青に変わるまでのタイムリープ。「いつも」を「いつまでも」

信号待ちをしていると
大きなガラス窓が
目が止まりました。

窓からは、白と茶色を基調とした
あたたかみのある内装が
飛び込んできます。

天井から吊り下げられた
ペンダントライトが
キラキラ輝いて

緑の葉を広げているのは
モンステラかな。

影がゆらゆら
涼しげです。

カントリー風の椅子に
細長いカフェテーブル。

本や雑貨が飾られた
シェルフ。

カフェかな？
それともインテリアショップ？

コインランドリーでした。

ついつい見入ってしまいました。

青に変わるまでの
ランドリーウォッチングです。

柔らかな雰囲気で
過ごす時間は

ふわふわのタオルみたいに
心地よさそうでした。

一人暮らしを
始めたばかりの頃

乾燥するのに
コインランドリーに
通ったことを思い出しました。

レトロな、どこか懐かしい
コインランドリーでした。

実家に暮らしていた頃は
コインランドリーを使うって
分かりませんでした。

分からないこと
だらけでした。

帰省して
母と干す、洗濯物。

他の家に生まれたかったと
思った日。

育てにくい子と
思われてたんじゃないかと
思った日。

何かできたとか
できないとか
条件つきじゃなくて

無条件に受け入れて
もらえていると気付いた日。

物干しの傍に立つ
母の姿に
なぜだか涙が溢れました。

離れていると
見ることができない
日常の風景。

子どもの頃
いつも見た風景。

どんなに「いつも」を願っても
ずっとは、見ることができない風景。

それでも願ってしまう。
どうか「いつも」を「いつまでも」

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

みなさんのいつもが
素晴らしいものでありますように。

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