はり・きゅう専門 ひごころ治療院

新丸子・武蔵小杉のひごころ治療院でございます。地域の健康を支える鍼灸院。あなたの健康を…

はり・きゅう専門 ひごころ治療院

新丸子・武蔵小杉のひごころ治療院でございます。地域の健康を支える鍼灸院。あなたの健康をカスタムメイド。伝統と最新の科学を融合した治療で心身のバランスを整える治療を提供します。 ネット予約は https://higokoro.com/

最近の記事

東洋医学講座 303

脾と五・十脾は土性に属し、土性的働きをしています。数の土性は五・十であります。 1 2 3 4 5 ・・・生数 腎 心 肝 肺 脾 6 7 8 9 10 ・・・成数 天一水を、地二火を、天三木を、地四金を、天五土を生じ、地六水を、天七火を、地八木を、天九金を、地十土を成す、と古人は説いています。 五・十は生数・成数の熟成数 古典によれば、「天一水を生ず」とあり、自然界、つまり、地球上では、はじめに水が生じたといっています。人体では、天地なる父母が腎精体を生じるので、人

    • 東洋医学講座 302

      脾と坤・艮坤は大地、艮は山を示す易の符号で、坤艮いずれも土性に属し、陰陽分ければ、坤は陰土、艮は陽土であります。 易意では、坤は柔順・平和・平凡など、土の軟化した大地の働きに敷衍した見方をして、艮は高尚・停止・曲点など、土の凝結した山の働きに類推した考え方をします。 人体に配当すると、次のようになります。 坤=消化器(体を養う、地上の万物を育てる)、肌肉に配当されます。 艮=人体・人形の象、陽と合化した陰の姿、物体という形化したもの、関節(肩腰の各関節)、骨のある個体を

      • 東洋医学講座 301

        脾と丑辰未戌丑辰未戌は土性の十二支でありますが、土性は、全ての五行の基盤となり、それぞれの五行と強調しながら働いているので、この土性の四支はそれぞれ土性でありながら、他の五行を含み、これを「蔵干」といいます。 丑=土・水・金・・・寒土 辰=土・木・水・・・潤土 未=土・火・木・・・燥土 戌=土・金・火・・・蔵土 丑辰未戌の働きについて 丑辰未戌は土性の変化を持った十二支です。この土性の十二支は、春夏秋冬、あるいは24時間における中庸性のコントロールをしています。例えば、

        • 東洋医学講座 300

          脾と戊己戊己は十干の土性符号で、戊は陽土を、己は陰土を示しています。 戊=茂・盛ん・・・盛りが頂点に至って陰遁が始まる。 己=紀・しるし・・・停止と新しい出発の変化を示す。十二支では未の土用に配当される。 戊己は土性の十干で変化作用を現し、1年では未の月、1日では未の刻に配当され、変化の働きを示す符号であります。例えば、戊己の年に生まれた人は、幼年時代に変化運に遇うといわれます。 戊己は陰遁・陽遁の変化点 戊(つちのえ)、己(つちのと)は十干の土性符号で、戊は陽土で己

          東洋医学講座 299

          〇脾と中央春夏秋冬の方位は、東、南、西、北に当たり、両者の働きは同じですが、その基盤となっている大地は土盤であり、全体でもあり、中央に位すると考えていいのであります。 脾の働きは、人体の中央的存在であり、中央指令を発しています。方位では、東西南北の四隅にその働きの一端を現しながら、中央に座して、四季のコントロールを司るものであります。 ▽脾は人体全体をコントロールする 中央という考え方を、中央は一つの場であるので方位的に説明しますと、土盤上に春夏秋冬があって、大地の上で

          東洋医学講座 298

          〇脾と土用▽土用の働きについて ▼〝鬼門〟とは 4つある土用の中で最も条件が悪いのは、冬の土用と夏の土用であります。なぜかといいますと、四季的によくないからです。人体にとって、寒冷の激しいときは体内で暖房装置の働きがなされ、暑いときは冷房装置の働きがなされることによって体力エネルギーが消耗されています。つまり、その時期はエネルギーの消耗がそれだけ激しいわけであります。したがって、秋と春の土用に比べれば、非常に条件が悪いということが分かります。そればかりではなく、寒冷時や暑

          東洋医学講座 297

          〇脾と土用▽土用の働きについて ▼土用の成立 1年に四季があるということは、つまり、1年の働きに4つの特徴があるということになります。そして、4つの働きはそれぞれ種類が全部違います。種類の違う特徴をつくるためには、働きを変化させなければいけません。そこで変化が生じるわけであります。このように4つの変化が行われることから4つの季、つまり冬の水の気、春の木の気というようになっていきます。ふつう、春の加熱作用は冬の寒冷の状態から徐々に温めていきますが、これは1つの線上にあって変

          東洋医学講座 296

          〇脾と土用▽土用の働きについて 土用とは、1年では丑の月、辰の月、未の月、戌の月の18日間です。 丑(冬)の土用は1月17日から2月3日、節分までの18日間、辰(春)の土用は4月17日から5月4日、未(夏)の土用は7月20日から8月6日、戌(秋)の土用は10月21日から11月7日までのそれぞれ18日間です。これが4季365日における土用の配当であります。 これを方位に配当しますと、東北の丑の方、東南の辰の方、西南の未の方、西北の戌の方の四隅正中線上に配当されていますが、

