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東洋医学講座 285
〇五味の生成土の中からつくられている甘味は土質の持つ味で、この土性の甘味質が四季作用にあって他の味質をつくっています。
酸味は、春・朝の大気作用に化生された味
苦味は、夏・昼の大気作用に化生された味
辛味は、秋・夕の大気作用に化生された味
塩味は、冬・夜の大気作用に化生された味
▽五味との働きと人体
▼五気と五味
地球の自転公転により、春夏秋冬と二十四時の五気があります。これらが交互に地上
東洋医学講座 283
〇脾と思慮▽脾と思慮の関係と働き
脾と思慮の関係でありますが、思慮とは、文字通り思い憂うること、思慮・憂慮ということであります。いずれにしろ、脾は精神的な問題から切り離して考えることは難しいのであります。思うと言うことと考えるということは少し違いますが、どのように違うかはっきり分けるとなれば、一瞬戸惑うかと思います。根っこは一つであるが故にとくに難しいわけであります。
考えるということは、知恵
東洋医学講座 274
〇脾と胃
▽脾と胃の関係と働き
▼〝腎補脾整〟の治療法
飲食が胃に入ることは、鍋で物を煮炊きするのと似ています。つまり、胃は火力をもって煮炊きし、脾力によってそれが養われて、形づくられていくものであります。その火力というものは腎力が根底にあり、心力の相火の力であります。鍋が胃に当たるならば、火力は腎に当たります。この腎力がないと煮炊きは不可能です。体力が落ちれば火力も落ちるので、火力に合わせ
東洋医学講座 273
〇脾と胃▽脾と胃の関係と働き
▼脾・胃に障害が起きたら…
胃には飲食物の栄養が、水が海に集まるような様から〝水穀の海〟といわれています。ここで胃気が生じ、この気に脾が働き、それが原気となって各器官・組織を営々します。したがって、脾は人体の母ともいえます。つまり、先天の腎精を育むのは、脾の司るところであります。脾の元気が各臓に配分され、そして各臓の精選された純気を腎に収め、それで、先天の腎気を育