村上春樹「海辺のカフカ」

昔の読書記録ノートの紹介。

村上春樹「海辺のカフカ」

こんな長編物語を読むのは久しぶり。

しかも、日本人の小説は尚更。

これが村上ワールドかって感じ。

相変わらず、章ごとに話が別々に進行していくのには頭の整理に時間がかかったけど、十分に楽しめた。

ただ、少し謎が残る。

終戦前に、ナカタさん含む児童が集団で失神したのは何が原因だったのか。

それと、ナカタさんが、教師の血のついた脱脂綿を持ってきたのにはどういう意味があったのか。

多分、色々論文が出てると思うからいつか調べてみよう。

それにしても、大島さんが実は女だったというのには少なからずショックを受けた。

だって、大島さんみたいな人ってすごくタイプだから。

でも、大島さんは大島さんだから。

あとは、ナカタさんの死がなんとも悲しい。

(昔の読書記録ノートより)


読書記録ノートによると、「海辺のカフカ」を読んだのは2010年10月6日〜2010年10月11日。

まだ村上作品にあまり慣れていなかったらしく、章ごとに話の視点が切り替わる手法や独特の伏線の残し方に戸惑っている。

確か、メモをとりながら読んだ覚えがある。

だから読後にいろいろ謎が残ったんだと思う。

大島さんが女性だったと明かされた時のショックも思い出した。

10年も前となると記憶もあやふやだから、すっかり村上春樹さんのファンとなった今、改めて読み直したい1冊。


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