TKC

世の中のニュースについて新たな見方を提供できるよう記事を書いています。 インスタでは世…

TKC

世の中のニュースについて新たな見方を提供できるよう記事を書いています。 インスタでは世界の経済ニュースを超要約しています。 https://instagram.com/high_teachertkc?r=nametag

最近の記事

先進的なLGBT後進国、日本

 日本はLGBT法案の成立に時間がかかったが、欧米で泥沼化している差別主義者罵倒合戦から一歩抜け出した。公衆浴場では身体的性別で入浴するよう、通知が出されたのだ。 欧米ではこれはトランスジェンダー差別であるとされる。たしかに身体的性別で区別されることはLGBTの人にとって「生きづらい」と感じさせることがあるだろう。 その一方で、男性器がついているトランスジェンダー女性が女風呂に入ってきたら、驚いたり、恐怖を感じたりする女性がいてもおかしくない。 そして大切なのは、そうい

    • 日本は欧米よりもLGBT大国になる

      LGBT理解増進法が国会を通過し、23日に施行された。 LGBT法施行、性的少数者らの理解増進に計画策定 - 日本経済新聞 (nikkei.com) これは理念の法律なので、具体的に私たちの生活が変わるというものではない。それでも成立までに長い時間がかかったことについて、「日本はLGBT理解が遅れているからだ」という批判は多い。 日本のLGBT法づくりの遅れを批判 グローバル企業の切実な事情 | 毎日新聞 (mainichi.jp) なぜ日本でLGBTQ擁護の法整備が

      • LGBT議論を広げていくためには

         LGBT理解増進法案について議論が活発化している。超党派のLGBT議員連盟が案を出すところまできたが、それでも今国会では決まらなそうだ。 LGBT法案、異例の「3つの案」で混迷。今国会成立の見通し立たず(松岡宗嗣) - 個人 - Yahoo!ニュース  LGBTの話は気が重い  私が授業を受け持ったクラスでは、必ずLGBTについての話をするようにしている。バカにするような言動や行動はすべきでないし、世界的にも絶対に許されないよ、という程度ではあるが。  そんな私でも

        • 道端で「差別主義者!」と罵倒された

           3月末日、異動する人たちへの最後の挨拶のために、私は職場に向かっていた。余っていた有休を取得し、いつもより2時間以上遅れて行く通勤路は自由を実感させてくれる。  普段の出勤時には履かない、お気に入りのadidasのSuperStarを履き、この上なく晴れやかな気持ちだった。  あと一息で職場に着くところで、後ろから気配を感じた。バイクが私の自転車と同じスピードで近距離を走っている。気のせいかと思ったが、運転手がものすごい形相でこっちを睨んでいる。 「どうしたんですか?

        先進的なLGBT後進国、日本

          「役に立つ学び」から卒業しよう

           「卒業しよう」というタイトルは甘い。学生も社会人も、学んでいる人もそうでない人も、「役に立つ学び」から卒業しなければ、ほんの2~3年後には自分を見失うことになる。  私は1月と2月に学びについて記事を書いたが、当時は自分が学ぶようになって人生が楽しくなったことを言語化してみようという動機だった。 1月は余裕があるから学べないのではなく、心身を削って学んでみたら生きる力が湧いてきたという内容だった。 そして2月には、考えれば考えるほど学ぶことの優先順位は下がってしまうか

          「役に立つ学び」から卒業しよう

          考えて学ばない人、考えず学ぶ人。

           日本はアジアで最も、大人が学んでいない国であり、半数近い大人が何もしていないという。 このデータは先日記事にした、「育休中のリスキリング支援」が大炎上した現象とも一致する。  私も数年前までは、何も学ばない大人の一人だった。しかし学ぶようになった今振り返ると、私が学ばなかったのは怠惰だったのではなく、むしろあれこれ考えていたから学ばなかったのだとわかる。 なぜなら自分の生活に学びを取り入れることを真剣に考えれば考えるほど、「学ばなくても良い」という結論に至る可能性は高

          考えて学ばない人、考えず学ぶ人。

          リスキリング騒動が教えてくれる人生の楽しみ方

           三日ほど前からインターネットで火の手が上がった。岸田首相による、育休中のリスキリング支援についてだ。 リスキリングとは?  リス・キリングではない。 リ・スキリングは英語で書くとRe-Skillingとなりわかりやすい。再びスキルを手に入れること、つまり学びなおしのことだ。 岸田首相は国会で他の自民党議員から、産休・育休中のリスキリングについて質問(提案)を受け、国として支援していくと答えたのだ。 ネットでは非難の嵐  これに対してネットでは大きな火柱が上がり、

          リスキリング騒動が教えてくれる人生の楽しみ方

          「女子枠」とセクハラは紙一重

           先月11月22日、日に日に下がる気温よりも寒いニュースが流れてきた。 帝京大学の教授が、ゼミのメンバーを募集する際に「女子は基本的に応募=採用」としていたというものだ。 男子学生がゼミに応募しようと教授に連絡したところ、彼の名前を見て女性と勘違いした教授から、以下の大迫力のメールが届いた。 短く簡潔ながら、女性から応募があったことへの歓喜と、相手の予定を聞かずに日時と場所を指定して食事をナチュラルに強制する、大学教授としての権力性を感じさせる文章だ。 それから1か月

