月がきれい (Twitter140文字小説)

「今日は月がきれいですね」と晶子の同僚教師である前田が呟いた。

 晶子は平静を装うが心拍は通常より力がある。

 単純に風景を愛でたのか、「今なら手が届きますよ」と返すか逡巡する。

 晶子は意を決し後者を選ぶ。

 「じゃあ翳してみましょう」

 言われて翳す晶子の薬指にすっと小さな月が煌く。

あとがき

ハロウィンの夜空に輝くブルームーンを見て頭に浮かんだ作品です。

色々と手順を省略していますが、そこは短文ということでご容赦を(笑)



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