          東洋医学講座 295

          〇脾と土用脾は五行では土行に属し、四季では土用に当たります。脾は人体においては大地のように、万物である全組織を含み、栄々の中心的働きを成しています。同様に五季における土用は、春夏秋冬の間隙に位して、これらの四季を調整しています。 人体では四臓を栄々を成している脾臓に当たるのが土用であります。 1年72日間土用があり、とくに、夏、冬の土用は鬼門といわれ、土気が強いです。 土用の及ぼす作用には、次のようなものがあります。 ①土化作用が強い(腐食作用) ②温度の高低に差があ

          東洋医学講座 294

          〇脾と歌歌う、語る、話す、読経するなどは、生理作用として脾を賦活させます。しかし、体力以上に歌いすぎたり、しゃべり過ぎたりして、脾を傷つけます。 ▽発声と臓器の関係 歌というのは、発声を変化させながら声を伸ばしたり、縮めたり、休んだりして歌うということです。話す、語ることと似ている発声であります。他の五行発声音と比較すると、木の場合は呼ぶ声です。つまり、おーいと呼んだ時の体の状態はどうなるか、実験すると分かるかと思いますが、へその上辺りに力が入り、とくに肝臓の辺りに力が入

          東洋医学講座 293

          〇脾と宮音宮とは、五行では土性の音で、喉音であります。 五十音では、アイウエオ、ヤイユエヨ、ワヰウヱヲに属します。 木=角音(牙音)・・・カ行 火=微音(舌音)・・・タ、ダ、ナ、ラ行 土=宮音(喉音)・・・ア、ヤ、ワ行 金=商音(歯音)・・・サ行 水=羽音(唇音)・・・ハ、マ行 ▽宮音は土性の音 脾は宮音で、宮音は東洋では土性の音です。喉音というのは、喉の発声音です。喉音を発声することによって脾系に関係し、また脾系の働きによって喉音を発声することになります。 例えば

          東洋医学講座 292

          〇脾と緩脈▽脈診部位と四季脈 ●人体の脈所 人体で脈が分かりやすいところは、太い動脈が体表に浮いているところであります。古人の説く全身の脈所には、頭部に3か所、手部に3か所、足部に3か所の天人地の脈所があります。 首から上、頭部の脈所は、上焦の働きを通じて全身の状態が現れ、手の脈所は、中焦の働きを通じて全身の状態を現し、また足の脈所は、下焦の働きを通じて全身の状態を現します。 全身にめぐる血液の流動状態は、全身にまんべんなく循環しながら、その他使用しているからだの組織

          東洋医学講座 291

          〇脾と緩脈健康な成人の脈状は、一呼吸に4~5動(腎気ありて無病の人)、1分間に15~16呼吸(72~80動)であります。 また、健康小児の脈状は、一呼吸5~6動、1分間に80~90動であります。 全身における主な脈診部位を図に挙げます。 緩脈は脾を現わし、長夏の午後のときに現われる脈状であります。すなわち、長夏には緩脈となり、午後には緩脈を現わし、他のときにでも緩脈を現わすのは、脾が変化しているときであります。 緩脈を生理的に説明しますと、内臓を始め、全身が恒温をやや

          東洋医学講座 290

          〇脾と黄色▽〝気〟と色について ▼体色に現われる臓器の変動 人体において、黄色の顔は脾の変動を示し、脾旺の場合は少し黄色味で活気のある血色を示します。病態の場合は木剋土で黄色が濃く、活気がなく、血色が悪くなります。全体的な体色づくりは、大きくは肝の働きによるものですが、他臓の働きが強くなると、その臓器の影響を受けて体色が変わります。 例えば、静脈血のをからだの隅々から吸い上げて、動脈血をめぐらせる心臓の働きの影響を強く受けると、体色は赤くなります。また、肝臓の働きが亢進

          東洋医学講座 289

          〇脾と黄色▽〝気〟と色について 光はエネルギーの波動であるといわれていますが、様々な古典にも記載があり、その中には非常に素晴らしいことがたくさん書かれています。ここでは天気の色、気を中心とした色について説明します。 ▼四季にもそれぞれ色がある 春の気は木気の色であり、万物を青くします。これは自然の草木の変化の色で、九星の色と同じであります。図のように、春、三碧は若緑、次は四緑で深緑となり、夏は九紫で紫になります。 草木の緑は、紫外線が加わると紫色になりますが、これは青

          東洋医学講座 288

          〇脾と黄色色の生成は古代から究明されています。『般若心経』の一節に、「色即是空、空即是色」とあり、『天経或問』にも、「気は火を包みて転動するときは風となり、吹くこと急なるときは声となり、集まりて発するときは、光となり、なお合して凝るときは形をなす」とあります。これを現代流に訳しますと、光はエネルギーの波動であり、その波動の長短が色光の種類を生じ、また光波エネルギーは、さらに急激に終結するときに熱エネルギーともなり、物質にも変化します、となります。 ひとたび大気が転化すれば光