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ほっこりとおだやかに

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素敵なクリエイターさんたちのノートをまとめています
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2023年11月の記事一覧

秋を探して、大山崎山荘美術館「舩木倭帆展」へ

誰にでも「お気に入りの場所」というのがあると思う。 それは行きつけの居酒屋やカフェや雑貨屋さんかもしれないし、美術館や図書館かもしれない。あるいは、見晴らしの良い高台やビルだったり、こじんまりとした公園や、駅から家まで帰る途中のなんでもない「小道」だったりするかもしれない。 それは決して「思い出の場所」というのではなく、あくまでも「お気に入りの場所」。何度行っても心地よく、そのたびに気持ちが高揚し、ここが好きだなぁと思う。そして、また行きたくなる。そんな場所。 私にとって、

コメダ珈琲のアレ。

「好きなチェーン系カフェは?」 そう誰かに聞かれたら、わたしは間髪入れず、何の曇りもない眼でこう答えるだろう。 ーそう、「コメダ珈琲。」だと。 わたしのエッセイを読まれて長い方々は、ご存じかもしれないが、ちらちらコメダ珈琲への愛を垣間見せてきたが、今日はその魅力を存分に語らせていただきたい。 わたしがコメダ珈琲が大好きになったのは、社会人数年目になってからである。 その当時一人暮らししていたマンションから一番近いカフェ・喫茶店がコメダ珈琲であり、よく通っていた。 引越

京都の休日 59 〜【金地院(こんちいん)】特別拝観:八窓席は〇〇好みのお茶室でした〜

南禅寺(なんぜんじ)。 その塔頭(たっちゅう/ 大きなお寺の境内にある小さなお寺)のひとつ、 「金地院(こんちいん)」を 訪れました。 塔頭といっても 東京に暮らす身からすると ずいぶんと立派なお寺。 重要文化財のお茶室などが 「特別拝観中」でしたので 本日はその様子を中心に ご紹介いたします。 ちなみに、 「特別拝観」は ガイド付き(所要時間30分ほど) となります。 その見どころは ・長谷川等伯の 《猿猴捉月図(えんこうそくげつず)》 そして、 ・京都三大

明けの明星

1時間早い出勤。 午前6時前の空はまだ暗くて、 太陽も見えない。 ふと見上げると ぽつんと星がひとつ輝いている。 金星だ。 一目でわかった。 だってこんな時間に、 ひとりぼっちだったから。 誰にも知られず夜明けを告げる。 誰も祝うことのないかわたれを、 せめて私は、と祝福する。 雑踏に紛れ旅路を急ぐ。 白い息が人混みに消える。 音のない鐘がどこからか鳴っている。

弘前つがるこぎんの旅|誕生日には、好きな街で、好きなことを。

おととい神戸から弾丸で青森・弘前に行って、きのう帰ってきました。 14時20分に青森に到着して、翌日の14時に青森を出発する弾丸旅。青森滞在時間はわずか23時間40分。それでも行こうと思ったのにはわけがありました。 青森での出会いわたしは神戸でウェディングドレスをつくる仕事をしています。 「フジドリームエアラインズ(FDA)青森ー神戸便の利便性を活かした青森・神戸のビジネス交流会」という事業で青森県にご招待いただき、9月に青森に行ってきました。 そのとき、青森県の事業

画壇の明星(19)・最大級のNAPOLÉONとヴェロネーゼ

古本屋さんで見つけた1951-1954年の月刊誌『国際文化画報』。 特集記事【画壇の明星】で毎月一人ずつピックアップされる世界の巨匠たちは、70年前の日本でどのように紹介されているのでしょうか。 今回は1953年10月号について投稿します。 *************** まず、3回目を迎えた特集【ルーヴル博物館案内】の記事から。 今回は、ジャック=ルイ・ダヴィッド『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠』が紹介されています。 この作品との出会いは5年前の大

日記的な記事を、多くの人に読んでもらうための工夫(2)

