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【ハーブ紹介】優しいけど頼もしいハーブ『アシュワガンダ』

今日はハーバリストがよく使うハーブトップ10に入るだろうと思われるWithania somnifera『アシュワガンダ』を紹介します。

アーユルヴェーダで古くから使用され、西洋ハーブ医学でもよく使われるハーブです。『ウィサニア』『ウィンターチェリー』『インド人参』とも呼ばれます。

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① ストレス・自律神経を整える

どうして頻繁に使われるかというと、やっぱり効能の一つが「アダプトゲン Adaptogen」であるからでしょう。

アダプトゲンとは、以下のようなハーブの働きをさします。

✅ ストレスから受けるダメージへの抵抗能力を高める
✅ 健康な状態へと戻したり 修復する働きがある

現代人が抱える、ストレス・自律神経の乱れ・不安症などにとても効果的なのです。

アシュワガンダの素晴らしいところは、後にも出てくるのですが、「滋養強壮」としても使われるのですが、『高麗人参』みたいにガツーンと強力な感じではないのです。

例えていうなら、強風(ストレス)に吹き飛ばされそうな体を後ろからがっしり支えてくれる感じ

支えられているので、ストレスから受けるダメージもいつもよりしんどくない、体制を立て直しやすい、って感じでしょうか。

ストレスって避けれない時もありますよね。『アシュワガンダ』はそんな時に頼もしいハーブなのです。

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② 滋養強壮

栄養素(特に鉄)たっぷりなのもあり、病気の回復時、貧血、免疫力が低下している時など、とにかく精神的にも肉体的にも弱っている時にとても優しいハーブです。

摂食障害、ガンやその治療(化学療法)後、膠原病など治療の一環としても取り入れらることがあります。

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③ 不妊(特に男性の)

男性・女性どちらにも使うことがありますが、特に男性の不妊に効果があります。『アシュワガンダ』は精子の質や量をよくするので不妊に良いと言われています。

また、男性の性機能障害(ED)にも効果があると言われていますが、エビデンスはそれほど強くありません。EDに良いのは精神的なプレッシャーやストレス、不安などに良いからかもしれません。

媚薬として知られてはいますが、例えばストレスのために『アシュワガンダ』を飲んだら、精力旺盛になった!なんてことにはならないので心配いりません。もしくは残念ですがその効果は見たことはないです。

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④ 抗炎症

多くの病気の原因の一つ「炎症」を抑える役割があります。

リュウマチなどのよく知られる炎症はもちろんですが、「鬱」と炎症の関係など私たちが知っている以上に炎症は疾患との関わりがあるかもしれません。

その根本治療に役立つかもしれないと考えられています。

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⑤ 免疫疾患 

自己免疫疾患、特に膠原病や橋本病などの甲状腺異常に良いハーブです。甲状腺の異常(自己免疫疾患ではなくても)にもとても効果的です。

そのほかにも免疫疾患、HIV・AIDSや慢性的に免疫力が低いなどにも有効です。

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⑥ 不眠

神経が高ぶったり、ストレスによる不眠に効果がもっとも現れます。

特にコルチゾールの状態が不安定な時、昼間は疲れて眠いのに、夜布団に入ると全然眠れない。なんてことが起こります。

そういった不眠症にこのハーブが使われます。

睡眠薬みたいに「アシュワガンダ」を飲んで眠くなる、とかはないので昼間飲んでも大丈夫です。

私の個人的な経験ですが、体が休んだ方がいい時にこのハーブをとると眠くなります。

私が若かりし頃、少し猪突猛進な性格で休むことが苦手でした。その時にこのハーブを飲んだら眠くて仕方がないってなりました。

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最後に

ハーブの紹介をしたいなぁとずっと思いながら今まできてしまいました。

いかがでしたか?

『アシュワガンダ』の代表的な6つの働きをまとめて見ました。

このハーブは比較的安全なハーブですが、薬を飲んでいる方・妊婦の方・重度の疾患を抱えている方は必ず医師・薬剤師にご相談ください。

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おまけ

『アシュワガンダ』を人に例えると

頼り甲斐があり、どんと構えているけれど控えめで自己主張とかはしてこない優しい人。問題が出ると解決してその人がいるだけで気が楽になれる

みたいなのが私にとってのアシュワガンダ像です。

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プロフィール

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