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「人は宝」人材を人財へと成長させるために

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

スクラムヒューマンパワーでは
度々人材を人財という言葉で表現し、お伝えしています。
人材を人財にするためには、育成、教育が必要です。
皆様の企業では、組織・チームに確立された教育が展開されていますか?

キャリア、昇格、昇進、そして昇給を目的に、
日本企業の教育は導入されています。それもひとつの正しい方法です。
私も企業の人事総務時代には、昇格に必要な教育を受けました。
最初は酷い成績で、上司に「日原はそれじゃ困るよ」と、
本社の役員からメールが飛んできて大変な目に合いました。
これはまずい、真剣に取り組もうと学びなおし、
次の試験ではよい成績を収めることができました。

情報を収集すること。いわゆる暗記にあまり意味を感じず、
いつもこれからの時代組織でなにが必要なのかと、
創業的な妄想ばかり先行していました。
この時までの「勉強」、教育とは、情報を収集する力、
試験の成績を上げることに重点を置いた、
答えを暗記する方法を主としていました。
答案用紙には一番正しい答えだけを記述すればいい、そんな勉強方法です。
しかし社会人となり、28歳にはラグビー部監督に就任しました。
これまでのやり方や経験では、指導に行き詰ってしまいます。
学生時代の練習方法、
その延長での指導を繰り返すことしかできませんでした。

当時の大学ラグビーは、
それぞれのラグビースタイルに合わせて様々な練習スタイルがありました。
例えば明治大学ラグビー部では、
名監督、北島忠治先生の「前へ」にあるように、
フォワードが縦に突進するラグビーです。

早稲田大学ラグビー部では、
大西鐵之祐先生で有名な「接近、連続、展開」。
慶応大学ではキックを有効に使いタックルを強みに、
ディフェンスから、今でいうターンオーバーからチャンスを作りだします。
私の母校日本体育大学では、ランニングラグビーです。
グラウンド横のスペースを広く使い、
パスをつなぐアタッキングスタイルです。

個々の指導を行い、新たなラグビーを打ち出しても、
選手は今までのスタイルを固持し、なかなかうまくいきません。
受け入れるためには指導する側の
「論理」「ラグビーデザイン」「パッション」が不可欠です。
チームのビジョンを明確にし、それを伝えることが出来なければ、
選手はその気になりません。人材育成には時間もかかります。

ビジョンや方針を打ち出しても、次の日から変容することはなく、
納得いくまではあちらこちらから非難の嵐が吹き荒れます。

そんな時、私はスポーツで成績を上げた、
名監督と呼ばれる人たちの本を読み漁りました。
弱小チームを立て直し、
ヤクルト、阪神、楽天を強豪チームへ変貌させた
野村監督の本も、沢山読みました。
温故知新、古いものを学び、新しいものを創造する力が必要です。
野村監督も、育成面で人格者となるため、
古典、とりわけ論語等の中国古典を学んでいたことに気が付きました。
巨人を9連覇させた川上監督も、やはり古典を学んできました。

34歳のころ、必要に駆られ、
教育や育成のための研修をいくつも受けに行きました。
都内での研修では、様々な方が学びに来ます。
経営者、政治家、組織のリーダー、スポーツチームの監督、起業家・・・
上げればキリがありません。
高額な研修費用を払って学びに行きますので、皆さんとても真剣です。
一字一句聞き逃すまいと、講師に熱い視線を浴びせてます。

各グループでのディスカッションでは、
テーマごとに自分の思考をアウトプットします。正解はありません。
学んだことを自分なりに解釈し、実践につながる行動、成果を表現します。
原田教育研究所の原田隆史先生は、
「迷ったら異業種から学べ」と説いています。
異種格闘技戦だとおっしゃっていました。
いかにも元体育教師ならではのお話で、すとんと腑に落ちました。
毎日の学びが、目から鱗の連続でした。

人材育成のリーダーとして必要なことは、
ミッション、ヴィジョン、プランニングを打ち出し、
メンバーにわかりやすく伝えることです。

使いこなせていなかったパソコンを駆使し、資料を作ります。
プロジェクターなどのツールも、
選手にフォーカスされるために必要でした。

当時は資金的にも厳しいチームでしたので、
研修・教育の費用は自己投資です。
投資ですから、いつかのリターンを期待します。
私に対してのリターンは、「人材が育つこと」。
即ち人材が人財となることです。

リターンには有形・無形、
つまり目に見えるものと見えないものがあります。
チームの勝利は有形、選手が人財として成長することは無形です。
この無形の教育こそが、ネクストソサエティでは重要なんです。
SDGsでは4つ目の目標、「質の高い教育をみんなに」です。

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これまでの教育から新しいものを創造し、
情報を編集する力がこれからの社会を作ります。
昨晩、スティーブ・ジョブスの映画を観ました。

ジョブスは、
「何かひとつのことが上手くいったら、そこにいつまでも留まらず、
    別の素晴らしいことをやるべきだ。次にやるべきことに取り掛かれ!」
と語りました。
能動的に学ぶことで人材が人財となります。「人が宝」となるんです。
世界は少子化へ進んでいます。
企業・組織のリーダーは、
人材を人財とすることが最も重要な最優先事項です!

次回もスクラムヒューマンパワーの人財育成について、お伝えいたします。


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