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秋田ノーザンハピネッツのポスターに込められた重要なメッセージとは?

皆さんこんにちは。秋田県出身、秋田高専卒業生の土方悠生(ひじかたゆうき)と申します。秋田高専を卒業後、新潟大学へと進学し、現在は大学を休学して千葉県柏市のアプリ開発会社フラー株式会社で営業職をしております。

追記:休学後に就職した会社を昨年退職し、現在はEC(Eコマース:インターネット通販)の支援事業のマネージャーをしています。ここが初出しの情報なのですが、つい最近、休学していた新潟大学を退学しまして、綺麗サッパリ社会人になりました。色々と変化があったので、追ってツイッターでも報告します。

今回は、僕の故郷である秋田県のプロバスケットボールチーム、秋田ノーザンハピネッツに関する記事を執筆させていただきます。約4000文字による長文記事になってしまいましたが、真心を込めて、盛りだくさんの内容を書き記しましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

2020年4月28日、秋田ノーザンハピネッツが秋田魁新報社にポスター(厳密にいうと新聞紙面)を掲載しました。詳細は下記リンクを参照します。

リンク)「いまできることを秋田のみんなで」4/28秋田魁新報へメッセージ掲載のお知らせ
https://northern-happinets.com/news/detail/id=15160

このポスターは、2020年3月頃から日本でも感染拡大が広がっている新型コロナウイルスの感染防止対策活動の一環として、秋田ノーザンハピネッツが秋田魁新報に掲載した新聞広告の写真です。このポスターのメインメッセージは、下記の通りです。

メインメッセージ:
新型コロナウイルスの感染拡大を止めるためにソーシャルディスタンスを意識した行動を心がけましょう。

写真に映っている選手、コーチ、トレーナー陣が一人一人間隔を空けながら体育館上に立っており、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために距離を取って生活しようという訴求が込められています。

しかし、僕はこのポスターを見たとき、深い感動に包まれてしまいました。なぜならば、このポスターからは、秋田ノーザンハピネッツがチーム設立10周年を迎えて、関係者各位に対する深い感謝の気持ちが幾重にも込められている物凄いポスターであると考えたからです。ということで今回は、作者がこのポスターに思いを込めた”裏側”のメッセージを読み解いていきたいと思います。

僕が印象的に思った箇所は全部で4箇所あります。写真に赤文字で記載した①〜④の丸が注目していただきたいポイントになります。

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以下に、①〜④のポイントを一つずつ解説していきたいと思います。

①秋田ノーザンハピネッツに所属し、共に戦っている選手がこれだけいるということ。

当たり前のことですが、彼らの存在が球団にとってかけがえのない財産であるということです。最前列中央にいる前田ヘッドコーチをはじめ、最後列にいるコーチ、トレーナー、マネージャーの方々あってのプロバスケットボールチームです。彼らの働きぶりがあるからチームが成立し、B1リーグの試合に臨むことができるという事実に感謝の気持ちでいっぱいです。

また、選手たちの並び順にも意味があります。最前列、左から細谷選手、古川選手、前田ヘッドコーチ、キャプテンの白濱選手、伊藤選手。秋田ノーザンハピネッツを支えるヘッドコーチとベテラン選手です。チームが辛い状況になったとき、彼らの経験値が全てを救ってくれます。彼らの落ち着いたプレー、間のとり方、声掛け一つに思いが籠もっているのです。このチームは彼らの力無しに安定しません。文字通り大黒柱といえるでしょう。

前列2列目、左から西野選手、多田選手、保岡選手、中山選手、長谷川選手、大浦選手。秋田の司令塔を担うガードの選手です(スモールフォワードの選手も含む)。秋田ノーザンハピネッツの選手は平均年齢が非常に低く、2列目の選手の年齢は全員20代前半になります。経験値は決して高くないものの、ポテンシャルは日本屈指の高さを誇っています。中でも、真ん中に立っている保岡選手と中山選手は桁違いのポテンシャルを秘めている選手です。保岡選手は、3×3という3人制バスケットボールの日本代表選手に選ばれており、スリーポイントシュートが非常に得意な選手です。3人制のバスケットボールは東京オリンピックの競技種目にも選ばれているので、保岡選手が東京オリンピックに出場できるかどうかは非常に楽しみです。また、中山選手は、Bリーグ日本人史上2人目のトリプルダブル(1試合で得点2桁、アシスト数2桁、リバウンド数2桁)という前人未到の記録を達成したオールラウンダーな選手です。オフェンスだけでなく、ディフェンス力にも定評があり、B1リーグ2018-19シーズンはスティール王の座に戴冠するなど、非常に特別な選手です。彼らがチームに所属している限り、秋田ノーザンハピネッツの未来は非常に明るいと言えます。

