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2023年旅納め

今年最後の出張は
富山県でおむすびをむすばせて頂きました。

海苔のおむすびの写真、撮るの忘れました


その数日前には
わたしの大好きなイラストレーターさんの個展初日@京都にてむすばせて頂きました。

どうぞどうぞとお振舞いするあいさん
ご来場のお客様にまでおむすびを熱弁してしまったわたし


「むすんでほしい」と言って頂けることが本当にありがたいし

そのつもりで行ったわけじゃないけど
「あ、むすびましょうか」と言えるものを持っていてよかったな、と思うこのごろです。

お恥ずかしながら・・・出し惜しみしていた時期もありました。
(ホンマ何様やねん。さーせんっ!)

ここ数ヶ月の出張には
海苔と塩は頼まれなくてもカバンに入れ
一宿一飯の恩義、というか
それに相当したらいいな、と思って
出しゃばらない程度にむすんでおります。

今年のしごと旅。
良きお志事で終えることができて感謝でいっぱいです。
皆さんのおかげです。ありがとうございます。


今年の旅をちょこっと振り返っておこうと思います

年始は隠岐島

今年は旅で始まった1年でした。
2022年末から入っていた隠岐島から帰ってくる高速バスの中でお正月を迎えましたから。

隠岐島の印象はとにかく美しいということ。
あるがままでいる自然界の姿と
あるがままのわたしを受け入れてくれる壮大さと偉大さ。
結局隠岐島には3回ほど渡りましたが
毎回夕陽を見る度に涙が出ました。
そして毎度響いてくる夕日の存在。
あんな夕陽みたいになりたいって心底感じました。
温かくて優しくみんなを照らしてくれる夕陽。


そしてありがたいことに
隠岐島のワカメを仕入れることができるようになりました。

海藻といえば王道の三陸産(宮城・岩手)
それに徳島とかも有名ですよね。

ですがわたしは
隠岐のワカメが最高においしい、と感じました。
肉厚で香りが良いし、歯応えがある。

一般市場にはなかなか回ってこない氣がしています。
あえて選ばないと手に取れない品、というか。
そんな量が獲れるわけじゃなのかもしれません。
(そのあたりの実情は来年隠岐島へ行って伺ってきます。)

そんな中、こんな変わり者の小娘を相手してくださる方と出会えたのは奇跡のような必然のような。

来年からは安定して皆さんにお届けできる方法を今、試作中です。

大分臼杵と農rocker和気優さんとの時間

2022年の冬至に出会った農rockerの和気優さん
3月に兵庫のLIVEでお会いして
その後、4月、6月、8月と伺いました。

米づくりをしたい!
おむすびを届けているわたしは自分で米を作りたくて
当時躍起になっていたんですよね。
執着とも言えるくらい、米作りたい!となっていたわたしに
「本当にお前がやることなのか」
と冷静に道を示してくださいました。

お米づくりをするなら規模が必要
規模をやるなら機械は必須

それはすごくわかっていたし
結局、田んぼも畑も
ひとりになってもやりきれるかが問われる。

今のわたしにはそれはできない。

潔く判断した直後
自然栽培でつくってくれる方が見つかり
わたしは
生産者さんと消費者さんを繋ぐ役割に徹することができるようになりました。

「やらない」と決めたのは
とても大きな英断だったと感じています。

だからこそ
和気さんの10日間ツアー同行ができたのではなかろうか、と。
おむすびの片手間に生産者もやっている人、じゃなくて
おむすび娘、おむすびのプロとして同行させて頂きました。

この旅で出会った方々は
きっと一生忘れられない方々だと思いますし
いづれまたどこかでご縁が交差する日があるのではないか、と思っています。

福岡の森の住人のインパクト

そんな和気さんがツアーだけでなくつないでくださったのが、福岡に住む森の住人こと、みずやんとあっこさん。

いつもおむすびを
美味しそうに食べてくれるおふたり
ありがとう


このお二人も本当に素晴らしいお二人で、大好きなご夫婦です。
だからこそちょっと強行だったけれど、秋にイベントをやろう!と思ったのです。

このお二人のおかげでわたしは
「食べ続けられるにはどうしたらいいか」
を考えられるようになりました。

食べられる、ではなく
食べ続けられる、です。

この違いは雲泥の差です。

本当の意味での循環
そしてわたし自身も自然界の循環の中にいる存在なんだ、と思えるようにもなりました。

「なんかヘンだよね〜」って
お天氣なんかをさして言うことあるけれど

変なわけじゃなくて
今そうだ、ってことなんだよね。

そこから何を感じるのか
そして自分ができることに氣がついちゃったらやるしかないし
頼まれてもいないのにやろうとするのは
やる人任命されているから。笑

それをこのお二人を見て感じて、すごく刺激を受けました。

誰をよろこばせたくて為事するのか。
視座を高く、頭は低く。


合間には息子たちのバドミントン同行

シゴトといえばシゴトなのか?(親としての勤め?笑)
全国大会の同行で京都へ5泊
長男の中学校見学&練習会で北陸へ
ラケバ持ってジャージ着て、新幹線にもよく乗りました!