この記事の続きです。 SNSでは、古くからの友人やら、顔は知ってるけどそんなに付き合いのない人、全然知らない人、さまざまです。 日記とは、そういう人たちとのつながりを実にわかりやすく、篩(ふるい)にかけてくれるものだなあと感じます。 「今日、こんな店に行ったんやけど、めっちゃ接客悪かってん!」 みたいな愚痴日記でも、よく知ってる友人だったり、付き合いのある人なら反応してくれるかもしれません。 でも、知らん人からしたら、「そうですか」で終わりです。リアクションする必要

ある日の猫*愛の圧

自分の魂を喜ばせる

 紙とペンを用意して、「なぜ、わたしはここにいるのか?」と自分に問いかける。そして、思いついた答えを書き出していくというワークをやってみた。  ディーパック・チョプラ『迷ったときは運命を信じなさい』に出ていたレッスンのひとつ。 (P165、第一の原理【レッスン2】です)  同じ問いを20回続けて、いろいろな答えを書きとめ、自分の人生をさまざまな角度から眺めるように、とのことなので、気楽に、思いつくままにダーッと書いていった。  自分のほんとうの欲望や願いを知るのが目的だか

Passion Fruits Tea(パッションフルーツ ティー) ーさっぱりした南国の味。

 最近、ダージリンやスリランカの紅茶が続いていたので、今回は久々に後から香り漬けをしたフレーバーティーを取り上げる。今回は単一の香りが付いた紅茶の中から、パッションフルーツの風味付けがされているPassion Fruits Teaを紹介する。  ちなみに1つの風味だけが付けられたソロティーは、今までStrawberry Tea(ストロベリーティー)、Coconut Tea(ココナツ ティー)などを取り上げた。今回のPassion Fruits Teaもそのシリーズの1つだ。

奈良の隠れカフェにて、ことばに浸る。

先日奈良旅について投稿したが、そこで訪れた奈良の隠れカフェが最高だった。 閑静な住宅街から、さらに奥に入ったこの一軒。 見つけた味のある看板。もうここから素敵。 わたし、お店の様々な看板、結構好きかもしれない。 席数はさほど多くはないこじんまりとした空間。 先日書いた洞川のお宿しかり、町屋カフェのうどん屋さんしかり古い木の建物に、どうしてこう惹かれるんだろう。 どこを切り取っても、魅力的である。 そもそもわたしは、本のある空間が好きだ。 どれでも手にとって良いという、

小説と猫と花でうれしいお知らせ1127 ~ありがとうございます!

 今週も、noteからうれしいお知らせをいただきました。  みなさま、ありがとうございます! ***  今日の横浜は、ぼんやり晴れた月曜日。比較的あたたかい日でした。  わたしは土曜日に仕事をしたぶん、今日はお休み。のんびり過ごしています。  リビングで育てている観葉植物のフィカスをひとまわり大きな鉢に植え替えたり、庭の花の手入れをしたり。  アドヴェントに備えて、少し早めになりますが玄関ドアにリースを飾りました。  そして、サラ・ブライトマンの昔のアルバムを聴きながら

鮮明な世界より曖昧な世界の方が好きです。夢みたいで、いつか終わってしまうような儚さがある気がして。

【エッセイ】とあるがっこうのせんせいの1週間日記⑦-今が頑張りどきかも-

11月20日(月) 今日は、最近の好きなものを書きます。 ・仕事で使う駅の駅員さんのアナウンスが好きだ。いつも同じ人というわけではない。文言は関係ない。アナウンスの仕方、声がなんというか、所謂モノマネされるような「駅員さんのアナウンス」ではなくて、普通にその辺の学生を連れてきてアナウンスしているような、ぶっきらぼうで、作ってない声の感じ。 ・あったかい飲み物がたくさんの、自販機。冬の自販機の飲み物は割高だけど、やっぱり寒さを感じる季節に自販機から出てくる温かい飲み物のありがた