ハイハイミミ

「ショパン家の子どもたち」絵本マンガを制作中。 天才のそばにいた人たちは、なにを想って…

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「ショパン家の子どもたち」絵本マンガを制作中。 天才のそばにいた人たちは、なにを想っていたのだろう? 賞賛?嫉妬?憧れ?無力感?自分のことのように誇らしい?自分は天才とは違う道を進む決意? そんな疑問を作品に込めたいと思います。

マガジン

  • 絵本とコミック(完成版)

    絵本とコミックを描いてます。

  • ショパン~創作漫画と資料

    ショパンが書いた手紙(全書簡)を読むと、暖かい家庭、たくさんの友達、ジョークが好きでとても陽気な子だったんだね。天才に影響されて友人たちがどういう人生を送ったのかも気になります。

  • ショパンの手紙に見る少年時代:創作マンガで甦る14歳の夏

    ショパンの音楽は哀愁に満ちていますが、彼の手紙も実に興味深いものです。親しい人に宛てた手紙からは、明るくユーモアにあふれ、能天気で理屈っぽい一面が見えてきます。 特に1824年8月10日、14歳のショパンが初めての夏休みに家族へ書いた手紙は、彼の少年時代の日常を鮮やかに描いています。この手紙の面白さを理解するために、今回はショパンの子ども時代を掘り下げ、彼の手紙を読み解く基礎知識や時代背景を整理しました。 さらに、手紙に基づいた創作マンガ「パンが食べたい!」を通じて、ショパンの14歳の夏休みを再現します。この記事を通して、ショパンの少年時代と手紙の魅力を楽しんでいただけると嬉しいです。

  • 『スタートとゴール』#振り返りマンガ

  • イラスト・マンガメイキング

    絵本・イラストメイキング。

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ゲルダのあかいバラ

    • ひとりぼっちのヤン【創作マンガ】ショパンの友だち

      はじめにこのマンガは、ショパンの少年時代の友人ヤン・ビャウォブウォツキの物語です。 ショパンが6歳の頃から11年間親友であったヤンは、歴史の中で忘れられ、詳細はよくわかっていません。わかっているのは、ヤンがポーランドの田舎ソコウォボに住む貴族の息子であること、ショパン家の寄宿生でワルシャワ大学の法律学科に進学したこと、絵や音楽が好きだったこと、そして若くして病気で亡くなったという事実です。 親友ヤンと末妹の死は、明るい少年だったショパンにとって「初めての哀しみ」と言われま

      • [5] 少年ショパンの音楽

        ショパンが少年時代に作曲した曲をご紹介します。 おとなになってからの作品群に比べると拙いのかもしれませんが、少年ショパンの音楽もキラキラしてステキなのです。パリ時代の有名曲しか知らなかったわたしは驚きました。 (1)『ドイツ民謡 「スイスの少年」による変奏曲 ホ長調 KK.IVa/4』シャファルニャ旅行で生まれた曲です。 山のてっぺんで新鮮な空気を吸って自然の中にいるような爽やかさがあります。ショパンの曲で『爽やかな』…という感想は珍しいのではないでしょうか!? 是非、下

        • [4] 禁じられた「パン」が食べたい!

          少年ショパンが書いた手紙の謎を読み解いています。 14歳のショパンの手紙には、何度も「パンが食べたい!」という言葉が出てきます。 主治医が禁じたパンとは?なぜ禁止命令が出たのだろう? 今回はその二つについて考えてみました。 (1) ショパンの健康状態と主治医ショパン家のふたりの虚弱体質児 ショパンと末妹のエミリアは体が弱く、病気がちでしたので、健康に関するいろいろな注意や禁止事項がありました。しかし治療方法は、今見ると奇妙なものも多いです。ショパンの時代には、抗生物質は

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        ゲルダのあかいバラ

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        記事

          [3] 1824年のワルシャワ風景~シャファルニャの隣は外国です!