ドすっぴん笑

中学は入寮して通うと決めた長男との夏旅も
彼のバドミントンライフと共にある生き方の小さなターニングポイントになったのではなかろうかー。

旅行、ではなく、旅を共にできたことは
親としてなにか見せられていたらいいなぁ、なんても思います。


忘れちゃいけないお米と海苔の旅

年始早々、ずっと利用していた有明産の海苔が、問屋さんから手に入らなくなりだし本当に驚き、焦りました。
「食べられないかもしれない」「手に入らないかもしれない」
から
「もう食べられない」「手に入らない」
までがめっちゃ早かった!!!

え。。。。
なんでも手に入るこの時代にそんなことがあるの?!
代用品がないってことがあるの?!
自分の欲しいクオリティのものが手に入らないなんてことがある?!

自然界を疎かにすると手に入っていたものが手に入らなくなる

この結末を目の当たりにして
苦い思いと焦りを味わいました。

そんな時、海苔を扱っている明石の漁連の関係者の方と知り合うことができて、海苔を仕入れさせて頂けるように。

ありがたいことに
今、ままにややレッスンで使っている海苔は
心がほどけるおむすびに合う、というオリジナル規格です。

これまた奇跡としか言いようがなくて。
本当に有り難く思っています。

そしてあれだけつくりたい!と息巻いていたお米。
希望のお米を希望の方法でつくって頂く、なんてこと・・こんな生意気なこと・・・叶うのだろうか・・・なんて思っていたわけですが
自分で作らないと決めてすぐ出会うことのできた方が
日本でも有数の有機の先駆け地、千葉県旧三芳村、現在の南房総市三芳地区で25年以上米づくりをされている根岸さんでした。

有機ではなく、自然栽培でイセヒカリの委託栽培をお願いしたい。
こんな小娘の偉そうな依頼を、嫌な顔ひとつせずに引き受けてくださいました。
おかげさまで今年のイセヒカリは完売。
来年の作付け量は今年の3倍に増やして頂くことになっています。

南房総って、所沢から行きにくいところではあるのですが海も近くていいところです(暖かくなったら海底湧水塩を摂りたいと思っています)
見学も含めた話し合いや、お手伝いに4回くらい通いました。
来年は絶対泊まって帰ろうと思っていますし
(日帰りはすっごい眠くなるw)
田植えや稲刈りのワークショップツアーも予定しています

百姓はこの景色も守ってるんだよ、と教えて頂きました


年内最後の旅は「お振舞い」

むすび方を習うのもいいんだけど…食べたい!
そんな声にお応えして、今年始まったのが移動販売のままにやでした。

そして嬉しいことに
「おむすびむすびに来ない?」
という
ワークショップとはまた異なるスタイルで
いわゆる呼んでくださった方が
場の皆さんにも食べて欲しい、と「お振舞い」されるスタイルがなんとなく、始まったのも今年です。

冒頭のいいあいさんの個展や

その後すぐ
富山で開かれた
画家の伴幹雄さんの個展でもお振舞いをさせて頂きました。

行く日に限って大雪で。
行くの帰るのも躊躇するほどだったのですが
朝起きた時にこの景色を見られたことは自然界からの最高なGIFTでした!
本当に素晴らしい雪景色でした。

とにかく清らかでうつくしかった!!!!!


「むすびに来て欲しい」
そうお誘い頂けるのは
ワークショップとはまた違ったよろこびがありまして
どんなところへも羽釜と米と海苔と塩と具、持参で伺っています。

おむすびって
ハレの料理ではありません。
ですが、心がほどけるおむすびの凛とした佇まいは
お祝いといいつつ、派手さも、盛大さもない、
だけど大切な方をそっと温かくお迎えしたい、
なんて場所に似合うなぁと思っています。

なかなか写真では伝わらないのですがね(笑)

and more・・・

滋賀にも行きましたねー
お米づくりしたい!って息巻いていた時。

結局醤油づくりを教わりました!笑


それに
下田の船上でお振舞い(するために行ったけどむすぶだけで精一杯)の体験もさせて頂きました!
あの体験もすごかったなぁ・・・・

それのきっかけは
心がほどけるおむすびに使っている塩の工房見学をするために高知へ行ったことでした。

そんなこんなで

食材を知りに、生産者さんに会いに、
そしておむすびを届けにどこへでも動いた1年でした。

結果、わたしが感じたのは

生産者と食べる人をつなぐつくり手であろう
家庭の食卓へ本物と本質を届けるつくり手であろう


ということです

わたしはこのつなぎ手として
生産者さんと食べる人をむすび続け

旅先で知り、感じた
現場のリアルや本質、生産者の思いを伝える伝道師として
家庭の食卓の本当の豊かさに貢献していきます

そして
本物の生産者さんが
本物の生産物を作り続けることのできる環境を
継続させられるためにできることを
みんなと一緒に考えていきたいです。

来年もまたおいしいホンモノをお届けします。
嶋田佑紀の元には本物しか集まりませんのでね!
楽しみにしていてください☺︎

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