頭部入力デバイスを作ってみる その4

TrackerProの仕様と問題点

TrackerProは、どうやらマーカーに対して特定の波長の光を照射し、反射させて、その反射光をフィルタ付きカメラで読み取り、マウスカーソルの移動情報に変換する。という仕組みっぽい。この方式自体は悪くない。むしろ合理的かもしれない。

ただし、製品紹介動画などを見ていると、結構細かい動きを拾ってるように見える。
視線入力のように、視線の先にカーソルがあるといったような感覚に近いかもしれない。
ここはソフトウェア側のプログラムの問題かもしれないが、精緻な動きができないと、カーソルを止めるのが難しいかもしれない。特にTrackerProは、キャリブレーションなしで使えるというのが売りだったりするので、この辺の感度やゲインのような、操作感に関する部分は、ユーザーから変更できない。(それがむしろいいのかもしれないが。)

そして、TrackerProの問題点はなんと言ってもその価格である。

コメント 2020-06-12 175249

マウスが10万越え。。。
これで買ってみて微妙だったらお話にならない。なのでレンタルとかのサービスがあるのだと思うが、ちょっといただけない価格だと思う。

ちなみにこのTrackerPro、昨年TrackerPro2なるものが発売されたらしい。

コメント 2020-06-12 175055

まだ詳細な情報が出てきていないが、仕様は従来品とほぼ同じっぽい。2020年6月現在でこの価格である。


また、この方式を自作しようとすると、出来なくはないがちょっとメンドクサイ。ハード的に同じ構造のものは出来ても、センシングした情報をカーソル移動に紐づけるアルゴリズムも、考えるのが難しそうだ。簡単には作れなさそうである。

余談だが、このような価格設定は福祉機器ではよく見る。
前回書いた市場調査でも、福祉機器として販売されているものに関しては¥50000~ぐらいの価格になっている。
福祉機器として製品を作って売り出そうとすると、いろんな申請を通したりしなければならいといったコストがかかるのだと思う。めちゃくちゃ売れるものでもないし。。
こういった機器は、福祉機器として開発しないほうが開発スピードは上がるのではないかと思う。そういう簡単な問題では無いのかもしれないが、実際に福祉機器と意図して開発されていないものが、使ってみたら意外に便利でよかったというのもよくある話である。

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