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【歌詞解釈】FIELD OF VIEWの『この街で君と暮らしたい』は本気の婚約宣言ソング

毎月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第14弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。

開催は本日4/24。
是非興味のある方は覗きに来てくださいませ↓

小松未歩デビュー前の楽曲提供曲

今回のテーマは『この街で君と暮らしたい』。
FIELD OF VIEWの7枚目のシングルです。

デビュー前の小松未歩が作成した楽曲であり、
実質この世に出た一番初めの小松楽曲でもあります。

爽やかな浅岡ボイスで瑞々しさマシマシ。
こんな甘い声でラブソングを歌われたらたまりません。

個人的にもまだFIELD OF VIEWのことを認知していなかった中で
この曲で彼らを知り好きになった思い出の曲でもあったりします。

つまり私はデビュー前から
小松未歩の曲に不思議と魅力を感じていたことになりますね。
それが今日まで続くわけですから感慨深いです。

そんな小松未歩の軌跡の記念すべき一曲目。
どのような楽曲なのでしょうか。


どこからどう聴いてもウエディングソング

さて、この楽曲。
小松未歩バージョンだと、
チャーチオルガンだかパイプオルガンだかの音色
やけに荘厳な印象を受けます。

間奏ではゴスペルコーラスも登場し
落ちサビの部分では裏でチャペルまで鳴っています。

……こんなにわかりやすく意識した曲も他にないでしょう!?
ってくらい結婚式を迎えましょうソングなんですよね。

なので私の解釈もそれに則ったものとなっています。

眠い目をこすり起き上がる まぶしい午後の陽射しの中
疲れた寝顔をしかめる君

眠い目をこすり上げ起きたところから疲れた寝顔を見られる距離。
明らかに枕は並べて寝てるご様子。
しかも午後の日差しを浴びているということは随分と遅い起床ですね。
おやおや、昨夜はお楽しみでしたね?

君とはある程度長い、もしくは深い関係制だとここで分かるわけです。

だれのことを思い悩んで 君が見せた本当の姿も
愛しく思える 僕には何ができる?

何があったのかはわからない。
でも昨晩の君の様子はいつもと違った。
誰かと何かあったのだろうか。
なんだか心の奥まで見せてくれたような気がする。

その姿を見ても、むしろそれを愛しく思えた
そんな君に僕は何ができるだろう。

何げないことに 傷ついてる
君の細い肩を強く 抱きしめていたい

まぁ君が遭った何かを
「何気ない」とか言っちゃう辺りデリカシーがないんですが
言葉より何よりまずしたいことが抱きしめることなんです。

きっとその衝動的な行動が思いの強さとかそんな感じなことなのでしょう。

この部屋で君と暮らしたい
ずっとこうしていようよ 君は君のまま
変わらない愛情の形
見えない心の中をほどいて 飛び込んでおいでよ

どんな君でも受け入れるよ宣言。
君に思い悩む誰かが居るのはわかってるけどそれさえも包みこみたい。
「包容力」と言ってしまえば耳当たりはいいんでしょうけど
割と甘い考え、短絡的だと思ってしまうのは
筆者が年齢を重ねてしまっているからでしょうか。

まぁでも相手の心がわからない以上、
自分の気持ちを明確に持っているのはしたたかです。
甘い考えなんて言ってごめん。僕くんはきっとおおらかなんだね。

全部僕にぶつけてみて。全部、受け止めるから。

ほほをかすめ吹くそよ風は 懐かしい薫りを運んで
長く伸びた影 優しく包む

「懐かしい薫り」=なんだか昔も似たようなシチュエーションがあって
「長く伸びた影」=それによって思い出された過去の出来事。

それを現在の空気は優しく包み込む。
何度だって僕は君を許してあげられる。
それが優しさかどうかはわからないけれど、
それだけ君のことを大切に思っているということ。

譲れない夢に向かって もがいている君を想うたび
めくるめく日々も大事な時間に変わる

君には夢がある。誰にも譲れない夢が。
その道程は高く険しいだろうけど、
その戦っている姿が眩しいほどかっこいい。

そんな君のストーリーに僕もきっと登場人物として加わっている。
そう思うとちょっと誇らしい。
一日一日が、大切な思い出です。

格好つかない言葉だけど
この地球で君だけが 僕の譲れない夢

君が夢を叶えられることが僕の夢。
君に僕のすべてを捧ぐ。

この街で君と暮らしたい
ずっと守り続けるよ 僕は僕らしく
理屈では語れないけど
見えない心の中をほどいて 伝えたいこの愛を

まぁ具体的に何をすればいいのかは定かじゃないけれど
やっぱり包容力だけは人一倍ある模様。

君も僕を傷つけるなんて思わずどんどんぶつかってきてほしい。
君はただ前だけを見て突き進んでほしい。
どんな飛沫も弾く傘になるから。
どんな礫も弾く盾になるから。

君が何を抱いていても構わない。
あえて君の胸の内は問わない。
どんなに君が何を思ったって、変わらないこの気持ちを、君に伝えたい。

この部屋で君と暮らしたい
ずっとこうしていようよ 君は君のまま

この街で君と暮らしたい
ずっと守り続けるよ 僕は僕らしく
理屈では語れないけれど
見えない心の中をほどいて 伝えたいこの愛を

こんなにまっすぐに思い続けられるなら
逆に僕くんは強い人間だと思えます。

脳天気だとさえ思えるこの僕くんですが、
私は『この街で君と暮らしたい』のアンサーソングに
『さいごの砦』があると思っていて

今回ちょこちょこ挟んでいた「甘い考え」に相等する部分が
この『さいごの砦』の主人公のまさに悩みの一つだったんじゃないかなと
思ってるわけです。

結婚というのは、愛し合うことではなく許し合えること
愛情は燃えなければ冷めてしまいますが
その盛り上がってない部分も愛せるからこそ
成り立つ関係性だと思っています。

そこに今回の主人公くんはいかがでしょう。
どんな困難も笑って許せる器量がありそうじゃないですか?
その笑顔が頼りないものに映るかもしれませんが
もしもほんとにそれが最後まで揺るがないものであれば
むしろ私は彼を尊敬します。

だって、彼は一言も言ってないのですよ。
自分の愛する気持ちに見合う気持ちを返してほしいなどとは。
この愛情表現はもはや一方的とすら見えます。

あくまで彼の答えは「この街で君と暮らしたい」。
君と愛し合うことではありません。
君と肩を並べて、君の進む未来へ参加したくて
この愛を捧げているのです。

甘さだって穿けば強固な意志となる
そんな砂糖菓子の弾丸で、彼女の心を射止めてほしいものですね。


Afterword

というわけで、今回の私の解釈でした。
私自身、他人にも自分にも甘いところがあるので
この見通しの甘い結婚宣言を「甘い」と一言で
足蹴にするつもりにはなれなかったのです。

前評判で酷評だった僕くんを応援してあげたいですね。笑


そんな感じで。
影響されないようにまだスピーカー記事は読んでません苦笑
書き終わったのであとでお邪魔します。

また次回更新した際はよしなに。

↓スピーカー記事↓

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最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!