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旅行情報誌「じゃらん」調査 石巻市・上品の郷 道の駅満足度で全国2位

 旅行情報誌「じゃらん」(リクルート)が実施した道の駅に関するアンケート調査「全国道の駅グランプリ2022」が発表され、石巻市小船越の「道の駅上品の郷」(浮津康逸駅長)が全国2位となった。これまで常に上位の「あ・ら・伊達な道の駅」=大崎市=を上回る満足度を獲得。上品の郷は今年、屋外テナントのリニューアルや地場産品の認定制度など新しい取り組みも進めている。

 「じゃらん」は、全国の20-50代の男女を対象に、3月15-18日にインターネットでアンケートを実施。3805人から回答が得られ、このうち上品の郷は116人の利用経験があり、97人が「満足した」「良かった」と回答。満足率は83.6%となり、3位のあ・ら・伊達な道の駅(83.2%)を0・4ポイント上回り、県内トップとなった。

休日ともなれば絶えず車の出入りがあり、県外ナンバーの車も多い

 東北地方では、ほかに「なみおかアップルヒル」(青森県)、「雫石あねっこ」(岩手県)など6カ所が10以内。なお、1位は群馬県の「道の駅川場田園プラザ」(90.5%)だった。

 調査は令和2年から始まり、初回はあ・ら・伊達な道の駅が1位を獲得。上品の郷は圏外だったが、翌年は5位に急浮上し、今年は2位まで上り詰めた。浮津駅長は「外部テナントのリニューアルなどで集客力の高めた結果だと感じている。今後も多様な取り組みで多くの人に愛され、利用される施設を目指していく」と喜びをにじませた。

 関東・東北じゃらんの西尚子編集長は「上位に入る施設は幅広い層に人気があり、リピーターが多いのが特長。上品の郷は温泉という大きな魅力もあり、また行きたくなる工夫がある」と分析した。

積極的に集客への取り組みを続けている

 上品の郷は平成17年に開所し、県内の道の駅では唯一となる温泉施設「ふたごの湯」がある。直売所では地元農家の野菜や花などが並び、文字や写真で生産者の顔が見える安心感を売り込み、併設するフードコートでは地域食材を使ったメニューが人気だ。

 今年3月には屋外テナントを一新し、トマトとイチゴのスムージーや焙煎コーヒー、海産物の浜焼きなど特徴的な店が注目を集めている。また、施設前の広場では高い頻度で週末を中心にイベントを催しており、集客効果を高めている。4月にはふたごの湯の有料来館者が延べ300万人となるなどリピーターも多い。

定期的にイベント

上品の郷は、地元団体などを招いた多彩なイベントも特色の一つだ。定期的に催されており、30日(準備でき次第)、31日(午前11時、午後1時、同2時)は津軽スコップ三味線の家元、舘岡屏風山さんが演奏するほか、8月7日午後1時からは、石巻市出身のシンガーソングライター乾ひろゆきさん、ピアニスト松原由佳さんのライブも開かれる。【渡邊裕紀】





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