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サウナ 47 ゴボゴボジャー

今日はとても天気が良いのです!北陸の冬には貴重な休日です。

ひと月ほど前に父親から車を譲り受けました。10年以上も前の車ですが、とても大切に乗られて傷ひとつなくピカピカな状態です。乗っていてもとても気分が良いです。

天気の良い今日、車の窓ガラスにフィルムを貼ろうと、以前から用意していたフィルムを取り出してみると、左右4枚のガラスに貼るべきフィルムが4枚とも右側のガラス用でした。

貴重なおだやかな晴天の作業日和を無駄にしてしまい、気分が落ち込んでしまいました。そんなときは・・・サウナでしょう。(連絡を入れたフィルム屋さんはすぐに新しく送ってくれるとのこと。とても丁寧な対応でした)

おすすめ過去noteです。(目次ではありません)
サウナ初心者のおっさん(46歳)が「トトノウ」というよくわからない感覚を求めてサウナに通う話
サウナ 10 水風呂は気持ちよい?
サウナ 11 頭からジャポン
サウナ 15 青春ローリュー ← 1番人気
サウナ 16 海の見えるサウナ ← 3番人気
サウナ 32 海の見えるサウナ2
サウナ 33 おかわりローリュー「1回で」 ← 2番人気
サウナ 39 ひとりサウナで空振りうめき声

土曜日のおだやかな昼下がり。こんな日はいつもと違う場所に行ってみよう。以前から行かなければと決めていた場所があります。こんなものも用意しています。

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車に乗り込み年季の入ったナビに目的地の電話番号をセットします。無事に表示され案内開始です。10年以上も前から営業されていることをこんな方法で知ることが出来ました。目的地は「越のゆ 鯖江店」です。

駐車場に着くとすごい車の数。なんて人気あるの。最近いつも行っているサウナは人が少ないので少しの戸惑いがあります。車を止め青空を眺めるとそれ以上に心を奪われるものが。

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えんとつです。良い色、良い形
シンデレラ城が目の前に現れたような感情の揺さぶりに似たものがあります。(サウナは大人のテーマパーク よろしく)

こじんまりとした受付を抜け脱衣所に行き、まずはトイレに入ろうと先客のある扉の前で待っていると、ガチャっと扉が開き全裸のおじさんが出てきました。不意を突かれました。油断していたというか。
「ハダカ!なんでおっさん全裸なんや!」と。。。いや、当たり前です。ここは銭湯の脱衣所です。裸のおじさん大量生産場所です。右だけフィルムにいまだ気分は落ち込んでいるようです。

浴場に入り全体をくるりと一回り。私は目が良くないので初めての場所は不安が無いように最初に観察しています。手前に”薬草低温サウナ”なんだこれ?2重とびらの外には露天風呂。”炭酸電気風呂”なんだこれ?奥の方にサウナ室。水風呂はどこだろう?
「うそっ!」10人は入れそうなほどの広さの水風呂がすぐ横にありました。一目見た時には普通の湯船と思って見過ごしていました。

身体を洗い早速サウナ室へ向かいます。手には先日インローさんに頂いたサウナ―専用タオル。使い勝手がよく、カッコよく、じわじわテンション上がってきます。

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「広っ!!」サウナ室はとても広く、そして多くの人が座っていました。一番上の端が空いていたので、そこから全体を見渡します。人数を数えてみると13人。サウナ室の空気は木の香りに包まれ独特の空間を作り出しています。

これだけの人数がいると人の入れ替わりが頻繁に行われます。それぞれの段の奥行きは広めにとられているため、座っている人たちの間を抜けて歩いて通ることができます。人の前を通り抜けるときにほとんどの方が、手を前にチョンチョンと手刀を切りながら腰を低くしながら歩いています。これは日本人らしいマナーなのでしょうけど。おそらくおっさんマナーなんだろうな。などと考えていました。”チョンチョン手刀”を「ちょいとごめんよ。前を通るよ」なんて言いながら女性や子供がやっていたらワロてまいます。

時計が見えないので何分経ったのかはわかりませんが、汗はしっかりと出て十分な熱さを感じます。部屋を出る途中の温度計をチラッと見てみると85℃近辺です。意外に高くはないんだなぁと思いながら、水風呂へ。

いつもは水風呂の水を桶でかぶるのは冷たすぎて苦手なのですが、今日は試してみます。ここの水なら案外イケるようです。気持ち良く感じます。水風呂も冷たすぎず、ぬるくなくちょうどよい感じで1分以上浸かっていられます。

ちょうど椅子が空いたので、のんびり休憩できました。とても気持ち良いです。同じサウナなのに場所によって違うもんだなぁ。

2度目のサウナインです。

今度は奥の一番上の端に座りしばらくすると、部屋の中の照明がフッと消えたことに気付きました。「なんだ?」テレビの音も静かめで落ち着くための演出なのかと思っていると、黄緑色のランプが静かに灯ります。「なんなんだ?」と。ゴボゴボジャーっという音と共に熱風が部屋を包みこみます。そうですオートロウリュウでした。不意を突かれた熱風に驚いたのですがこの熱風はありがたい。

次に天井のランプが赤紫色に変わりました。もう顔はワクワクとニヤニヤがとまりません。薄暗い部屋に雰囲気たっぷりの赤紫の照明。その中には裸のおじさんが10人以上。「ちょっとだけよ~」のセリフを誰が先に言うかの競争です。そんなニヤついた顔を2度目のオートロウリュウが焼いてきました。熱風が身体の薄い部分、特に耳が痛く顔が歪みます。

その後しばらくしてもまだ部屋は暗いまま。天井のランプは色を変えてきました。赤です。もう期待通り!危険警告色!こうでなきゃ。ここは赤でなきゃいけない!「最高のエンターテイメントだ!」と次に来る熱波に期待と恐怖を感じつつテンションが上がっています。

ゴボゴボジャー!!

耳は熱くて両手でガードしています。熱風が部屋を駆け巡ります。まだ部屋は暗いまま。長い。。。どうしてもこの演出の最後まで見届けたい。その想いでジッとその場で耐えています。

パッと部屋が明るくなります。息をするのも熱く苦しいです。ゆっくりと立ち上がると、立ち上がった上の空気はさらに熱い。足を踏み外さないように慎重に降り、ゆっくりと水風呂へ向かいます。

素晴らしかった!!

心地よい水温の水風呂でゆったりと身体全体を伸ばしながら目をつむっていました。

良い一日でした。


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