チャップリンの映画「独裁者」の最終部演説に学ぶ

喜劇王チャップリンの映画「独裁者」
1940年に公開したアメリカ映画で、チャールズ・チャップリンが監督・製作・脚本・主演を務めた、ラストシーンのチャップリンの約5分間に渡るスピーチ・演説は映画史に残る名シーンであり、映画公開から83年たっても変わらなかった社会なんだと感じます。

1977年12月25日のクリスマスの早朝、チャップリンは自宅で睡眠中に脳卒中のため88歳で亡くなった.
1957年のインタビューで、チャップリンは自身の政治的姿勢について「政治に関しては、私はアナーキストだよ。政府や規則、束縛は嫌いだ…人間は自由であるべきだ」と発言した人物である。

演説・・・・・・・
皇帝になるのはごめんだ
私には関係ないことだ
誰かを支配したり、征服したりしたいとは思わない

できれば皆を助けたい
ユダヤ人も、異邦人も、黒人も、白人も
みんな助け合いたい 人間とはそういうものだ

お互いの不幸でなく、お互いの幸せで生きていきたい
憎しみ合ったり、軽蔑し合ったりはしたくない

そして、この世界はみんなのために余裕があり、良い地球は豊かで、みんなを養うことができる

自由で美しい生き方ができるのに、私たちはその道を失ってしまった

欲が人の魂をむしばみ、憎しみで世界を塞ぎ、不幸と流血の中に雁字搦めにしてしまったのだ

私たちはスピードを開発したが、自分自身を閉じ込めてしまった

豊かさをもたらす機械は、我々に欠乏をもたらした

知識は私たちを冷笑的にした
私たちの賢さは、硬くて不親切だ
私たちは考えすぎ、感じなさすぎなのだ

機械よりも、人間性が必要だ
賢さよりも、優しさと親切が必要なのだ

これらの資質がなければ、人生は暴力的になり、すべてが失われる

飛行機とラジオは、私たちをより親密にしてくれました
これらの発明の本質は、人間の善良さを求めるものであり、普遍的な兄弟愛を求めるものであり、私たち全員の団結を求めるものである

いまでも私の声は、世界中の何百万という人々に届いている

何百万という絶望した男性、女性、そして小さな子供たちが、無実の人々を拷問し投獄するシステムの犠牲になっているのだ

私の声を聞くことができる人たちに、私は言う

-絶望しないでください!

今、私たちの上にある不幸は、欲の通過点に過ぎない
人類の進歩の道を恐れる男たちの恨みなのである
人間の憎しみは過ぎ去り、独裁者は死に、彼らが人々から奪った権力は人々の手に戻るだろう
人が死ぬ限り 自由は決して消滅しない

兵士たちよ!

お前たちを軽蔑し、奴隷にし、お前たちの生活を規制し、何をすべきか、何を考え、何を感じるべきかを指示する野蛮人に、お前たちの身を任せるな!

お前たちを訓練し、食事させ、家畜のように扱い、大砲の餌にする者たちだ!

この不自然な男たちに自らを捧げるな!
-機械の心と機械の頭を持つ機械の男たちに自らを捧げるな!!

君たちは機械ではない!

家畜ではない!

君たちは人間だ!

君たちの心には人間愛がある!

憎んではいない!

憎むのは愛されていない者だけ
- 愛されていない者、不自然な者だ!

兵士たちよ!

奴隷のために戦うな!

自由のために戦え!

聖ルカ第17章にはこう書かれている。

"神の国は人間の中にある" 一人の人間でもなく 一群の人間でもなく 全ての人間の中にある!

あなたの中にあるのだ!

あなた方、人々には力があるのだ!

幸福を創造する力。

あなた方人々には、この人生を自由で美しいものにし、この人生を素晴らしい冒険にする力がある!

ならば、民主主義の名のもとに、その力を使おう!
--みんなで団結しよう!
新しい世界のために戦おう!

人間に働く機会を与え、若者に未来を与え、老人に安心を与える、まっとうな世界のために

これらの約束によって、獣は権力にのし上がった

しかし、彼らはうそをついています!
彼らはその約束を果たさない!
彼らは決してそうしない!

独裁者は自分自身を自由にするが、人民を奴隷にするのだ!

さあ、その約束を果たすために戦おう!
世界を自由にするために、国の壁をなくすために、貪欲、憎悪、不寛容をなくすために、戦おう!

理性的な世界のために戦おう科学と進歩が全ての人の幸福につながる世界のために戦おう!

兵士たちよ!

民主主義の名のもとに、われわれは団結しよう!