はり・きゅう専門 ひごころ治療院

東急東横線新丸子駅西口より徒歩4分の鍼灸院です。問合せや病気相談など気軽どうぞ。 ネット予約は http://higokoro.com/reserve

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    東洋医学講座 128

    〇肝と怒り怒ったり、イライラしたり、焦ったりする、これら一連の精神作用は、肝系の生理作用の変調を与えます。 また反対に、肝系の生理作用が亢進すると、精神作用の変調をきたし、焦るようになったり、イライラを生じさせたり、怒りっぽくなったりします。 これは、精神と肉体がお互いに相関性をもちながら個体をつくっているからであり、双方のうちどちらかに変調をきたしても、必ず他方に影響を及ぼします。結果的には両方ともに変調をきたし、精神障害や機能・器質障害を生じるのであります。 肝臓を

      • 東洋医学講座 127

        〇肝と酸味酸味についてその作用や含有するもの、摂取の仕方など簡単にまとめますと、次のようになります。 ・酸味は肝を栄養するがが、過ぎれば肝を傷つける。 ・酸味は甘味を抑え、脂肪を分解する。 ・酸味は野菜類をはじめ、果実に多く含まれる。 ・酸味の摂取は春夏に多く、秋冬には少なくするのがよい。 ・酸味は朝昼に食し、夕夜に食さないこと。 ▼酸味はいつ、どのようにとったらいいか? 酸味は肝を栄養しますが、酸味を摂り過ぎた場合は、肝を傷つけます。 例えば、土用(長夏)から秋にか

        • 東洋医学講座 126

          〇肝と涙液は腎とみるので、涙は腎が多く関与しているとみます。しかし、肝の働きが旺んなときは、涙も旺んに出ます。 青春時代は肝気旺んで涙もろく、肝気旺盛な人も涙もろく、人情家であります。 涙が出過ぎるときは、肺力の制御力が少なく、肝気だけが過ぎているときであります。反対に涙が出ないときは、肝・腎が虚しているときであります。 ▽涙はどうして出るのか? 肝臓の働きと涙はどういう関係であるか述べます。 涙は腎が関与しています。これは涙だけに限らず、水性のものすべて、例えば、

          • 東洋医学講座 125

            〇肝と神経肝と神経は深い関係を持っています。神経は全身における筋肉運動を司り、動的原動力になっています。神経系の弱りは肝の弱りを示し、肝の弱りによって神経系は弱ります。肝は、脳神経、自律神経、知覚・運動神経のすべての神経に関与しています。 ▼神経は筋運動を司る 肝と神経は肝という根があり、そこから神経が出ているというように考えると分かりやすくなります。実際に、神経は神経、筋肉は筋肉、皮膚は皮膚と別個のものとしては考えられません。皆一つのものであります。 神経にしても、肝

            東洋医学講座 124

            ▼爪の三日月について爪の三日月ですが、これは爪甲根部に三日月型をした白く見える部分をいいます。これは、血圧と体内の気圧を示すといわれています。 この三日月も大まかですが、一つの診断点になります。もちろん、春夏秋冬や時間、個人の体質などによっても違いはありますが、その人の健康を表示しています。 一般に、拇指に三日月が一番多く出ています。次に示指・中指・環指・小指の順で、三日月が減っていき、小指にはほとんど出ていないのが正常です。五指に全部三日月が見える人は、血圧や体内の気圧

            東洋医学講座 123

            ▼どんな爪型があるか⑪不正爪、その他 1.爪先が高く上がっているもの 爪先は普通真っ直ぐ向いているものですが、この場合はやや先が上がり気味になっています。根元の部分が深くくい込んでいる爪型もこれに属します。 この爪をもつ人は、感情家であり、理想を追うタイプです。 2.爪の扁平 大爪の意味を持ちます。中央が平らで盛り上がっていません。 爪型は大きく分けますと、三つの基本型に分けられ、あとはその応用となっています。 一つは大爪で、脾系・肺系に特徴を持っています。もう

            東洋医学講座 122

            ▼どんな爪型があるか⑦幅爪 この爪型は指先の太い人に多く、とくに指先が細くて幅爪があるのはよくありません。心系と腎系に問題があるからです。女性でひどい幅爪の人は、腎に変調があって子宝に恵まれないといわれています。 この幅爪の幅の広いの指先は、だんご状になっていることが多く、とくに親指がそうである場合が多く見られます。 ⑧四角爪 四角爪にもいろいろありますが、正方形のものが基準になっています。この型は心臓系に特徴があります。心臓が強すぎるためにかえって心系に無理をかけて

            東洋医学講座 121

            ▼どんな爪型があるか①普通爪 標準の爪です。指に対して、平均のとれた爪のことをいいます。 ②大爪 肺旺タイプの人に多い型で、肺系の疾患にかかりやすく、この爪型の進行したものがスプーン爪です。 手が尖頭型で大爪の人は虚弱です。手型の中で最も虚弱なタイプは、尖頭型です。四角で大爪の人は、なかなか病気になりにくいですが、一旦病気になると重症になります。ただし、回復力は他と比べて旺盛です。 ③スプーン爪 丸型の爪です。爪が平面的であれば、大爪の働きを持ちます。丸み(盛り上

