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タッチレスマウスを作ってみた
以前公開した動画はこちら↓
こんにちは。
更新が滞ってしまいましたが、以前まで製作していた #頭部入力デバイスを作ってみる のシリーズは一旦お休みします。今回は新たにタッチレスマウスを製作したのでそちらを紹介したいと思います。
背景
以前から少しづつ、コツコツと頭部入力デバイスの製作を進めていたのですが、コロナで自粛の折、タッチレスなシステムの需要が上がっていると聞きました。ちょうど製作途中だ
タッチレスマウスのソースコード
解説コードは下に置いてあります。
コメントアウトしている部分を外せば、認識しているタグの姿勢が描画されます。認識状況の確認には使えますが、処理が重くなるので、通常使用時にはコメントアウトしておくのがおすすめです。
カーソルの移動に関しては、カメラの画角に対して絶対位置ではなく、前回の認識位置との差分で移動しています。
パラーメータとして変更できるのは
gain_x = 3/2
gain_y
頭部入力デバイスを作ってみる その6
AprilTagの利用ここまで既存の製品や技術について調査したところで、何か使えるものは無いかとM5StickV周りのドキュメントを眺めまわしていたところ、AprilTagというタグを認識するライブラリを見つけた。これを使えば、良い入力装置ができそうだ。
AprilTagとは
AprilTagはアメリカ ミシガン大学の AprilTags Visual Fiducial System プロジェク
頭部入力デバイスを作ってみる その5
ジャイロを使う場合の問題点ジャイロを使用したマウスの場合、問題点としては以下のようなものがある。(強いてあげれば、だが。)
・デバイスにバッテリーを搭載する必要がある
センサを動かすため、入力デバイス側にバッテリーを搭載することになる。
bluetooth等はそれなりに電力を食うので、稼働時間が問題となる。
・有線接続になるとコードが邪魔
バッテリーの問題ににも関連するが、PCとデバイスを繋げ
頭部入力デバイスを作ってみる その4
TrackerProの仕様と問題点
TrackerProは、どうやらマーカーに対して特定の波長の光を照射し、反射させて、その反射光をフィルタ付きカメラで読み取り、マウスカーソルの移動情報に変換する。という仕組みっぽい。この方式自体は悪くない。むしろ合理的かもしれない。
ただし、製品紹介動画などを見ていると、結構細かい動きを拾ってるように見える。
視線入力のように、視線の先にカーソルがあるといっ
頭部入力デバイスを作ってみる その3
市場調査
最近はIoT機器やOSが進化してきたおかげで、福祉機器と銘打った物でなくても、ある程度いろんな人が使えるような機器が、市場にたくさん出てきている。
全く同じではないが、TrackerProのように頭部や腕の動きで操作出来るようなデバイスも普通に売っている。
たとえばジャイロマウス。Nintendo Switchのコントローラーのようなもので、PCにつなげればジャイロでマウスカーソルを操作
頭部入力デバイスを作ってみる その2
HIDという規格
福祉機器関係の人で、HIDという規格を知らない人は、ぜひそういうものがあると知っておいてほしい。
昔のデバイスはOSごとに専用のドライバーをインストールしないと動かなかったが、いまは規格化が進められ、そんなデバイスはほとんどなくなっている。
マウスやキーボードは、HID(Human Interface Device(Class))という規格に則って、"こう通信しましょう"という
頭部入力デバイスを作ってみる その1
背景
私の奥さんは福祉機器の会社に勤めている。ある日奥さんから、"AbleNetのTrackerProが生産停止になるらしいよ。"と聞いた。
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コレである。
頭や手など、その人の動かしやすいところにマーカーを貼って、そのマーカーの動きをマウス入力に変換するものだ。こういう機器にしては珍しく、Appleの公式ストアでも取り扱いがあった製品だった。実は、こういう製品が廃盤になるとか、取り扱いメー