鬼澤秀昌

弁護士、おにざわ法律事務所代表。大学時、SVP東京にてインターンを経験し、司法試験合格後、教育系NPOの常勤スタッフとして勤務。BLP-Network初代代表。教育、NPO、政策提言に特に関心があります。新公益連盟監事。Learning for All非常勤職員。

鬼澤秀昌

弁護士、おにざわ法律事務所代表。大学時、SVP東京にてインターンを経験し、司法試験合格後、教育系NPOの常勤スタッフとして勤務。BLP-Network初代代表。教育、NPO、政策提言に特に関心があります。新公益連盟監事。Learning for All非常勤職員。

    マガジン

    最近の記事

    法人等による寄付の不当な勧誘の防止等に関する法律(案)についての意見

    本日朝、「法人等による寄付の不当な勧誘の防止等に関する法律」に関する条文案が示されました(条文はこちら)。以下の内容については、鬼澤の責任で作成しましたが、賛同者もいらっしゃり、末尾に賛同者も記載しています。 かなり取引の安定性に配慮した条文の内容になっていると考えますが、さらなる内容の明確化を求めるとともに、寄付契約の消費者契約への適用については、今後の議論とすべきと考えます。以下詳細です。 意見の詳細 クラウドファンディングのプラットフォームを通じた寄付、公益信託の委

      • ネットいじめの法的対応の国際比較の論文を発見。こういう議論を英語でしたいですね。 A Comparative Study of Legal Measure to Prevent Cyberbullying in Children - https://goo.gl/scholar/Dt5T3k

        • 「寄付規制法案(仮称)」等の慎重な議論を求める声明(弁護士有志)

          弁護士有志  代表 弁護士 鬼澤秀昌 「寄付規制法案(仮称)」等の慎重な議論を求める声明   意 見   拙速な「寄付規制法案(仮称)」等の制定に強く反対し、以下の観点から慎重に議論をすべきである。   ① 法人格の違いに応じた規制とすること ② 寄附を取消又は無効とする場合の要件は公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律(以下「認定法」という。)第17条の規定よりも厳格かつ明確にすること ③ 寄附を重要な収入源として公益的な活動をしている非営利団

          • 【書評】広田照幸『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか 』(ちくまプリマー新書)

            教育分野に関わり始めてから初めの頃は教育論や学校論等は読んでいたのですが、かなり被る内容も多く感じたので、しばらく読んでいませんでした。しかし、広田照幸先生のご著書は「日本人のしつけは衰退したか」「現代日本の少年院教育―質的調査を通して」を読ませていただいてとても斬新だったので、たまたま以下の本を本屋で見つけて、今回も期待して購入しました。 結論から言えば、さすが広田先生のご著書、やはり今回も名著でした。、幅広く、深く、そして、分かりやすい洞察に、読み始めてから一気に読んで

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 書評
            鬼澤秀昌
          • 教育系弁護士が見る「やけ弁」
            鬼澤秀昌
          • アドボカシー関係
            鬼澤秀昌

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            書籍のご紹介『教員×弁護士 対話で解決 いじめから子どもを守る』~いじめ対応を実践的に学びたい方へ~

            みなさんこんにちは。全然更新ができておりませんでした。。。 今回は、2021年5月に上梓した『教員×弁護士 対話で解決 いじめから子どもを守る』(エイデル研究所)をご紹介させていただきます。 現在感じている「いじめ問題」に関する課題 現在学校では、まだまだいじめで辛い思いをしている子どもたちがたくさんいます。そして、学校でも様々ないじめに関する研修等が実施されており、教員の方々も尽力されているところです。 しかし、教員はもちろん、普段法律に触れている弁護士であっても、い

            BLP-Networkの活動が日弁連で表彰されました

            みなさん、こんにちは。久しぶりの投稿です。 日本弁護士連合会が今年度から設置した若手チャレンジ基金制度のうち「弁護士業務における先進的な取組等に対する表彰」において、弁護士とNPO等のソーシャルセクターの方々とのマッチングを行っているBLP-Networkの活動を表彰いただきました! 今回受賞したのは、ゴールド(2名)、シルバー(4名)、ブロンズ(12名)のうち2番目の「シルバー」です。副賞も20万円をいただけます。 BLP-Networkは、2012年8月に設立して今

            『実践事例からみるスクールロイヤーの実務』の感想をいただきました!

