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【読書記録】デザインセンスを磨きたくなる本 / 読むデザイン

新たに本を読了したので、読書記録を書いていきます。今回はこちらの本です↓

デザイナーを目指している人、駆け出しのデザイナーさん、デザインに興味がある人向けの本です。

デザインの原則だけでなくて、どうしたら日々の生活の中からデザインに関する目を養うことができるかという方法が解説されています。
他のデザイン関連本と違って文章メインですが、分かりやすいしすごく面白かったです。

デザインの本は何冊も読んできたけど、個人的にはこの本が一番実践的な感じがして好きです。

ここからは、個人的に特に響いたところや取り入れたいと思ったところを中心に書いていきます。
私自身はデザインの原則はスクールや他の本でも学んだので、デザイン力を上げることについての感想がメインになります。

自分に足りないもの

デッサン力・観察力

目の前にあるものをそのまま描き出す力(デッサン力)を持っていない人間が、目の前にないものを想像で描けることはまずあり得ない

(P.66)

本著では具体例として、クライアントから「ロゴマークを作ってほしい」「社名になぞらえて、鳥をロゴマークにしてほしい」と言われたときのことが書かれています。

探してきた参考画像をデフォルメするときに、モチーフの特徴を捉えたうえでどこを削るのか、反対にどこを省略してはいけないのか、といったことを見極めて選択していくには、デッサン力を持っている必要があるとのこと。

私自身、先日スクールの課題で架空のパン屋のWebサイトを作りました。
本当はロゴデザインもする予定で、お店の名前の頭文字のアルファベットと食パンのシルエットを組み合わせて作ろうと思い、下書きまで書いていました。

そこで改めて食パンの写真を見たら、「全然下書きと違うじゃん…」と気づき、結局ロゴは作らずに課題を完成させました。

頭で描いていることを人に伝えることそのものに、デッサン力が問われてくるのです。

(P.70)

食パンなんてしょっちゅう食べているのに、その形すら理解できていなかったことにショックを受けましたが、それだけ普段からモノの細部まで見れていなかったことを痛感しました。

本著の中で、観察力を上げるには「実際に自分でそのモチーフを描くつもりで観察していくこと」がオススメされていました。

また、実際にデッサンをすること・デッサンを上達させるコツも載っています。
定期的に、モノをよく観察してデッサンもやってみようと思いました。


バリエーション出し

いくつかのバリエーションを作ることのメリット、逆に1案しか出さなかった場合のデメリットについて、以下のように書かれていました。

いくつかのバリエーション出しをするメリット
クライアント自信に「選んでもらう」ことで、満足してもらいつつ、ほぼその場でデザイン案が決定するということ。

1案しか出さない場合のデメリット
その場でクライアントの了解を得ても、後日「もう少し別のものも見たい」とか「求めてるものはあれではないんですよね~」と言われてしまうケースが多い。

(P.186)

課題でも必死に絞り出して1つの案しか出したことがないのに、実際に案件をやるときに、納期もある中で他の案も出せるのだろうか…と不安になります。

コンセプトの違うバリエーションを出すためには、色んなデザインを見て自分の中にストックしていくことが必要とのこと。

後述する「お楽しみノート」や「コンセプト探しゲーム」を習慣にして、日々の暮らしの中からデザインのエッセンスをもっと取り入れていきたいと思います。


取り入れたいこと

お楽しみノート

お楽しみノートとは、自分のすきなデザインを集めて、ノートに1枚の自分の絵としてコラージュすること。

最近、デザインの勉強も兼ねて、良いなと思ったパッケージなどを切り取って、フォントの特徴とか色合いなどを簡単にノートにまとめてみています。

言語化するのも良いけど、お楽しみノートのように良いデザインを集めてコラージュすることで、素材の組み合わせ方やいい配置についても学べそうだと思いました。


コンセプト探しゲーム

コンセプト探しゲームとは、電車の中の広告などから、そのデザインの「コンセプト(理由)」を探し、「自分ならどういうコンセプトを持ってこのデザインを作っただろう」とシミュレーションをしていくこと。

また、本著では写真に撮っておくことを勧めています。

デザインの勉強を始めてから、電車の広告などで「このデザインいいな」と思ったら、どこがいいのか考えることをたまにやっていましたが、記録に残していませんでした。

せっかく考えても忘れてしまうと意味ないので、今後は記録に残しておこうと思います。

まとめ

本著では、日々の生活の中で目にするものからデザインの知識を吸収していく方法がたくさん載っています。

この本を読んだからすぐにデザインが上達するというわけではないと思います。でも、本著に書かれた内容を習慣化していけば、だんだんとデザインセンスが磨かれるんじゃないかと思います。

私も本著の内容を実践して記録に残していって、デザインセンスを上げていきたいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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