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食べて消費されるカロリー~DIT~

ダイエットは 摂取カロリー < 消費カロリー ということが原則にあります。

摂取カロリーは食事からとるカロリーです。消費カロリーは基礎代謝と運動、そして食事を摂取することで消費される食事誘発性熱産生(DIT)というものがあります。

今回はその食事誘発性熱産生(DIT)について書いていきます。


食事誘発性熱産生(DIT)とは食事をした際に消化や吸収などにカロリーが消費されて熱が発生することです。辛くない食べ物を食べても身体が温かくなったり、汗をかいたりする経験もあるのではないでしょうか。


食事摂取により肝臓のグリコーゲンが分解されたり、咀嚼によって脳が刺激され、交感神経を活性化しノルアドレナリンが分泌されることも関係しています


食後4~8時間に渡って食事誘発性熱産生による消費カロリーの増加が起こります。これを有効活用するためにそう摂取量は抑えて食事回数を増やすダイエットもあります。

また、この反応は主に体温の維持に使われるので、冬の方がDITが高くなります。


食事誘発性熱産生は消費カロリーの7~10%を占めます。
たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合になるので大体10%程度になります。


たんぱく質は代謝過程が複雑なので高いエネルギー消費となります。
なので、高たんぱく食のほうが消費エネルギーが多くなりダイエットに効果的という事になり、実際に高たんぱく食が体重減少に効果があったというエビデンスもあります。


また、咀嚼も重要な要素であり、肉や魚などの固形物とプロテインドリンクのような液状の物でプロテインを摂取する場合だと、固形物をしっかり噛んで食べた方が消費エネルギーも高くなり満腹感も得られます。


プロテインドリンクは運動前や運動後などすぐに栄養を吸収したい時に摂取するのがオススメです。


たんぱく質の種類としては植物性たんぱく質(大豆など)と比べ、動物性たんぱく質(肉など)の方がDITは高くなる傾向にあり、食欲の低下も見られたようです。

動物性たんぱく質の食欲抑制効果は、アミノ酸スコアに関連しているのではないかと考えられます。動物性たんぱく質はアミノ酸スコアが高いので、脳が十分な栄養が摂取できていると判断し、食欲を抑制している可能性が考えられます。


また、食事を楽しんで食べること、おいしく食べることによってもDITが促進するということも分かっています。


フィットネスブログもやっています。よろしければご覧ください。

https://www.hikarufitness.com/anatomy/





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