          ショパンが少年時代に書いた手紙をもっと映像的にとらえたい!わからない用語や時代背景を調べています。 絵で見る18-19世紀のポーランドショパンが過ごしていた19世紀初頭のワルシャワを見たいと思ったことはありませんか?この時代には写真がないため、私たちは絵画に頼ることになります。これらの絵はとても魅力的で、当時の雰囲気を感じ取る手がかりとなります。 可能なら現地側で書かれた説明文を読みたい。今回ポーランド語で『XIX-wieczny obraz przedstawiając

          [3] 1824年のワルシャワ風景~シャファルニャの隣は外国です!

          【創作マンガ】少年ショパンの「パンが食べたい!」

          ショパンの手紙から生まれたオリジナルマンガです。 音楽の天才ショパンが綴った、子どもっぽくもユーモラスな手紙「ぼくも禁じられてるパンが食べたい!」。それを見守る家族たちが織りなす物語。手紙を読んだ3姉妹の反応は? ページ末にショパンと時代背景をまとめましたので、そちらも合わせてお読みいただくとより一層楽しめると思います! 【創作漫画32p】「パンが食べたい!」ご閲覧ありがとうございました! コメント欄に一言感想いただけると嬉しいです! マガジンメニュー 「ショパンの手紙

          【創作マンガ】少年ショパンの「パンが食べたい!」

          [2] 神童ショパンの教育と「普通の生活」

          手紙が書かれた1824年当時のショパンの生活を紹介します。 ショパンの家族ショパン家には両親と4人の子どもがいます。 ショパン(フリデリク)は上から2番目。 才能あふれる一人息子、しかし病気がちな彼は、家族から特に大切にされ愛されていたと思います。 【参考】ショパンの名前はフレデリック?フリデリク? 生まれ育ったポーランドではフリデリク(Fryderyk)。 パリではフレデリック(Frédéric)と呼ばれていました。 ショパンの父はフランス人 ショパンの父はフランス

          [2] 神童ショパンの教育と「普通の生活」

          [1-補足]ポーランド語の資料を探す、読む

          「ショパンの手紙」を原文で読みたい! 日本語訳で出版されていない資料を自分で翻訳して読みたい!機械翻訳を使えばそんなに難しくはありません。わたしがやった方法をまとめてみました。 「ショパンの手紙」を読むためのおススメ参考資料■ショパン全書簡 1816~1831年 ポーランド時代 決定版。必読。用語が豊富でどの日本語本より詳しく載ってます。しかし人名や地名などもっと知りたいときはどうしたらよいのでしょう? (現在『ショパン全書簡ポーランド時代』は入手困難です。古本価格は5万

          [1-補足]ポーランド語の資料を探す、読む

          [1] ショパン14歳、夏の手紙を読む

          都会っ子のショパンが、田舎のシャファルニャで夏休みを過ごしています。ワルシャワの両親に宛てた手紙を紹介します。(※「全書簡」を参考に、原文から意訳しました) この手紙は一読しただけではわからないことだらけです。謎を読み解いて、ショパンの創作マンガを描こうと思いました。 1824年夏の手紙(8/10付)(前半)初めての夏休み、初めて家族と離れて田舎で過ごす1か月、初めて家族に出す長い手紙。 ショパンは神童と言われる天才少年で、ポーランドの支配者ロシア皇弟や有力貴族の前で演奏

          [1] ショパン14歳、夏の手紙を読む

          【序文】ショパンの手紙に見る少年時代:創作マンガで甦る14歳の夏

          はじめにショパンの音楽は哀愁に満ちていますが、手紙の彼はジョークが大好きです。特に少年時代は明るくユーモアにあふれ、能天気で理屈っぽい。一般的なショパンのイメージとのギャップに、興味深い一面が見えてきます。 1824年8月10日、14歳のショパンが初めての夏休みに家族へ書いた手紙は、彼の少年時代の日常を鮮やかに見てとることができます。この手紙の面白さを理解するために、今回はショパンの子ども時代を掘り下げ、彼の手紙を読み解く基礎知識や時代背景を整理しました。 また、手紙に基