            東洋医学講座 120

            ▽爪の診断と爪型▼爪に横筋が出てきたら 病気をすると爪に横筋が入ります。爪のどこに筋が入っているか、その位置でいつ病気になったのかおおよそその検討はつきます。病気中は爪の伸びがやや遅くなるので、それも考慮します。たとえ本人が病気をしたといわなくても、横筋が現れている場合には、そのときに肝機能が必ず低下しています。横に臥しているだけが病気ではありません。機能が低下しているのが病気です。 ▼爪型は手型に関係する 例えば大爪といっても種類はあります。つまり、どの手形にある大爪

            東洋医学講座 119

            ▽爪の診断と爪型▼爪の伸び方 爪の伸びは人によって違い、また年齢によっても異なります。約3か月で伸びるのが標準とされていますが、病気のときは伸びが遅く、その人の体質によっても伸びは違ってきます。 故事に「楽髪苦爪」という言葉があります。その意味は、楽をすれば髪が伸び、苦労をすれば爪が伸びるということです。では、どうしてそうなるのでしょうか? いきなり髪と楽を結びつけようとしてもいけません。こういう問題を考える場合には、まず初めに五つに割って考えてみます。 髪は人体にあ

            東洋医学講座 118

            ▽爪の診断と爪型▼爪の健康度 健康な爪とはどういうものかを説明します。 ①爪甲は厚すぎず薄すぎず中庸のものが健康な爪です。生物では硬と軟をバランスよくもっているものが弾力があるとされています。健康体の人は爪にも弾力があります。 ②爪の大きさは指に対して長すぎず短すぎず、爪の幅3に対して長さは4が標準です。 ③縦溝が深く入っているものほど肝機能の低下が著しいことを示します。 ④爪も面色と同じく、紅潤色が健康体です。赤すぎるのも白すぎるのもよくありません。 爪をみる場

            東洋医学講座 117

            ▽肝と爪▼爪の種類 ①普通爪 ②大爪 ・特徴:指と爪の差がない。 ・症状:肺・肋膜・咽喉。気管系の疾患にかかりやすい。尖頭型で大爪の場合は、より、肺系が虚弱である。 ・タイプ:常識的でおっとりとしたところと、気の短い面がある。依頼心が強く、勝ち気だが、多少覇気と実行力に欠ける。 ③スプーン爪 ・特徴:スプーンを伏せたような爪 ・症状:結核爪ともいわれ、肺系が弱い。現在、健康な人は、過去に肺系の疾病経験者が多い。盛り上がっている人ほど先述の意は強い。 ・タイプ:大爪がスプ

            東洋医学講座 116

            ▽肝と爪健康な爪とは、次のようなものをいいます。 ①爪の甲が厚すぎず薄すぎず、弾力があってもろくないもの ②指に対して長すぎず、幅は広すぎず、長さは4:3の長方形のもの ③無紋で光沢のあるもの ④紅潤色を呈するもの ⑤手掌背が肉付き、血色、弾力、うるおいのあるもの(手ありて爪あり) ▼爪の発育 爪の発育は、普通爪根から爪先まで約3ヶ月を要します。  病気の場合は、爪が完全に伸びきれずに萎縮し、横筋や段が生じます。 爪の大きさの標準は次のようになります。 ①第一指節の半

            東洋医学講座 115

            ▽爪や脈で何をみるか?爪は筋・腱の延長で、爪をみることで肝臓を通してからだ全体を把握できます。つまり、爪をみれば体質が分かることになります。これは脈をみるときに、心臓を通して全身をみるのと同じことです。 爪にはその外型によっていろいろな種類があります。爪の形は、先天・後天の働きを示します。爪の血色で現状が分かり、また、その血色は心臓を中心として働いている五臓色を示していますし、現状の健否は血色をみればわかります。さらに最も早く知るには脈をみることです。不健康な状態が続いてい

            東洋医学講座 114

            ▽『東医宝鑑』にみる爪の見方『東医宝鑑』に「爪甲白きものは治せず」とありますが、ここでいう「白」とは、肺の色をさします。したがって、爪が白いということは、肺機能が亢進しているので、金剋木で肝臓に問題が起こります。ここでは肺の剋作用が強くなっていることを示しています。だいたい肺機能が亢進している人は、耳が白くなります。耳が白いのは、耳は腎が司るので、肺の力が腎に影響しているということです。耳が白いうちはいいのですが、爪が白くなるのは、それが肝にまで及んでいる証拠です。こうなると

            東洋医学講座 113

            ▽『霊枢』にみる爪の見方『霊枢』に「肝は爪に応ず」とあります。これは、肝と爪が相関しており、爪をみれば肝の状態が分かるということをいっています。 爪の厚さ・薄さは胆の力、つまり肝の力を示すものです。爪の色が少しでも黄色がかっている人は、胆が厚く、つまり肝の働きが盛んで、胆汁の多いことを示しています。肌の黄色い人は、胆汁が血中に入っていることを示しています。ですから当然、爪が黄色であれば、筋組織や皮膚も黄色くなります。 診察する場合、他の望診箇所より爪のほうが分かりやすい場