電話診療で薬を届けてもらった。コロナは追加診療も薬も無料で助かる。喉の痛みと鼻水が直らず、これまで通りの喉の痛みを緩和する薬と合わせて、総合的な漢方薬も処方していただいた。

8日目は平熱。もうほとんどかったるさもなくなり、あとは風邪症状のみだった。とにかく鼻づまりがすごくて、少し咳をすると痰が絡んでむせそうになる。いつになったら治るのか…

9日目、10日目も平熱。咳はそんなに出ないが、鼻水と喉の痛みは治らなかった。自宅待機期間を過ぎても、風邪症状はしばらく続きそうだ。

自宅療養を終えて

今回私が感染したのはオミクロン株ということもあり、比較的軽症で済んだが、風邪症状はまだ続いており、いつ治るのか見通しが経たない。

10日間家から出ず、家族ともほぼ会話せず一人で寝て食べてを繰り返すだけの生活。私には、ドラマもコントも推しも読書もピアノも、部屋で過ごせる味方がたくさんいるから楽勝と思っていたが、ずっと部屋にいると気分が沈んできて、何のやる気も起きなくなり、塞ぎ込んでいくことを実感した。

太陽の光を浴びて体を動かすことは、生きる活力を見出すエネルギーになっていたのかもしれないと思う。コロナは軽症だとしても、かなりしつこくて、完全に治るまでには長い時間がかかる。感染対策をしていても感染するのだから、仕方ないと思いつつも、みんな気をつけてほしいと思う。

来月は取材なども控えているので、早く完全回復できることを願う。







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