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12時に昼食を食べるこだわり

自閉症である僕は、昔、12時に昼食を食べることに、こだわっていました。
今は、あまり気になりません。
それは、12時に食べられないこともあるということを、脳が学習したからだと思います。

それまでは、12時に食べられない理由がわかっても、自分に言い聞かせるだけではだめだったのです。
12時に昼食が食べられなかったら、僕は怒り、大騒ぎしました。

僕の脳は、何かにこだわりながら、僕の体に指令を出すことがあります。
そのこだわりは、脳が僕を動かすために必要な手順書のようなものだと考えています。僕の意思とは関係ありません。

脳の指令通りに動けば、僕は安定しているように見えますが、そうしたがっているのは、僕ではなく僕の脳なのです。

僕の脳が、12時に昼食を食べるこだわりを捨てざるを得なかったのは、12時に昼食を食べないという経験を繰り返したからだと思います。

だからといって、こだわりを全て無くせばいいわけではないような気がします。こだわりに支えられて生活できている側面もあるからです。

12時を過ぎて昼食を食べることになっても大騒ぎしなくなって、僕の生活は楽になりました。

僕自身は、これからも生活に支障の出るこだわりは、なるべく無くしたいと思っています。


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作家。著書「自閉症の僕が跳びはねる理由」「自閉症の僕が跳びはねる理由2」「跳びはねる思考」「絆創膏日記」「自閉症の僕が生きていく風景」詩集「ありがとうは僕の耳にこだまする」他多数。 東田直樹オフィシャルサイト https://naoki-higashida.jp/
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