高給取りの窓際族は勝ち組だと思う

どうも。東野京(ひがしのみやこ)です。

高給取りの窓際族の話題を目にする事が時々ありますが、個人的には羨ましさを感じずにはいられません。

やることがないというのは退屈かもしれませんが、今の世の中なら勉強や副業に時間を充てる事も可能なのかなと思います。

なりふり構わず会社にしがみつくことさえできれば良いわけですが、それが意外と難しいのかもしれません。

特に秀でた能力もないのに勇者のパーティーに加入して世界を救った一人になってしまうような、そんな人生を送りたかった。

何故私は就職活動の際に大手よりもベンチャーというような軸で動いてしまったのでしょうか。

半ば愚痴のようなものが混じり、前置きが冗長になってしまいました。

私には窓際族と聞くと思い出す人がいます。今回の記事ではその人について触れていきたいと思います。

Tくんという人

私が高校に通っていた時、同級生にTくんという人がいました。

彼の名字や風貌は思い出せるのですが、それ以外については正直全く思い出せません。

目立つ人ではなかったことは確かですが、もの静かだったかと言われるとそんなイメージはありません。

勉強ができる方ではなかった事は確かなのですが、学年でどれくらいの順位だったかは知りません。

運動もできる方ではありませんでしたが、どれくらいの運動神経だったかは思い出せません。

名字は覚えているものの下の名前は全くピンときませんし、同じクラスになったことがあったかどうかも思い出せない程度です。

(体育は複数クラスで男女に分かれて実施されていたことや、一・二年生の数学は習熟度別にクラス分けされていたので同じクラスでなくても一緒になる機会があります)

そんな影が薄いTくんが私にとって今尚忘れられない存在となっているのは、とある噂話が頭を離れない為です。

Tくん窓際アルバイト説

同級生から聞いたところによると、Tくんは某ハンバーガーチェーンでアルバイトをしていたそうです。

そのお店は通っている高校の近くでしたが、私の家とは反対方面だったので一度も足を運んだことのない店舗です。

同級生は彼の働きぶりについて話を続けました。

「あいつ全然仕事ができなくてポテトの塩を振るだけらしいよ」

それを聞いた私はTくんはポテトを揚げ続ける担当なのかと思いました。

ハンバーガー屋さんの人員配置は把握していませんが、ポテトはセットや単品でそれなりの量が必要になるはずです。私もポテトが大好きなので必ず頼みます。

特にピーク時ならひたすら揚げ続けても供給が追い付かないという事も十分に考えられます。

「へー、フライヤーの担当なんだ」

私は思ったままの感想を同級生に伝えます。Tくんについてよく知らないこともあり、あまり興味が湧きません。

「違うよ。あいつは揚がったポテトに塩を振るだけらしい。それ以外は他の人がやるんだって」


え?

塩を振るだけ?
出勤してから退勤するまでフライドポテトに塩を振るだけ???

私が知っているアルバイトの概念からかけ離れた業務内容に驚きを隠せません。

アルバイトというよりも中学生の頃にあった職場体験に近いような気がします。

同級生は笑っていましたが、私はそんな気持ちにはなれませんでした。

噂の真偽

Tくんの話は他の同級生からも耳に入ってきました。

同じ店舗は何人かの同級生がアルバイトしており、それぞれが同様の話をしているようです。

本人に確かめた訳ではないので真偽の程は定かではありません。

仮に真実だとしても多少の脚色はあるのかもしれません。

いずれにしてもインパクトが強く、私にとって忘れられないエピソードとなりました。

おわりに

最後までお目通しくださり、ありがとうございました。

また何処かでお目にかかれたら幸いです。




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