          【序文】ショパンの手紙に見る少年時代:創作マンガで甦る14歳の夏

          【イラスト日記】大腸内視鏡検査をしたよ

          健康診断で引っかかったので、大腸検査をした。 2日前から食事制限。 腸をからっぽにしてから内視鏡検査。 隣のモニターで自分の腸を見ることができるのだ。 腹に空気入るのでけっこう苦しい。 便秘でお腹にガスがたまった話、出産、肛門から水を入れられて死んだ受刑者の話などを思い出し、ますます苦しい気分。 お医者さんに「はい、曲がるよー、曲がるときは大変なんだよねー、ちょっと痛いよー、ごめんねー」とか言われながら検査を受ける。20分程、頑張れば終了だ。

          【イラスト日記】大腸内視鏡検査をしたよ

          【開催中!】展示会のお知らせ

          久しぶりにnoteに記事を書きます。 制作最優先で生活してます。 ひとり制作で孤独をヒシヒシと感じてるところ。 あまりにもひとりだとマズいので、そろそろ外に出て活動しなけりゃと思ってます。 特にnoteは好きな媒体なのでまた復活したい。 ショパン漫画を描くにあたって調べたもの中心に記事を書きたいです。 さて、その前に、リアル展示会開催中なのでお知らせです。 こちらも超久しぶり。 アートコミュニティ展千葉県松戸市ギャラリーカフェ琥珀の企画展 アートコミュニティ展に参加して

          【開催中!】展示会のお知らせ

          2023年12月の制作と生活

          今日でアクティブだった2023年もおしまいです! 活動的~停滞のアップダウンが激しく、特に12月はヨロヨロしてましたが、なんとか1年乗り切りました! こんな状態ですが、少しずつでも誰かに読んでもらってとても嬉しい。心より感謝申し上げます。 12月の振り返りです。 プライベート 11月は無理してオーバーワークになったので、12月は制作をセーブしても、心身の健康を最優先しました。 休養 →よく寝た。疲れすぎないようセーブ 運動 →ジムに週3回ペースで月12回行く 制作

          2023年12月の制作と生活

          ショパンの友だち~ヤンのお話14p

          ■最初から読む ■前の話 時短と商業投稿のために白黒原稿にチャレンジしてましたが、元のスタイルに戻します。できることとできないことを知った感じです。時間かかっても、商業で採用されなくても、水彩で描きたいです。 今回は1pしかできませんでした。ナポレオン軍の進軍と軍服と女性の服と髪型を調べてたら奥が深すぎた。 また少しずつアップしていきたいです。 お付き合いいただければ嬉しいです。

          ショパンの友だち~ヤンのお話14p

          時間スケジュール表を作ろう!(ToDoリストじゃなくて)

          火曜日更新の4pマンガ、今週はお休みです。 スケジュールが破綻してがんばれなかった。 なぜ、がんばれなかったのかの反省マンガ。 できないことが多いと鬱っぽくなるので、 できることが多い状況に自然になるように、したいです。

          時間スケジュール表を作ろう!(ToDoリストじゃなくて)

          「ショパンの友だち」~ヤンのお話 第1話-3

          ヤン・ビャウォブウォツキは、ショパン少年時代の5歳年上の友だち。 ヤンのお父さんは早くに亡くなって、お母さんは再婚する。 彼の少年時代に、それはどういう意味があったのかな?って調べてたら…。 ポーランドの「ドブジン地方の家族たちの歴史」という資料を偶然見つけた。想像よりずっと複雑だった。その辺を反映させたお話。 ■最初から読む ■1話前のお話 ■「ショパンの友だち」~ヤンのお話 第1話-3 調べた資料を、ちょっとずつまとめ中。 ■次の話

          「ショパンの友だち」~ヤンのお話 第1話-3