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陽だまりの粒

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#punk

陽だまりの粒(最終回)

陽だまりの粒(最終回)

1990年10月14日(日)AM10 : 00
「ホントに一関まで迎えに行ったらしいね」
楽器店の前に立っていた敬子は和彦が運転する車から下りてくるスニーカーズのバンドメンバーを眺めて美香に喋った。
「宮古から一関まで何時間かかる?」
美香は敬子に聞き返してみたら「高速使って3時間、高速使わないで4時間」
「えぇ〜じゃあ雪野のん何時に起きてんだろう?」「たぶん3時とか…だろうな」

車の後部から楽

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陽だまりの粒 その(肆)

陽だまりの粒 その(肆)

秋の日は釣瓶落としと言われ、9月も半ばに差し掛かると、午後18時の時刻になると太陽が完全に姿を隠し、代わりに夜がやって来る。
十五夜の満月に照らされた、草むらですすきの穂が風で微かに揺れる場を舞台にした、秋の虫達が恋の詩を命の限り奏でている。

「しかし日が落ちるの早くなったな〜」
美彩は咲の部屋のドアを開けるなり、この言葉を口にして部屋に入った。
「夏が来れば暑い暑いと文句を言い、冬が来れば寒い

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