見出し画像

自分を感じて、丁寧に扱ってあげる。

整体指導をしていると

痛みや異常、違和感について訴えられることが多い。


ところが感じている悲痛や怒りの通りに

カラダが背骨や体表に表現をしていたのなら

持ち主は心身の現状を正確に感じとっていると言える。

だとすると感受性は鈍っていないし自然なこと。


反対に全然異常なくて風邪もひきませんという自己申告をいただいても

心身を観察してみると驚くような硬直や鈍りに出くわすことがある。

心身にとって過酷な環境に長く身を置き続けて

例えば20年もSEとして働き続けてきた眼精疲労

身近なところにある相性の悪い人間関係(親子・家族・夫婦・上司)

自分の受け取り方、世界の見方を変えることもせず

逃げるという選択をすることもなく

そんな過酷な環境に居続けると

当初感じていた異常や違和感を感じないようにカラダは適応しはじめる。

異常を感じ続けていたら壊れてしまうから

カラダ側が鈍り適応という選択をしてしまう。


そうやって持ち主は、元気で異常ありませんと言っているのに

ものすごい異常を抱えている心身が出来上がる。

鈍り適応が破綻してしまった末路が突然死だったりする。


なので異常があるのに全く感じていないというのは

異常の度合いがかなり進んでいる。


ときどき私は元気なんですと言っている付き添いの方が

自分も整体指導を受けたいと言い出されることがある。

実際に心身を拝見させていただくと

いやいやいやいや

きみのカラダの方が遥かにくたびれてるんだけど。

自称元気な方の正体がものすごい鈍り適応している心身だったなんてことがある。


感じないは「死」に通じる。

感じるは「生」の働きそのもの。


相手を大切に扱うってことは

相手を理解しようとすることでもある。

理解しようとするってことは

丁寧に感じるってことでもある。


これは相手(他者)の場合だけじゃなくって

自分に対しても当てはまる。


先日、整体指導を受けられた方から告白された。

直前で腹が立つ出来事があって

こんな状態の自分を先生に見せたくなかったのにって(>_<)


実際にカラダを拝見してみると

見事に腹が立つと気がつかえる処が黒くなっていた。

今まで整体指導で何度もカラダを拝見していたけど初めてのことだった。

彼女は正確に自分の状態を感じとっていた。

それは自分が感じていることに蓋をせずに

感じることが出来るようになったって成長を示していた。


自分を感じる。

それは自分を大切に扱うってことに通じる。

ついつい蓋をされがちなネガティブな感覚

痛みや異常感、違和感などを

なかったこと、見なかったことにしちゃいけない。

自分にとって最高のコンサルタントからの助言、メッセージなのだから。


心地いい在り方、いい気分でいるためには

まずは自分を感じてあげる

湧きおこってきた違和感や怒り、不安などを感じることが出発点になる。


彼氏をイメージしてみたら分かりやすい。

自分が怒りや不安を感じているときに向き合ってくれない

対話やハグをしてくれない彼氏って嫌じゃない?

絶対に一緒にいて幸せになれないやん。

ネガティブになっちゃった自分を感じとってくれる、寄り添ってくれる彼氏ならば

一緒にいて幸せな将来を空想できるでしょ。


まずは自分が理想の彼氏になったつもりで自分を扱ってあげなきゃね。

自分を感じられるようになったことは大きな一歩なのだから。



※あわせて読むといい記事





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?