          「女子枠」とセクハラは紙一重

          りゅうちぇるが教えてくれた大切なこと

           ここ数日、Twitter上で批判されている人物がいる。それはタレントのりゅうちぇるさんだ。ぺこさんとの離婚依頼初めてテレビに出演し、女性としての外見で新たな一歩を踏み出したことがきっかけとなった。 ネット上の声 これまでは「理解のある旦那」として多大な共感を得ていた人気者のりゅうちぇるさんだが、この数日では批判的なツイートにも万単位のリアクションがついている。 そして大迫力の強烈な批判には、10万以上の共感が寄せられている。 3か月前の話 私はりゅうちぇるさんが離

          りゅうちぇるが教えてくれた大切なこと

          他人の失敗を願ってしまいそうな時に思い出してほしいこと

           中学生YouTuberのゆたぼんさんが定期的に話題に上がる。現在学校に行かずに日本一周をしている彼は、不登校の自由などを主張し動画配信を続けている。 9月には九九が言えないYouTube動画が話題になり、10月には日本一周旅行の資金が尽きたので投げ銭をお願いする動画が話題になった。 ゆたぼん、13歳なのに「九九が言えない」衝撃!「東大の問題も解ける」父が豪語していた矛盾(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース ゆたぼん「軽トラ日本一周」ピンチで投げ銭支援呼びか

          他人の失敗を願ってしまいそうな時に思い出してほしいこと

          イーロンマスクが作るユートピア

           イーロン・マスク氏が率いるテスラ社が、人型ロボット「オプティマス」を発表した。  かつてのイノベーションである二足歩行もいまやデフォルトだ。 オフィス内で荷物を運搬したり、じょうろを使って花壇の植物に水をあげたり、工場で作業をする、人間に同様の姿が披露された。  そして最大の驚きはその価格で、1台290万円で販売するつもりだ、とのこと。 人間はいらなくなる? こういったニュースがあると出てくるのが、「人間不要論」だ。  年収290万円で人間を数年雇うのなら、1台

          イーロンマスクが作るユートピア

          香川照之の次はオマエだ。

           香川照之さんが鬼の形相で女性の後ろ髪をつかむ写真は、多くの人に衝撃を与えたことだろう。 その後、複数の番組やCMを降板になった。私が大好きなNHKの「昆虫すごいぜ!」の映像もホームページ上から削除された。  このように犯罪や不祥事、不適切な言動等を理由に社会的地位を失わせる運動と、それを良しとする風潮を「キャンセル・カルチャー」と呼ぶ。 今回のように過去の過ちを理由に著名人をキャンセルする動きは、日本に限らず海外でも起きている。 「悪いことをしたのだから社会的地位を

          香川照之の次はオマエだ。

          魅力的な人にリーダーに「なってもらう」という発想が必要だ

           とてつもない人間的魅力を持つ人と出会えるのは幸せなことだ。そういう人との出会いが「人を尊敬する」という感覚を教えてくれる。そして「自分は自分らしく生きれば良い」という気持ちにさせてくれる。  そういう人は少ないながらも、確実に存在している。彼らが組織のリーダーになったら、その組織は強い。しかし、そういう人がリーダーにならないという現象が起きている。組織が大きくなるほど、立場が上になるほど、この傾向は強くなっているのだ。 リーダーになるべき人が、リーダーになろうとしない。

          魅力的な人にリーダーに「なってもらう」という発想が必要だ

          わきまえるBTSと、わきまえない私たち

           先日、韓国のアイドルグループであるBTSが、アメリカのホワイトハウスに現れた。アメリカでアジア人が暴力被害に遭う、アジアンヘイトについて、バイデン大統領と議論するためだ。人気と知名度の高い彼らの言葉は、アメリカでのアジアンヘイトへ関心を高めてくれるだろう。  そのような期待と同時に、私は戦慄を覚えた。それはこの世界で広がっていく格差についてである。 わきまえるBTS  この会見の写真を見て、あなたは何を感じただろうか?普段の彼らはこんな感じだ。 一人一人が個性的ない

          わきまえるBTSと、わきまえない私たち

          残り20か月しかできないジュニアNISA

          ※子供がいる人向けの記事です。 子育ては常に大変です。 赤ちゃんのときも、保育園・幼稚園でも、小学校にあがっても、それぞれのステージならではの苦労があります。 特に第一子については全てが初めてですから、心身ともに毎日ぐったりしますね。 しかし、どのステージでも常に悩ましいのが「お金」に関することです。 その時々に必要になるお金、 数年先に必要なお金、 そしてさらに先に必要になる学費は、早いうちから計画を立てなければ間に合いません。 この記事では10年以上先に必要に

          残り20か月しかできないジュニアNISA

          貧乏人が極悪人になる仕組み

           世界一の資産家で実業家、イーロン・マスクさんはTwitterを5兆円で買収しようとしている。Twitterに書き込もうとした際、使っていた言葉の一部がフィルターに引っかかったことがきっかけだ。彼は自由な言論の場を作ろうとしている。  彼が自分に批判的な人をブロックしたり、テスラ社で社員が労働組合に入らないよう促していたりしていることは、多くの記事に書かれている。私からは今件だけの話ではなく、世界全体で起きている流れについて伝えたい。 それはお金持ちが「正義」を作っている

          貧乏人が極悪人になる仕組み