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【詩】明日のアイライン
上瞼には陽光を含んだ雲色
こころのくすみ 飛ばしてくれた
二重に夕焼け 塗る筆先
こそばゆい
ずっと日陰にいたから
お化粧なんて ほとんど
しなかったけれど
遠くで揺れていた陽が 今
目頭の奥で燃えているから
引いてみようか
瞳と同じ色
©2024 Fumio Murakami
【お知らせ】うだつのあがる古本市出店内容−自分編−
プロフィール、イベントにお持ちする作品をご紹介します。
プロフィール(第1詩集より)村上 文緒(むらかみ ふみお)
1982年 徳島県生まれ。
18歳から、詩を中心とした創作を開始。
「BUMI」のペンネームで投稿詩サイトやネット文学賞に作品を発表した。
学業、就職など日常に追われ、詩作から遠のいていたが、27歳で結婚を機に活動を再開。現在に至る。
作品「緒」で第18回徳島詩壇賞。
第1詩集『
【お知らせ】第4回「うだつのあがる古本市」について
昨年の春、家族で訪れ幸せな気持ちで帰ってきたイベントです。
今回は出店者として参加いたします。
家族それぞれの作品(詩集・法話集・漫画)とセレクト、蔵書の一部(絵本・暮らし・子育て)をお持ちします。
出店内容詳細は、こちらに少しずつ記事をアップしますので、よろしくお願いいたします。
本と人とを繋ぎ、地域を活性化しようとする試みは徳島の新しい風です。
本と人との出会いが特別ではない普通の日を温め
第1詩集『緒(いとぐち)』
2023年11月、編集工房ノアより第1詩集を上梓いたしました。
新聞・文芸誌への投稿作品を含む26編の小さな詩集です。
読者の皆さまに届きますように、ご案内いたします。
購入方法は以下の通りです。
1.編集工房ノアより購入
2.書店にて購入
まるとしかく(徳島県美馬市)
https://marutoshikaku.jp/
収録作品の一部です。
【詩】緒(いとぐち)
絡まり合った時の糸
何を縫いたいのか 誰と編みたいのか
分からなくなる
崩れた糸玉
持ち主不在の針が立ち尽くす
雁字搦めになる前に
立ち止まってみる
じっとしていると
針穴越しに
片方の緒を見つけることができる
少しずつ解して
一本になったら
蝶結びして円を作ろう
内側で
美しいものたちが光を抱き始める
詩集『緒』収録
©2023 Fumio Murakami