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なぜ「インクルーシブマーケティング」が必須なのか

一昔前と違って今の時代では、様々な国と地域で多様性を受け入れ、個性を生かした社会になってきていると思います。

そこでグローバル企業(今後海外に展開していくことを踏まえて)として、多様性を無視せず、積極的且つ包括的にアプローチをする、

「インクルーシブマーケティング」は、今後事業を海外に展開していく上で必須になってくるかと思います。

今回は海外の事例と合わせて興味深い記事がありましたので、

こちらを共有したいと思います。

この記事ではインクルーシブマーケティングにおいて「2つの学び」が纏められているのですが、その中で分かりやすい事例として挙げているのが、

ケンタッキーフライドチキン(KFC)が米ビヨンド・ミート社との協業で代替肉を提供する肉なしフライドチキンと、

ファストフード大手のバーガーキングが、Impossible Foods社との協業で植物性の代替肉を使った、インポッシブル・ワッパーが事例として紹介されています。

記事によると、ケンタッキーフライドチキンの代替肉フライドチキンにおいてはテスト販売の開始5時間で完売したようで、またバーガーキングのインポッシブル・ワッパーにおいても、一時期とてもネット上で話題になったのを個人的にもよく覚えてます。


ではなぜ、ファーストフード大手にも関わらずインクルーシブマーケティングが、彼らにとって重要なのか。


それは市場の拡大には新しい顧客層が必要で、記事の中にも植物性食品の市場は約45億ドル(日本円で約4800億円程)で、去年に比べて11%も上がっていると記載されています。

確かに今までのケースだと、肉や魚を食べない菜食主義の方がケンタッキーやバーガーキングといった有名ファーストフードチェーンに訪れても、特に選択肢がない状況だったのが、今回のアプローチ(インクルーシブマーケティング)で成功出来れば、

「お客様に選択肢が与えられる」 = 「事業を大きく成功させるチャンス」

見えてくるのは明らかだと思います。



そこで、それら事例から見える「2つの学び」とは何か。


①適切なパートナー選びが重要

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ファーストフード大手のケンタッキーやバーガーキングなど、植物性の商品が商売の中心ではないのは確かであると思います。

それでも菜食主義の方に対して無視し続けるのではなく、

「頼れるパートナーと組む」ことで、お客様(今回は菜食主義)の方々に対しても避けずに前向きに取り組む。

結果として、

事業は効率的に回りさらに加速する可能性が高くなるという事。


解釈:まず大前提として「パートナーの強み」を明確に理解し、短期でなく長期において「主軸の事業に影響がないこと」を踏まえてパートナーを慎重に選ぶことが重要だと思います。


②小規模のテストから始める

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ケンタッキー、バーガーキングの両社とも全て100%フルコミットして植物性の代替肉の事業を推進しているのではなく、

まず「小規模でテストを実施」し、「反応や改善点」を見極めている。

それにより、リスクを最小限に抑えているという事。

小規模でテストを行った結果、一部ソーシャル上では批評も上がっているのも事実。内容としては、作る過程が従来と同じ肉焼き機を使用しているため、多少の肉が入ることで100%植物性ではないとの見解。

事業を拡大する前にそのような意見を吸収し、合わせて対応していく事も、小規模テストを実施するメリットと言える。


解釈:完璧なものを最初から目指すのではなく、まず「素早く小規模」で実行し、「修正点があれば即修正して反映」する。「アジャイル」として回せることが利点でもあるスタートアップをパートナーとして考慮するのも手段の一つとして良いかと思います。


今回のまとめ:

多様性が普通になっていくこれからの時代。これから日本でも少しずつ加速していくと思いますが、その多様性を受け入れて新しく社会的価値作るという「インクルーシブマーケティング」を進めていく上で、頼れる適切なパートナーを見つけ、まず素早く小規模のテストから実施&改善のサイクルを回していく事が、今後の事業拡大のキーになっていくと思います。



お忙しい中、 最後まで読んで頂き ありがとうございます!ヽ(´∀`*)ノ