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私は涙袋より跳ね上げラインで行くわ

「今年の目標」とまではいかないんだけど、「今年の心意気」みたいなものはある。何ていうか、どういう風に過ごしたいですかー?みたいな大ざっぱなテーマだ。その「今年の心意気」の一つに、「可愛くなる!」というのがある。小っ恥ずかしいけど。

26年の人生振り返っても、容姿を見直そうと思ったことってほとんどなかったから、自分でもなぜこんな心意気になったのか不思議なのだが.... ただ、理由をあげるとすれば、自分の周りに可愛いくて素敵な人がたくさんいるのに、それとは到底釣り合わない自分を鏡の中に認めた日があったんだと思う。

見た目を変えるのに一番手っ取り早いのは、メイクの方法を変えることだ。さっそくYouTubeで「可愛いメイク」を検索してみた。なるほど。涙袋を描くと、目が大きく可愛く見えるらしい。たしかに、涙袋は今までちゃんと描いたことがない。早速、涙袋用のアイライナーを買って、真似してみることにした。

よし、描けた。....ってあれ、真似してみても、どうにも可愛くなったと思えない。単に見慣れていないだけか。それとも、自分のメイクの方法が悪いのか。どちらにせよ、残念なことになぜか「可愛い!」と感じられない。鏡の中の自分、すごく無理しているように見える。どういうことだ。私は絶望した。

もしかしたら、メイクを教えてくれたYouTuberが表現する「可愛い」は、私が表現したい「可愛い」と根本的に違うんじゃないか。メイクを教えてくれたYouTuberはもちろんとても可愛くて、自分もこんな風になれたら周りの可愛い人に肩を並べられる勢いなんだろうけど.... でも、冷静に考えたら私はこのYouTuberに『なる』ことは絶対にできないのだ。骨格も違うし、持ってる服のテイストも違うし、髪型も髪色も全然違うし。よく見たら部屋の雰囲気も全然違うぞ.... 真似しても、可愛い姿にそのまま変身できるわけじゃないんだ。そんな風に感じた。なるほど美容は難しい。だから面白いんだけどね。

じゃあ、自分の表現したい「可愛い」って何だろう。自分が普段なりたいなーと憧れる姿.... 世界を股に掛けるディーヴァとか、ゴージャスなセレブリティとか、自信に溢れたビッチとか?そんな感じだけど、これって最初にイメージしていた「可愛い」とは違う。でも、私が心から憧れる「可愛い」に思い切って全振りしてみた方が、気持ちがいいような気がした。

憧れのディーヴァは皆、思いきり跳ね上げたアイラインをバッキバキに描いている。あれ、大好きなんだよね。涙袋のことは一旦忘れて、YouTuberが「今日のメイクでは描きません!」と言っていたアイラインをしっかりめに描いてみることにした。おお!こっちの方がなんかしっくりくるし、ワクワクするし、自信がついた気分になる。何より、気持ちいい!

周りの憧れの人たちが放つ可愛さを追求することはできなかったけど、自分なりに表現したい可愛いを見つけられた気がした。どう見られるかももちろん大事だけど、やっぱり自分の気分をブチ上げられることが、「可愛くなる!」という心意気には一番大事なのかもしれない。そう思ったのであった。涙袋メイクも可愛いけど、やっぱ私は跳ね上げラインで行こーっと。

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