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京都へ行こう❣【204】

今回は、京都三大祭のひとつ『時代祭』に行ってきました。
時代祭は『動く歴史風俗絵巻』とも言われ、
各時代行列の衣裳や祭具が見どころです。

行列の順路と先頭通過時間

京都御所 建礼門前行在所を12:00に出発し、
烏丸丸太町(12:28)→ 烏丸御池(12:52)→
市役所前(13:20)→ 河原町三条(13:27)→
三条京阪(13:38)→ 東山三条(13:56)→
三条神宮道(14:12)→ 平安神宮に到着する
のが14:30です。

今までにも見た事はありますが、最初から最後まで見るのは初めて。
約2時間の大行列の雰囲気がわかるように写真を並べていくので、軽〜く流し見して下さい。

10月22日撮影

※【名誉奉行】

知事・市長・府議会正副議長・市会正副議長・商工会議所会頭・時代祭協賛会会長らが『名誉奉行』を勤めています。

時代祭の旗を撮りたかった1枚

【明治維新時代】1868年ごろ

※【維新勤王列隊】の軍楽隊

ピーヒャラ・ラッタッタ♪という軽快なリズムに足を揃えて歩きます。

錦の御旗(にしきのみはた)

官軍(朝廷の軍)の旗印です。赤地の錦に、
金色の日像、銀色の月像を刺繍しています。

隊長の衣裳 白毛付陣笠(赤熊)

※【維新志士列】の桂小五郎

桂小五郎の後ろに、西郷吉之助、坂本龍馬、
中岡慎太郎、高杉晋作と行列は続きます。

七卿落(しちきょうおち)

尊皇攘夷派の七人の公家が、雨の中、夜陰に
まぎれて長州に落ちのびた時の行装を表した
ものです。

【江戸時代】1600年〜1868年

※【徳川城使上洛列】

時代祭の中で、最大の行列になっています。
豪華な駕籠(かご)や器具、奴(やっこ)の
所作などに当時が偲ばれます。

長持を持つ奴(やっこ)

歌いながら『長持』を持って走っています!

この長い『毛槍』や『大鳥毛』を投げて交換
する見せ場がありました。

徳川城使具足櫃
城使の駕籠(かご)
陣笠

※【江戸時代婦人列】の和宮

和宮(かずのみや)

今回のトップ写真は、十二単姿の和宮です。
孝明天皇の妹君で、有栖川宮との婚約をあきらめ、『公武合体』のため十四代将軍 徳川家茂に降嫁しました。

【江戸時代婦人列】には、京都で話題となり
活躍した女性が登場します。

吉野太夫

京都六条三筋町の芸妓で、のちに豪商 灰屋紹益の妻になります。

             【安土・桃山時代】              1568年〜1600年

※【豊公参朝列】の石田三成

衣冠束帯で、官位・家柄にかかわらない華麗な装束に武家風の太刀をつけています。

牛車

檳榔毛唐庇車(びんろうげからひさしくるま)と呼ばれる牛車。ビロウの葉で屋根を葺き、
御簾(みす)などの色文装具は最高の様式。

めっちゃ人が押してます!
替牛

※【織田公上洛列】の羽柴秀吉

この時代は、戦国武将の心意気を表す派手な
兜飾りや馬印が特徴です。
羽柴秀吉の『千成瓢箪』の馬印は、かなり目立っていました。

滝川一益

『銀水牛脇立兜』がカッコ良かったので採用!

【室町時代】1338年〜1573年

※【室町幕府執政列】

政所執事 伊勢氏

足利将軍を中心とした当時の武士の軽武装姿を表現しています。

※【室町洛中風俗列】

太鼓受と太鼓打童

室町時代後半に流行った『風流踊り』を再現。
風流踊りは全国各地に伝わり、江戸時代以降の『盆踊りの原型』にもなっています。

風流傘には蝶
側踊り(がわおどり)

【吉野時代】1333年〜1392年

※【楠公上洛列】

貝役

後醍醐天皇が配流先の隠岐からお帰りになるのを、楠木正成が一族郎党を率いて兵庫に出迎え、先導して上洛した様子を表したものです。

太鼓
錦旗旗差
主将 楠木正成

※【中世婦人列】の大原女

大原から京の街へ薪や炭などを売りに出たのが大原女です。

桂女

桂から鮎や飴を売りに出たり、婚礼や出産の時に祝詞をとなえる巫女などを業としたのが桂女です。

淀君

太閤秀吉の側室で、秀頼の生母。
唐織、刺繍、染め、絞りなどの最高の技術を
生かした桃山時代を代表する豪華な衣裳。

静御前

源義経の愛妾で、悲劇の女性として有名。
平安末期から女人の舞装束として用いられた
水干を着た白拍子姿。

【鎌倉時代】1192年〜1333年

※【城南流鏑馬列】

馬上から的を射る流鏑馬(やぶさめ)は、
平安時代から武士のたしなみとして盛んに
行なわれていました。

仮装束の射手武士を中心に、童・弓袋差などの郎党を従えた5組で構成されています。

【藤原時代】

藤原氏全盛期の王朝風俗で、宮中儀式に参加
する文官・武官の夏正装姿です。

胡床持(豹)

