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【イラスト・メイキング】線画をプリントして水彩が塗りたい!!

久しぶりの更新です。
アナログ描きが、デジタル練習してましたが、ひとつの結論に。
デジタルは編集・清書が綺麗、アナログは抑揚が複雑で慣れてる。
じゃあ、どちらかにひとつじゃなくて、良いところを拾って組み合わせてみるか、という実験です。

(1)鉛筆でラフを描く

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今回のテーマは『子ども』『絵本』『笑顔』。
あまり考えたり、描き直したりせずに、ラフにたくさん描きます。
コピー用紙に4Bシャーペン。

(2)PCで調整・青でプリント→アナログペン→スキャン

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これは、漫画描きさんの手法を参考にしたのですが、かなり面白かった。
PCで取り込み修正、青で印刷。アナログで描いて再スキャン。
白黒二階調にすると、最終的に青線が見えなくなる。
たくさん描いたうちの良い線を、組み合わせて清書線の下敷きにすると、精神的なハードルがぐっと下がります。

ラフと清書を分けないでそのまま描くと、紙の問題が大きく出てきます。
・コピー紙に水彩は塗れない。
・ラフがなくなってしまう。

特にこの、ラフがなくなってしまう、が問題。
最初のイメージの線は、描く方にとってはとても大事だと思うんです。もうね、初動というか、最初のレアな感動じゃないですか。とても生き生きとしている!!後から真似しようと思っても、真似できない。綺麗でも死んでる線になっちゃうと困る。自己模写に気持ちを割くなら、サクッとコピーしたほうが良いと思いました。

この点、全部デジ絵の人はかなりの時短です。
ラフの上にレイヤー重ねて描きますから、ラフは残る。
でも、まぁアナログ画材もね、鉛筆・水彩・油彩・アクリル・木炭・版画などから自分に合った画材をチョイスして、それぞれ効率的な画材もあれば、非効率だが魅力的なものもある。一長一短。デジもプリンタも画材のひとつ。

PCは編集に優れてるので、バラバラに描いて、さっくりドッキング。
ペンと水彩で今回仕上げます。

(3)顔料インクで、黒線のみをプリントし、着彩

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ここからが、今回の初試み。

アナログ作画の問題点で、ミスをなおすたびに、画面が修正液だらけになるんですね。その上に水彩は汚くなる。
いっそ塗り絵のように、線画だけを水彩紙にコピーしたい…。
こう思うようになりました。

しかし、家庭用のプリンタの印刷は、水でにじんでしまうからなぁ。
いや違うな、染料インクだから、水に溶けるんだ。
コンビニのコピー機の印刷は水に溶けない。だから、レーザーか、顔料インクのプリンターなら業務用じゃなくてもOKなはず。

今回、これだけのために、顔料プリンタを買いました。
A4顔料インクプリンタ、1万円くらい。

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やってみての感想は、線は荒め。だけど、充分満足です。
少し薄めにプリントして、ペンで加筆するとちょうどいい。色違い・紙違いのテストができ、線が細かすぎる絵を大きくできる。失敗したときも、線画まで戻って塗り直せばいいやという安心感があります。

また、300gの水彩紙はかなり分厚いのですが、ムーラン・ドゥ・ロワ紙、WaterFord紙、ワトソン紙は、W&Nコットマン紙は、無事にプリントできました。キャンソンモンバル紙と、ファブリアーノ紙は厚すぎて紙が入らない。同じ重さ表記でも、厚みは違うんでしょうね。カチッと締まった紙は入るけど、ふわふわでやわらかい紙は入らないのかも。

A4は小さいので、いずれA3プリンタが欲しいと思いました。

(4)水彩画『お父さんがいる高いところに、僕も座る』完成!


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こんな感じで、ときどきメイキングを記録していきたいと思います。
絵を描く人に参考になるような、
描かない人も、「へーっ」って思ってくれるような、
わかりやすい記事を書きたいです。

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