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日常からはじめる自己成長10ステップ Step.9_インナーチャイルドに意識を向けてみよう

テーマ: 過去に満たされなかった欲求を満たしてみよう




「Step.8_欲求を満たしてみよう」はいかがでしたでしょうか?



今までより心が満たされた感覚を味わえたり、 自己肯定感が高まったり、少しでも今までの自分より進歩があれば十分です。



欲求を満たすことも自己成長のベースになりますので、これからもゆるく、じわじわと、続けていって頂けたらと思います。




それでは早速、今回のステップに入っていきたいと思います。




Step.9_インナーチャイルドに意識を向けてみよう



今回は、「インナーチャイルド」について扱っていきます。



今回は「Step.7_感情の発生源に意識を向けてみよう」と同様、情報量が多く、ちょっとした勉強回になっています。


難しい、という方はざっと読んでもらって、ワークだけでもやってもらえたらと思います。



さて、インナーチャイルド(inner child)ですが、直訳すると「内なる子供」になります。



しかし、実際には、「心の中にいる傷ついた子供の自分」といった意味で使われます。



「幼少期の傷ついた自分」が、大人になっても心の中にいて、感情の波や情緒不安定を生み出したり、聞き分けの悪い子どものような思考パターンやふるまいをさせる、と考えられています。



どうやら、幼少期のトラウマ(trauma)(「心の傷にまつわる想い」と「満たされなかった想い」)が、大人になっても心の中に残っているようなのです。



このようなトラウマは、形成された時期によって呼び名が異なります。



・バーストラウマ(birth trauma):

 出生時(胎児期から生後3ヶ月程度)におけるトラウマ

 「自分は生まれてきてはいけなかったのではないか?」「生きていてはいけないのではないか?」などの存在否定を生み出す


・インナーチャイルド(inner child):

 乳児期から成人までにおけるトラウマ

 主に親子関係に起因し、「自分は愛されない」などの自己否定を生み出す



バーストラウマは、もしインナーチャイルドと同様に名前をつけるなら、”インナーベイビー(inner baby)”(内なる赤ん坊、心の中にいる傷ついた赤ん坊の自分)と言ったところでしょうか?



では実際、トラウマにはどのようなものがあるのでしょうか?



カナダで空前のベストセラーになったリズ・ブルボーさんの著書の一つ「五つの傷―心の痛みをとりのぞき本当の自分になるために」によると、心の傷には、五つのタイプがあるそうです。



以下、本から一部引用します。


1、【拒絶による傷】
いつ形成されるか : 妊娠期間中から生後1年目にかけて。自分はいない方がいいんだ、と感じることにより、傷が作られる。
仮面:<逃避する人>の仮面
原因となる親:同性の親
からだの特徴:こわばっている、細い、脆弱、バラバラ。 

2、【見捨てによる傷】
いつ形成されるか:1歳から3歳の間に、異性の親との関係で作られる。愛情が不足していること、あるいは自分が望む愛情を与えられていないと感じることが原因である。
仮面:<依存する人>の仮面
原因となる親:異性の親
からだの特徴:細くて、長身。活力の欠如。猫背で、脚部が貧弱。腕が長すぎるように感じられる。からだに沿ってだらんと垂れ下がっている。しまりなく垂れている部分(頰、胸やお尻など)がある。

3、【侮辱による傷】
いつ形成されるか:1歳から3歳の間に、自分のからだの面倒を見てくれる親(だいたいは母親)との関係で作られる。この親にコントロールされることによって屈辱感を持つことが原因である。自分は自由ではないと感じるようになる。
仮面:<マゾヒスト>の仮面
からだの特徴:太っており、丸々としている。背は高くない。首が太く、ふくらんでいる。あご、胸、腰が張っている。顔は丸くて、開けっぴろげな感じがする。

4、【裏切りによる傷】
いつ形成されるか:2歳から4歳の間に、異性の親との関係で作られる。この傷は、愛情面または性的な面で、信頼感を破壊されたために、あるいは期待に答えてもらえなかったために形づくられる。
仮面:<操作する人>の仮面
からだの特徴:パワーを誇示するようなからだつき。男性の場合、腰に比べて肩の幅が広い。女性の場合、肩に比べて腰の方が広く、また力強い。胸やお腹が垂れている。

5、【不正による傷】
いつ形成されるか:4歳から6歳の間に、同性の親との関係で作られる。無理やり、有能で完全な人間になろうとする。そのために、自分の個性がブロックされてしまう。
仮面:<頑固な人>の仮面
からだの特徴:まっすぐで、こわばっている。できるだけ、完璧であろうとする。バランスが良い。丸いお尻。からだを洋服やベルトで締めつけている。動きがこわばって、ぎこちない。皮膚は明るい色をしており、あごを噛み締めている。首はこわばっており、まっすぐで、誇り高い様子。

(引用:「五つの傷―心の痛みをとりのぞき本当の自分になるために」)



*この本に関しては、まるかんの斎藤一人さんがわかりやすくお話してくれています。 ぜひ聴いてみてください♪



バーストラウマ・インナーチャイルドは無数の「心の傷にまつわる想い」と「満たされなかった想い」の集積体ですが、この本によると、上記の五つのタイプに分類できるそうです。



またこの中で「侮辱による傷」以外の四つの傷は、多かれ少なかれ誰もが持っているとのことです。



そして、この五つの傷には、それぞれ特有の<仮面>があると言います。


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