胡床(こしょう)に座る際に使用されていた
のは、『豹』と『虎』の皮。
公卿が豹の皮で、殿上人は虎の皮です。

胡床持(虎)

※【平安時代婦人列】の巴御前

この時代の400年で女性の服装が大きく変化。時代風俗の変化を歴史に名を残す女性に託した構成になっています。

横笛

建礼門院の雑仕女で、出家した斎藤時頼の後を追い、嵯峨往生院に向かう旅姿。

常盤御前

源頼朝の側室。頼朝が平治の乱で戦死の後、
子供たちの助命を平清盛に乞うため、
牛若を懐に今若・乙若を連れて雪の中、
六波羅に向かう外出姿。足もとにも注目!

(右)清少納言 (左)紫式部

清少納言は、女官の正装である十二単姿。
紫式部は、小袿衣(こうちぎ)姿の略装。

紀貫之の女

袿(うちぎ)、単小袖に濃紅の切袴を着け、
手に梅の小枝を持った未婚女性の平素の姿。

百済王明信

藤原継縄の妻・明信は百済王氏の出で、桓武
天皇の信頼が厚く、女官長として天皇を影から支えた女性。平安朝時代の女官の正装姿。

【延暦時代】782年〜806年

※【延暦武官行進列】

太鼓兵士

この列は、征夷大将軍・坂上田村麻呂の軍事の様子を表しています。

将佐

※【延暦文官参朝列】

三位(浅紫)と蓋

文官は身分によって色が定められています。
最高位の浅紫の三位は、平安神宮に到着後、
全行列を代表して大極殿で祭文を奏上します。

※【神饌講社列】

神饌唐櫃

祭事にたずさわる列です。

※【前列】

胡床持

【神幸列】の前陣が前列です。
迦陵頻伽・胡蝶の舞人の衣裳が華やかです。

迦陵頻伽(かりょうびんが)

オレンジ色が迦陵頻伽。
極楽浄土に住む美しい鳥を表したもので、背には鳥の羽根、天冠には桜花を挿しています。

胡蝶(こちょう)

緑色が胡蝶。高麗壱越調舞楽の舞人。
背には蝶の羽根、天冠には山吹の花を挿して
います。

※【神幸列】

鳳輦(ほうれん)

この列には御鳳輦が2基あり、前に孝明天皇、後に桓武天皇の御神霊が鎮まり、正装の宮司
以下神職が前後に共奉しています。

錦蓋と菅蓋

※【白川女献花列】

白川の流域に住み、季節の花を売り歩くのを業とする女性が白川女。
この列では伝統的な白川女姿で、神前に備える花を頭にのせています。

※【弓箭組列】

隊長

時代行列の後陣をつとめるのが弓箭(きゅうせん)組です。

いかがでしたか?
久しぶりに見た時代祭は、馬の蹄の音や牛の
息づかいが新鮮でした。さらに目の前で二度も『馬のおしっこ』を見る事になるとは!
ざわつくのは観客だけで、行列は何事もなかったかのように進みます。

最初から最後まで、約2時間かかりました。
写真は全部で200枚ぐらい撮りましたが、
使えないものばっかりでした(笑)
やっぱり一眼レフじゃないとダメですね💦
観客に配慮して今回はぼかしを入れています。

婦人列が華やかで、その中でも『巴御前』が
一番カッコ良かった♡⤴︎⤴︎
ちょうど近くで列が止まり、反対側に向かって微笑まれているので、『こっち向いて〜❣』と心の中で必死に叫ぶ私(*´艸`*)♡

帰りの電車ではひとり反省会。
どこで見るのか、通りのどちら側で見るのかも
大事です。逆光なので三条通りの南側で見たのですが、北側だったら巴御前の微笑みが見れたのに!←しつこい(笑)

来年行ってみようかな?と思われた方には、『御所』か平安神宮前の『神宮道』がおすすめです。まわりの景色と衣裳がマッチしていて
すごく雅です✧*。私も京都に住んでいた頃は、御所で見ていました。出発前のリラックスした表情も見れますよ!
私が今回見ていた三条通りは、チラッと見たい方にピッタリ。並んで待たなくても普通に最前列で見れます!

百年以上に渡り受け継がれてきたこの伝統行事が、これから先も多くの人に愛される祭であります様に(*˘︶˘人) 

巴御前の微笑み♡

最後までお読み下さりありがとうございます❣

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