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会社が大きくなる中で感じた変化と寂しさ

会社の成長は嬉しくも寂しくもある

2022年の5月末ごろに3年半ほどお世話になった会社を退職しました。

退職はしたものの、前職の会社自体嫌いとかはなくむしろ好きです。1年以上経った今でも前職の方とは連絡を取り合ったり、ご飯をご一緒したりしています。

退職理由の大きな要因は、あくまでキャリアアップと待遇アップ。なので会社に大きな不満があったわけではありません。

ただ、当時退職前の数ヶ月から会社の雰囲気にちょっと馴染めなくなってきていました。

会社が大きくなっていくことにどこか居心地が悪く感じてきたからです。


会社が大きくなることで感じた変化

「居心地が悪い」というは具体的に言うと、主に3つに整理することができます。

①社員が増えて仲間意識が薄れてきた
②仕事のわいわい感が薄れてきた
③仕事が分業・運用整備にシフトしてきた


①社員が増えて仲間意識が薄れてきた

会社が成長すると共に社員数が増えてきて、社員一人一人がどんな人かの認識ができなくなってきました。

私が入社した当時の社員数は400人程度。当時でもそこそこ社員はいましたが、情シスと言う仕事柄いろんな部署と絡むことが多く、全員とまではいきませんが7〜8割の社員はなんとなく把握できていました。

ただ、私が辞める頃には、グループ会社含めると2000人程度の規模に。拠点も東京・大阪のほか地方都市に複数あったりして、さすがに全員を把握することは難しい・・・。

別に把握する必要あるのかと言われれば別に必須ではないのですが、顔がわかっていたり、一言でも話していた方が社内で仕事はしやすくなります。同じ会社でありながらもどこか他人行儀な雰囲気で、同じ会社の「仲間」と認識できないことに違和感がありました。


②仕事のわいわい感が薄れてきた

社員が増えることで、部署を超えたコミュニケーションは減ってきます。それは各部署ごとにそれなりに人をかかえることで、ある程度部署内で仕事が完結しやすくなるからだと思います。

入社した当初は上場して間も無く、社内の雰囲気もワイワイ・イケイケな感じでした。ベンチャー企業っぽい雰囲気で、社内ではいろんな部署間で頻繁に会話が飛び交い、騒がしてもありながらその活気のある感じが個人的に好きした。

ただ、私が辞める頃には人が増えて、オフィスも1ルームぶち抜きみたいな空間から、部署ごとにフロアや部屋ごとに程度分けられされてきたため、他部署との関わりも薄れてきました。


③仕事が分業・運用整備にシフトしてきた

これは自部署の仕事の仕方に関わることですが、入社した当初情シスは数人の少数精鋭で、いろんな業務を少ない人数で掛け持ちしながら行ってきました。

ただでさえ情シスの仕事は細かくいろいろあるのに、それを少ない人数で回すことはとてもしんどい一方で、マルチタスクに慣れたり、いろんなことを学無事ができてなんやかんや充実していました。

まあ少数精鋭だと業務が属人化してしまったり、社員数が増えてさすがに5名では回せなくなってきたこともあり情シスの採用も強化され、私が辞めるときには入社当時の5名程度から20名弱の立派な1組織に変わっていきました。人が増えることで担当・チームごとにある程度分業できるようになりました。

ただ、分業することでどこか縦割りチックな感じで自分の業務に物足りなさを感じていました。また、社内システムがある程度構築フェーズから運用フェーズにシフトしつつあり、運用業務の整備が業務の比重として増えてきたころから、どこかつまらなさを感じるようになりました。


「昔は良かった」は老害でしかない

まあ結局は「昔の方がよかった」の一言になるのですが。

「昔は良かった」とか言ってしまうと、年寄りの戯言みたいで、入社して働いている人にとって聞こえは良くないはず。せっかく入社してもらった新しいメンバーにこんなことを言えません。

「昔はよかった」とかほざくやつは老人の老害でしかないので、私のような人はとっとの去るのが正解です。

ちょうど私が辞める時期はわたしよりははるかに古株の社員が辞めていく流れがあり、その方々と話していてもみんなどこか似たようなことを思っているようでした。

まあそういう人がやめていくんだろうなと。

会社にとってはそんなやつらがだらだらと居座るより、定期的な新陳代謝や世代交代がある会社の方が継続的な成長できていいのかもしれません。現に前職の会社は今右肩上がり絶好調ですし。

これからは外からひっそり応援したいと思います(株主として)。