後列2列目、左から野本選手、コールビー選手、キーナン選手、カーター選手、ウィリアムス選手。秋田のゴール下を固めるセンター陣の選手です。ゴール下の激しい攻防の中を強靭なフィジカルで耐え抜く縁の下の力持ちです。一見地味に見えるリバウンド争い、ガード陣のドライブをアシストするスクリーンプレーなど、あまり目に付きにくいところで体力を消耗しながらチームを支えている選手たちです。中でも、真ん中に立っているキーナン選手は特別な選手です。彼の凄いところは何と言っても得点能力の高さ。このチームで一番、点を取るのが上手い選手です。ペイントエリア内での得点はもちろん、スリーポイントシュートも高確率で決めることができ、攻撃パターンに困ったときにいつも彼が助けてくれます。にも関わらず、ディフェンスも献身的に行う選手で、スティールの数もチームで2,3番目に多い記録を残しており、一言でいうとスーパーマンです。なんで秋田に来てくれたのか正直わかりません。19-20シーズンで在籍2年目を迎えた助っ人選手ですが、ファンの想いとしてはぜひとも来シーズンも残ってほしいと強く願うばかりです。他の外国人選手も同様に、来シーズンも共に戦ってくれることを期待しています。

そして最後列、田原ストレングス&コンディショニングコーチ、櫻井アスレティックトレーナー、池端ビデオコーディネーター、前田アシスタントコーチ、正木トレーナー兼アシスタントマネージャー、小高マネージャー兼通訳。冒頭でもお伝えしましたが、裏方から秋田を支える影のMVP軍団です。試合内容を振り返ったり新たな作戦を考えたりする際に欠かせないビデオコーディネーター、アスリートとして選手の身体のメンテナンスやパフォーマンスを事細かくチェックするトレーナー、選手の取材対応、ヒーローインタビュー時の外国語通訳を担うマネージャー、全員の献身的な働きぶりがあってプロバスケットボールチームは成り立っているということを改めて認識しました。このポスターには映っていませんが、事務所で秋田ノーザンハピネッツを支えている事務職員の方々など、もっとたくさんの関係者の方がいると想像できます。一人一人がハピネッツの個性を担っていて、誰か一人が欠けてもハピネッツらしさが欠けてしまう。僕はそう思っています。

②東京-秋田間を結んでいる秋田新幹線こまち(E6系)が走っている様子が描写されているということ。

この描写からはたくさんの意味が読み取れると思いますが、僕は”秋田新幹線のように秋田の人々の生活を支えるかけがえのない存在でありたい”という思いが込められていると想像しました。こればかりは作者本人に聞いてみないと本当の意味はわかりかねます。皆さんもこの秋田新幹線こまちが描写されている意味を考えてみてはいかがでしょうか?

③この写真が撮影された場所は、秋田ノーザンゲートスクエアという秋田駅東口に位置しているアリーナ型の体育館であるいうこと。

2019年12月にオープンしたばかりの新築ピッカピカの建物で、最新設備が備わっている最高の練習施設です。奥に見えるのはトレーニングジム。バスケットボールの練習に体育館で汗を流した後、すぐにシャワールームに駆け込むことも可能ですし、何よりジムの最新設備でトレーニングをすることも可能です。この話を聞くと「プロスポーツチームなんだからそれくらい当たり前でしょ?」と思われる方も多いかと思いますが、全くそんなことはありません。プロ野球やサッカーJリーグの1部リーグに所属するチームの練習環境であれば、このくらいの設備を兼ね備えていることは、当たり前の話かもしれません。しかし、プロバスケットボールBリーグはまだ歴史の浅いリーグであり、野球やサッカーの強豪チームほど資金面で余裕があるわけではありません。そんな中で、これだけの練習環境を用意することができた秋田ノーザンハピネッツは非常に恵まれているチームだと言えます。この施設は東日本旅客鉄道秋田支社、秋田県、秋田市、秋田銀行が中心となって建設竣工することができたバスケットボール専用の建物です。秋田県におけるバスケットボールの発展を願った地域住民、行政、民間企業の思いが全て詰まった最高の施設なんです。天井の梁に秋田杉を用いているデザインも印象的であり、秋田県民にとってかけがえのない施設となることは間違えないと言えるでしょう。

④ポスター下側にハピネッツのパートナー企業のロゴが全て掲載されているということ。

正直、ここが一番と言っていいほど大事な部分だと思っています。なぜならば、秋田ノーザンハピネッツを支えるパートナー企業のロゴが全て詰まっている最高のカンパニー・リレーションシップを表しているからです。あえて深い説明はしません。ここにロゴが掲載されているパートナー企業一社一社の協賛金や多大なるサポートによって、秋田ノーザンハピネッツは支えられており、それはハピネッツにとって、決して失うことの出来ないかけがえのない財産であるということです。

チーム名に込められている「ハピネッツ」は一般公募3,117通の中から選ばれた名称で、「みんなが幸せを共有できるように」という願いが込められています。パートナー企業と一体になって、秋田県全体に幸せを共有できるように、という思いが詰まっているのが、今現在、形となっているチームを表しています。

小さな小さな奇跡が集まり、そして大きな奇跡を生んだ秋田ノーザンハピネッツというチームを、僕は全力で応援したいし、秋田県人として、秋田ブースターとして、これからも全力でブーストしていきたいと思います。秋田ノーザンハピネッツが、秋田の人が、秋田県全体が、よりハッピーになれるように。未来の繁栄を願っています。

最後になりますが、僕、土方悠生のツイッターアカウントを紹介させてください。出身地である秋田のこと、所属大学がある新潟のこと、今現在働いているお仕事のこと、大好きであるエンターテインメントの未来のこと、などなどたくさんのツイートをしております。少しでも興味を持ってくださる方がいれば、ぜひフォローをお願いいたします!

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ではまた、どこかでお会いしましょう!

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