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ナイフを向けられて、計算ドリルできますか??

こんにちは。

前回の記事で、「安心感」がパフォーマンスに影響するんじゃないか??ということについて書きました。

今回はその続きというか、関連が強い記事だと思います。

人間の脳は大きく分けて、第一の脳と、第二の脳に分けられています。

第一の脳は、脳幹、視床、大脳辺縁系などのいわゆる「古い脳」です。

古いというのは、本能的、原始的、という意味合いになります。

この、古い脳は「生命を維持すること」を最優先に重きを置きます。

全てのインプットは、この第一の脳で閲覧され、「安全ですか??」というチェックがなされます。

この第一の脳は基本的に不随意で働きますので、びっくりしたとき、その人にとっての脅威などに対峙したときに、防御反応を出して自分を守ろうとします。

防御反応とは、痛みだったり、不安感、恐怖、などのいわゆる不快な感覚です。

これらによって、危険な行動を止めようとするわけです。

次に、第二の脳は、大脳皮質のことでいわゆる「新しい脳」です。

こちらは、あらゆる人間らしい活動に関わります。

運動、言語、創造、などなどあらゆる活動をコントロールするのですが、もう一つ重要な役割として、第一の脳が過剰に働くのを抑制する、という働きも持ちます。

つまり、第二の脳がしっかりと働くことで、第一の脳による防御反応があまり出なくて済むといった感じです。

つまり、落ち着いて生活がしやすくなる、ということです。

自分の中にいらないアウトプットがあると、それにエネルギーをもっていかれるために、様々な知的活動や運動などがやりづらくなったりします。

ナイフを向けられながら、計算ドリルってできますか??

多分、恐怖でそれどころではないですよね。

これは、誇張しすぎかもしれませんが、自分は、現代人の多くはこういった状況に近いことがあるのかなと思っています。

ストレス、疲労、情報過多などによって自分のアウトプットの取り分を奪われてしまっている人が多いと思います。

現代は頑張りたいのに頑張れない、みたいな感覚に襲われる人が多いと何処かで聞いたことがあります。

基本的には、頑張りたいことって何か創造的なことだったり、自己実現のためのこと、勉強だったり、です。

だけど、それができない。

それは、いらないアウトプットが多いから、だと思います。

脱線しますが、「花束みたいな恋をした」という映画をみたことがありますか??

個人的に結構面白いと思うのですが、タイトルを言うのが恥ずかしいので人には言っていません笑

自分の彼女に、あの映画のタイトルなんだっけ??と何回も言わせるようにいじられたのが原因です笑

話戻ります。

この映画は、菅田将暉さんと有村架純さんの恋愛物語ですが、初めは二人の好きなモノ(小説など)が異常に一致していることから徐々に惹かれあっていくのですが、途中から彼氏役の菅田将暉さんが仕事の過剰なストレスで、今まで大好きだった小説などは全く読まずに「今はパズドラしかやる気がでないの」と不機嫌そうに言うシーンがありました。

ここがまさに、それだな、と思いました。

いらないアウトプットがたくさんでてしまい、クリエイティブなことをするキャパが残っていないということです。

仕事での過剰なストレスにエネルギーを引っ張られているために、今まで好きだったことにすらエネルギーを注げなくなってしまったわけです。

これは、とてもかなしいことだと思います。

もし、好きなことや、愛情を注げるものがあったとして、「ナイフ」のせいでそれらのことにエネルギーを注げなくなるのは避けたいですよね。

そのためには、まずはナイフを下げることが大切になります。

つまり、多くの人はまず休んだり、リラックスしたり、しっかりとした栄養をとったり、といったことが必要だと思います。

やることは、適切な燃料補給と感覚入力です。

脳みそが働くために必要なのは、燃料と刺激です。

燃料は酸素と栄養です。

つまり、食事と呼吸の改善が根本的に必要です。

そして、刺激は、活動と休息です。

具体的には睡眠と多種多様な活動のことで、「感覚的栄養」とも言われます。

どんな活動??と言われれば、自分にとって重要だったり、関連していたりするもの、そして、楽しかったり、珍しかったりするもので集中力を伴うものがオススメです。(Soft Variables)

いらないアウトプットがあるとしたら、無理やりそれを取り外そうとしても難しいです。

大切なのは、いらないアウトプットがでている要因となるインプットを適切に変えることだとおもいます。

神経システムが正常に働くためには、求心性刺激により”身体がどこで何をしているか”を脳が認知していることが最も重要である

AZCARE 感覚運動科学






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