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最底辺人間の自伝

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70年代生まれ。生活保護を受給している最底辺の人間です。現在父子家庭で中学生の息子を育てるうつ病患者の、今までの半生を記した自伝的小説、自伝的エッセイになります。
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#自伝的小説

最底辺人間の自伝

まえがき体調に変化を感じ通院 うつ病と診断され、その後離婚、子供を引き取り辛い状態での育…

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第四十六話 大乱闘

何だかんだで5人で近場のナンパスポットのカラオケボックスに行くことになった。私とやまちゃ…

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第四十五話 ナンパに喧嘩

『喧嘩』は誰でも経験したことはあるのではないだろうか。夫婦喧嘩、兄弟喧嘩、親子喧嘩、友達…

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第四十四話 金と薬とそれに群がる人

なんだかんだと姉の家に1週間ほどいた私は薬もだいぶ抜けていて、ちょっとした禁断症状に陥っ…

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第四十三話 初めての子守

姉の家にいた男は、やはり子供の父親で43歳だという。私の母親よりも年上だった。いままで姉が…

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第四十二話 姉の出産

学校を辞めてから半年ほどが経ち、暦は暑い7月になっていた。 数年ぶりに姉からの電話。私が…

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第四十一話 売人の日常

16歳の頃の私、自分自身が若かったので、販売する相手も自然と若くなっていた。世代が近いと都合がいい事も多いのだが金は持っていない。 当時の私の収入源はシンナーや薬物の販売であった。覚せい剤は当然だが、大麻も若い世代には金額的にも敷居が高く、シンナーが中心の販売をしていた。 売人の販売方法というと、映画などでは決まった場所に売人がいて、金と薬物の交換をするシーンなどを思い浮かべると思うが、そんなことはあまりなく、ポケベルが鳴り、「○○○ー△△△ー✕✕✕✕」と電話番号が入って

第四十話 売れる売人

自分が蒔いた種なのだが、短期間でいろいろなことが急激に変わった。本来組に所属すると事務所…

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第三十九話 売人になるまで

シンナーをやっている知り合いはいくらでもいた。だがその入手ルートは、ほとんどがヤクザがら…

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第三十八話 退学から引っ越し

私は高校一年生の冬に学校を辞めた。自分の意志ではなかったが後悔はなかった。学校を辞めたの…

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第三十七話 父の話

私の父はもう他界している。自宅のトイレの中で死んでいたのだ。水頭症という病気にかかり通院…

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第三十六話 短かった高校生活

冬休みに入って早々の事、学校から大きな封筒で書類が届いた。開けてみると一枚の紙が入ってい…

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第三十五話 高校生活

学校へは朝、まず駅まで向かい電車に乗って30分程度かけて、駅を降りてから自転車で20分程度か…

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第三十四話 停学中

停学という処分をされると基本的に自宅にいなければならない。一日に2回程度、担任教官からの電話連絡が入る。家の買い物などで外出するのは良いのだが、遊びに行っては駄目という事なのだ。連絡が取れない日が多いと停学の日数が延びてしまうらしい。後は出身中学にも連絡が入るらしく、停学が決まった翌日には、三年生の時の担任が様子を見に来た。 「○○何やってんだよ」と元担任が言う。「どうして中学まで連絡行くの?」と聞くと「素行不良の生徒の出身中学は、次年度からの枠が少し減っちゃうんだよ」と教