環境に適応すると、緊張が緩んでいく。
脱サラして役者活動をして、のちに野口整体の修業をしていたので
さまざま職場で働いてきた。
やっぱり最初に新たな職場に出勤するときには緊張してしまう。
どんな職場環境・雰囲気なのか、
配属部署の管理者はどんな人間なのか
携わる業務の内容はどのようなものなのか。
最初は分からないことばかり。
新しい場所で自分がどのように振舞えば良いのか全く見えてこない。
見えてこない程に緊張の度合いは高まっていく。
ぼく自身は人一倍緊張しいだと自覚しているんだけど
どの職場でも気がついたら人一倍リラックスしていて
周囲からは、昔からこの職場にいる人みたいだよね~といじられていた。
緊張が緩むためには職場に適応する必要がある。
まずは何と言っても業務を理解して出来るようになることが一番緊張を緩めてくれる。
次いで職場の管理者と話をしてコミニケーションできるようになると更に緊張は緩んでいく。
とくに顧客情報を扱うコールセンターなどの仕事だと
休憩以外での離席が出来ないし
業務以外の雑談をする時間がほとんど持てない。
周囲の人と話せないから、なかなか職場の人間関係に馴染めない。
会社で働いていた当時はタバコを吸っていたので
小休憩などで喫煙所で管理者の人たちと雑談することができていた。
喫煙コミニケーションは職場に馴染むのを確実に早めてくれたよね。
ある6000人規模の会社でアルバイトで働いていた時などは
喫煙所で役員さんと仲良くなって雑談していたもんね。
だから当然のように職場環境に馴染めていた。
自分で整体指導室を運営していると
分からない未知のファクターって初めて来室される依頼者くらい。
指導室は自分が心地いいように整えている。
ぼくが居心地がいいように好きな白檀のお香を焚いて
指導中はぼくが心地よく感じられるゆったりとした音楽を流している。
先日面白い緊張が自分に生じる体験をした。
整体指導を受けていただいている方から
出張して観て欲しい人がいると相談をいただいた。
いろんな人に診てもらっても改善しない問題を抱えておられるという。
伺う先の住所を教えてもらってGoogleMAPで場所を確認していたら
都内の高級住宅地の中でもひときわ大きな邸宅だった。
ストリートビューで伺う邸宅を見てみたら
自動思考が噴き出してきてみぞおちが硬くなってしまった。
今まで経験したことがないレベルの邸宅。
自分で苦笑しちゃうほどの体感の変化が起こったせいで
自分の当たり前や握っている観念があぶり出された。
それほどまでに緊張していたのに
実際に訪問して依頼者の方と顔を合わせた瞬間に緊張が緩んでいった。
未知だった方と言葉を交わしたことで一気に緊張が緩んだ。
そして天井まで高さが4Mある50畳の美術品で埋め尽くされている部屋で
依頼者の方の背中に手を当てて愉気を始めるころには場に馴染み始めていて
依頼者が困っているカラダの痛みが無くなった以降は
いつもの自分を取り戻すことが出来ていた。
気が付くと、見ただけで緊張をひき起こした邸宅の中で
心地よく存在できる自分を取り戻せていた。
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