            12月24日に発売した『実践事例からみるスクールロイヤーの実務』ですが、色々とご感想をいただいております。せっかくなので、ここにいただいた感想を記載させていただきます! まずは、自分が修習時代の民事弁護の教官だった進士先生より、早速同書の感想をいただきました(さすが先生読むのが早い!!)。とても嬉しい書評をいただき、また、転載の許可もいただいたので、紹介させていただきます。 学校問題というと、古い知識で、いじめ、不登校、学級崩壊、非行くらいしかイメージしていませんでした。

            『学校ハラスメント 暴力・セクハラ・部活動─なぜ教育は「行き過ぎる」か 』

            以前、愛知に研修講師として伺った際に、ご献本のために内田良先生の研究室にご訪問したら、逆に内田先生の最新刊『学校ハラスメント 暴力・セクハラ・部活動─なぜ教育は「行き過ぎる」か 』ご献本いただいてしまいました。 別の内田先生のご著書の『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』を拝読させていただいた際も思いましたが、誰かを批判するのではない、データに基づく冷静な分析は本当に素晴らしいですね。あとこの本の中でされている「ある立場が一方的に悪ではない」「各自が感じている

            遂にこの1年間執筆に尽力してきた『実践事例から学ぶ スクールロイヤーの実務』の予約販売が開始しました!ぜひ、多くの方々に読んでいただきたいです! https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%BF%E3%82%8B-%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%AE%9F%E5%8B%99-%E7%9F%B3%E5%9D%82-%E6%B5%A9/dp/4539727222

            取手市自死事案の再発防止策(パブリックコメント募集中)

            今月15日に、独立しておにざわ法律事務所を設立した年から委員を務めさせていただいている「取手市いじめ問題専門委員会」で、メディア等でも報道されてきた平成27年の中学生の自死事案について、再発防止策の素案を発表し、パブリックコメントの募集を開始しました。 特に、個人的に今回で特に見ていただきたいと思うのは「検討の経緯」です(以下のアドレスから見られます。)。 このような再発防止策について検討の経緯を公開するのは日本で初めてだと思います。再発防止策を提案する前提として、どの時

            学校で困ったことが起きたときの相談先一覧を作ってみました(子ども・保護者向け)

            先日、ここから未来さんのイベントに参加させていただきました。 そうしたところ、基調講演をされた内藤みかさん(@micanaitoh)が、学校と交渉するときにどこに相談すれば全然分からなかった、というお話をされていました。また、今までTwitterでも「保護者・子どもの相談窓口を」との声も沢山聴きます。自分も色々と子ども・保護者での立場の活動もしていてそのような窓口が色々あるのは知っていたのですが、確かにまだまだ一般的に認知がされていませんね。 特に学校と交渉する場

            【書評】『掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと』

            杉原里美さん(@asahi_Sugihara )の『掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと』を読了しました。色々な活動の取材や、人々へのインタビューをとても分かりやすく取りまとめられています。 https://www.amazon.co.jp/%E6%8E%83%E9%99%A4%E3%81%A7%E5%BF%83%E3%81%AF%E7%A3%A8%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E7%AD%91%E6%91%A9

            江東区でのスクールロイヤー導入が決定しました!

            今日はかなり嬉しいご報告です。 本日、江東区の当初予算案の概要が発表されました!あまり大々的には取り上げられていませんが、スクールロイヤーの制度が初めて導入されました(以下のPDFの39頁です)。 https://www.city.koto.lg.jp/011102/31tousyoyosann.html 自分自身、ロビー活動の経験が全然ない中、昨年夏ごろから、弁護士でチームを組んで江東区でのスクールロイヤーの導入へ向けた調査活動や、ロビー活動をしていました。個人的には

            【書評】グローバル・ジャーナリズム

            共同通信で記者をされている澤様から頂いたご著書『グローバル・ジャーナリズムー国際スクープの舞台裏』を拝読しました。 https://www.amazon.co.jp/グローバル・ジャーナリズム――国際スクープの舞台裏-岩波新書-澤-康臣/dp/4004316537 パナマ文書をはじめ、世界に衝撃を与えた記事が取材され報道されるまでの過程は、まるで映画・小説のようで読んでいてドキドキします。今の日本ではあまり実感がありませんが、やはり、報道は、時としてマフィアとの戦いや、権

            公益的な訴訟とクラウドファンディング

            本日、JFPIL(Japan Forum on Public Interst Lawyers)のキックオフイベント「弁護士がもたらすソーシャルインパクト~ファンドレイジングの可能性~」にモデレーターとして登壇させていただきました! 日本のクラウドファンディングの草分けであるREADYFOR株式会社の代表である米良さんと、GPSの違憲判決や、タトゥー裁判でのクラウドファンディングを行われた亀石さん、ということで、大変有名なお二人を相手に緊張しましたが、色々と面白いお話を伺えて

            教育系弁護士が見る「やけ弁」第3話

            第3話のテーマは、部活における事故です。 バトミントン部において、男子生徒が思いっきり振ったラケットが女子生徒の右目に当たってしまった。その結果、大幅な視力の低下が生じてしまった(また、右目に生じた傷も残る可能性が高い。)。保護者は、学校に落ち度があったと抗議しているというものです。 部活で担当になった宇野先生は「距離をとるように徹底していた。早川はシャトルを遠くに飛ばそうと悪ふざけをして、怪我が生じた。その際、自分は別の生徒の指導に当たっていた。」と述べていましたが、実